春田 純一(はるた じゅんいち、1955年3月17日[1] - )は、日本俳優。本名および旧芸名は春田 三三夫はるた みさお[1]

はるた じゅんいち
春田 純一
本名 春田 三三夫 (はるた みさお)
別名義 春田 三三夫 (はるた みさお)
生年月日 (1955-03-17) 1955年3月17日(69歳)
出生地 日本の旗 福岡県北九州市
身長 175センチメートル
血液型 AB型
職業 俳優
ジャンル テレビ映画ドラマ映画演劇
活動期間 1970年 -
活動内容 1970年JAC入団
1978年:俳優デビュー
2003年:事務所移籍
2019年:独立、オフィスライスフィールド設立
配偶者 あり
事務所 オフィス ライスフィールド
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビ映画

テレビドラマ


映画


演劇

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福岡県北九州市出身[2][3]。身長175cm、体重69kg、血液型AB型[4]

来歴

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キイハンター』を観て千葉真一に憧れ[3][5]、入学した高校を数か月で退学して上京[5]1970年1月に千葉が創設したばかりのジャパンアクションクラブ(JAC[6]、ゼロ期生として入団[注釈 1]。同年、入団した仲間には蒲原敏明・金田治・酒井努・山岡淳二大葉健二・西本良治郎などがいた[6]。とにかく練習がきつくて、最初はついていけなかったと述懐している[8]

初期はスタントマンスーツアクターとして、千葉真一の主演作品で擬斗の相手や、特撮番組などに出演。1975年の『仁義の墓場』では渡哲也ボディダブルとして15メートルのダイビングを担当したが、当時では最も高い記録であった[5]。千葉から芸名を春田 純一と命名され、1978年の『柳生一族の陰謀』の裏柳生衆・ハヤテで俳優のデビューを果たす[3]。同作と1980年の『服部半蔵 影の軍団』では伊賀忍者・喜平次と、忍者役でそれぞれレギュラー出演し、千葉と共にアクロバッティクな殺陣を披露している。

1982年の『大戦隊ゴーグルファイブ』でスーパー戦隊シリーズ初のブラック戦士であるゴーグルブラック・黒田官平役を演じた[3]。その次回作の『科学戦隊ダイナマン』でもダイナブラック・星川竜役を演じた[3]。『ダイナマン』では前作とイメージを変えることを意識したという[9][3]。春田の起用について、鈴木武幸は春田のアクションを評価していたことを挙げており、人気が出たことから『ダイナマン』でも続投することになったと証言している[10]

JACに所属しながら特撮・アクションのみならずつかこうへい劇団にも参加し、アクションスターから性格俳優へと転向、舞台・映画・テレビドラマに多数出演している。スタントマン時代からのシャープな動きは今[いつ?]でも健在。1996年に当時のJACメンバーが普通の演劇を演じるために作った演劇ユニット「スケアクロウズ」の中心人物でもある。

2003年、30年以上所属したジャパンアクションエンタープライズ[注釈 2]から、グランパパプロダクションへ移籍。2019年にはグランパパプロダクションから独立し、個人事務所・オフィスライスフィールド(春田純一事務所)を設立した。

人物

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俳優業だけでなく、神戸三宮シアターエートーの名誉アンバサダーも務める[11]

趣味は、スキー体操[4]。特技は、乗馬、アクション、九州弁[4]

エピソード

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元々は俳優志望ではなく、スタントマンとして俳優を影で支えることに信念を持ち、初期は芝居をすることも恥ずかしくて嫌だと思っていた[3]。しかし、次第にスタントマンが激しいアクションを演じても俳優ばかりが脚光を浴びることに疑問を感じ、アクションと芝居の両方をこなせる俳優を目指すようになった[3]

1985年から1986年に放送された『電撃戦隊チェンジマン』の剣飛竜 / チェンジドラゴン役の選考は難航し、適任者が見つからない場合は春田を起用する案もあった[12]。これはチェンジマンが軍隊に所属していることから、変身前でも激しいアクションが要求されることによるものである[13][注釈 3]

スーパー戦隊シリーズには2008年の『炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!』で24年ぶりに出演。3年後の2011年の『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では28年ぶりに黒田官平役を演じた。同作には同じく春田が演じたダイナブラックも変身後の姿のみ登場しており、パンフレット掲載のインタビューでは「どうせなら星川竜もやりたかったけど、観る方が混乱しちゃうか(笑)」と語っている。

出演

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テレビ作品

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テレビ映画

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春田三三夫名義
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春田純一名義
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テレビドラマ

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春田三三夫名義(ドラマ)
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春田純一名義(ドラマ)
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情報・バラエティ

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映画

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春田三三夫名義(映画)

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春田純一名義(映画)

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オリジナルビデオ

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舞台

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  • JAC公演
    • スタントマン物語(1981年)
    • 柳生十兵衛 魔界転生(1981年)
    • ゆかいな海賊大冒険(1984年)
    • スタントマン愛の物語(1986年)
    • アドベンチャー 青春の出発(だびだち)(1986年)
    • 7人の戦士(1987年) - トップ
    • GEKITOTSU -幕末異聞- 服部半蔵VS坂本龍馬(1997年)
    • NOBUNAGA -戦国異聞-(1998年)
    • HIJIKATA -新撰組異聞-(1999年) - 土方歳三
    • TOKYO2050(2000年) - 鳴海隊長
    • KAMIKAZE(2001年) - 大西瀧治郎
    • 十二人の怒れる人々(2002年)
  • Black JAC公演
    • マグニチュードイレブン(1984年)
    • 青い果実のエピローグ(1985年) - 風祭
    • 俺っちアウトロー(1986年)
    • マグニチュード愛'88(1988年) - 滝野
  • つかこうへい事務所・RUP公演
    • 幕末純情伝 黄金マイクの謎(1989年・1990年) - 勝海舟
    • 熱海殺人事件(1990年) - 熊田留吉
    • 熱海殺人事件 オン・ザ・カントリー・ロード(1990年) - 熊田留吉
    • 幕末純情伝(1990年)
    • 飛龍伝'90 殺戮の秋(1990年) - 桂木純一郎
    • 熱海殺人事件〜ザ・ロンゲストスプリング(1991年) - 熊田留吉
    • リング・リング・リング〜女子プロレス純情物語(1992年)
    • 熱海殺人事件 傷だらけのジョニー(1992年) - 熊田留吉
    • 飛龍伝'92 ある機動隊員の愛の記録(1992年) - 桂木純一郎
    • 熱海殺人事件 オーソドックスバージョン(1993年) - 熊田留吉
    • 飛龍伝'94 いつの日か白き翼にのって(1994年) - 桂木純一郎
    • 蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く(1994年・1997年) - 中村屋喜三郎
    • 広島に原爆を落とす日(1997年)
    • 新・幕末純情伝(1998年) - 勝海舟
    • 寝盗られ宗介'98 徳川六代将軍・家宣の若き日の恋(1998年)
    • 蒲田行進曲(1999年・2000年) - 中村屋喜三郎
    • 二等兵物語〜怪盗ムーン(1999年)
    • 二代目はクリスチャン 緊急特別バージョン(1999年) - 村雨
    • 新・飛龍伝 私のザンパノ(2001年) - 桂木純一郎
    • 熱海殺人事件〜モンテカルロ・イリュージョン〜(2002年) - 速水健作
    • 幕末純情伝(2003年) - 勝海舟
    • 熱海殺人事件〜蛍が帰ってくる日〜(2003年)
    • 飛龍伝〜ダーティ・ハリー〜(2003年) - 桂木純一郎
    • 平壌から来た女刑事(2005年)
  • SCARECROWS公演
    • 異人たちとの夏(1997年) - 原田英雄
    • 遙かなる幻影 〜伊東博文を暗殺した男〜(2000年) - 朝倉弁護士
    • 愚者には見えない ラマンチャの王様の裸(2004年)
    • 鶏の足(2009年)
    • The Terrible Humans -人原嫌い-(2010年)
  • 演劇実践集団デスペラーズ公演
    • 煉獄の中(2004年)
    • 愚かものの記録 -罪を背負わず-(2005年)
    • 愚かものの記録(2007年)
  • 月の子供(2007年、本多劇場
  • JAE公演
    • 遥かなるエデン(2007年)
    • 残侠 -ZANKYOU-(2010年)
  • モンスタールーム〜大人たちの放課後〜(2008年、劇団ユニット☆磨心頑)
  • 男の花道(2012年、ル・テアトル銀座

ラジオドラマ

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参考文献

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  • 小杉修造 編『ジャパン・アクション・クラブ12周年記念 JAC特集号』 8巻、4号、近代映画社〈別冊 近代映画〉、1982年3月5日。 

脚注

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注釈

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  1. ^ 井上誠吾は「何期とか言うようになったのはJAC養成所が出来てからですけど、一番先輩のゼロ期になるのは春ちゃん(春田純一)ですね」、大葉健二は「僕らの前に本当の創設メンバー、いわゆるゼロ期がいて、その次が一期で、僕らはその次ぐらい。この頃は年齢関係なく、1日でも早く入った人が先輩でした」と、それぞれ証言している[7]。春田自身も「JACの最初期メンバー、いわゆる0期」と語っている[3]
  2. ^ 2001年にジャパンアクションクラブから社名変更。
  3. ^ 実際に起用されたのは浜田治貴
  4. ^ 第6話まで"春田 三三夫"、第7話から"春田純一"名義。
  5. ^ a b c 変身後のスーツアクターも兼任。

出典

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  1. ^ a b 『日本タレント名鑑2004』VIPタイムズ社、2004年、306頁。ISBN 978-4990124229 
  2. ^ JACのメンバー全員集合」『総登場! クンフースター大百科』勁文社、1983年、179頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 20th1982 2019, pp. 18–19, 「SPECIAL INTERVIEW'82 春田純一」
  4. ^ a b c 春田純一 - 日本タレント名鑑
  5. ^ a b c 『前人未踏! 15Mのダイビング』、150頁。
  6. ^ a b 『アクションアクター 栄光をめざす60人の素顔!! JACその仲間たち』、110 - 112頁。
  7. ^ 「誠真会館館長・井上誠吾ら元JACメンバー座談会『二人は空手経験者』」『フルコンタクトKARATEマガジン』 3巻、武道ユニオン、2016年6月1日、4頁。ASIN B078GG1KDB 
  8. ^ 『前人未踏! 15Mのダイビング』、151頁。
  9. ^ スーパー戦隊大全集 1988, p. 201, 「スーパー戦隊シリーズINTERVIEW CAST編」.
  10. ^ 20th1982 2019, p. 5, 「INTERVIEW ゴーグルVの真実 鈴木武幸
  11. ^ a b 春田純一の職人旅”. サンテレビ. 2021年4月23日閲覧。
  12. ^ スーパー戦隊大全集 1988, p. 175, 「新たな宇宙観 電撃戦隊チェンジマン」.
  13. ^ 『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 上巻』勁文社、2002年、62頁。ISBN 4-7669-3975-1 
  14. ^ 安藤幹夫 編『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 東映スーパー戦隊シリーズ大全2』双葉社、2004年、80頁。ISBN 4-575-29688-0 
  15. ^ 「各番組情報」『昭和石ノ森ヒーロー列伝』徳間書店〈HYPER MOOK〉、2013年10月15日、113頁。ISBN 978-4-19-730131-7 
  16. ^ 『東映ヒーローMAX』 Vol.5、辰巳出版、2003年、60頁
  17. ^ 秘密戦隊ゴレンジャー大全集 1988, pp. 98–99, 「行動隊長ビッグワン」.
  18. ^ スーパー戦隊大全集 1988, p. 33.
  19. ^ 東映スーパー戦隊大全 2003, p. 254.
  20. ^ 映画『輝け星くず』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2024年6月3日閲覧。
  21. ^ 「宇宙刑事ギャバン」大葉健二、東映版アベンジャーズ参戦決定!あの悪役も復活!”. シネマトゥディ (2016年12月2日). 2017年2月16日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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先代
高橋健二
1976年、『ゴレンジャー』67 - 84話)
スーパー戦隊シリーズ
歴代主役戦士・歴代レッド役スーツアクター
春田三三夫
1977年、『ジャッカー電撃隊』)
次代
新堀和男
1979年、『バトルフィーバー』~1991年、『ジェットマン』)