新造
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新造(しんぞう)
- 女郎の一種 - 振袖新造、留袖新造、太鼓新造、番頭新造があるが、普通は振袖新造を指す。若すぎる、まだ水揚げの済まない見習い女郎のこと。16 - 17歳で客をとるが、新造はその前の段階を指す。姉さん女郎の付き人として、身の回りの世話をする。姉さん女郎のところに複数の客が登楼している場合に、待たせる方の客の話相手をするのも仕事。美人で器量がいいと、引込新造になる事ができる。
- 既婚女性の意味 - 武家や富裕な町家の妻女のこと。新造船に乗って嫁入りすることから、この名がある。戦国期には武家の妻あるいはその代わりに家の奥を取り仕切った女性の意味で用いられた[1]。江戸期における武家の若い既婚女性のこと。明治期には、良家の若い女性全般を表した。「御新造さん」
- 最近制作された新造の船舶、航空機、車両は総称して新造機と表現される。
脚注
編集- ^ 黒田基樹 著「コラム 謙信の妻」、黒田基樹・前嶋敏 編『上杉謙信とその一族』戎光祥出版〈シリーズ・戦国大名の新研究 第4巻〉、2024年9月、82-88頁。ISBN 978-4-86403-541-5。