扶桑駅
扶桑駅(ふそうえき)は、愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄にある、名古屋鉄道犬山線の駅である。駅番号はIY12。
扶桑駅* | |
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西口 | |
ふそう FUSŌ | |
◄IY11 柏森 (2.2 km) (1.4 km) 木津用水 IY13► | |
所在地 | 愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字下山91 |
駅番号 | IY 12 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 犬山線 |
キロ程 | 21.2 km(枇杷島分岐点起点) |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
5,847[1]人/日 -2021年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)8月6日 |
町の中ほどに位置し、また近くに扶桑町役場があるなど、同町の玄関駅であるが、列車の停車本数及び利用者数は隣の柏森駅のほうが多い。
歴史
編集- 1912年(大正元年)8月6日 - 犬山線開業とともに、高雄駅として開設。
- 1913年(大正2年)3月27日 - 下野駅に改称の旨届出[2]。扶桑町に「下野」の地名が残るほか、木津用水駅近くに犬山市に属する「上野」という地名が残っている。
- 1948年(昭和23年)2月1日 - 扶桑駅に改称。
- 1962年(昭和37年)度 - 貨物営業廃止[3]。
- 1987年(昭和62年)5月 - 自動改札機設置[4]。
- 1995年(平成7年)3月 - 上下待避線完成[5]。
- 2004年(平成16年)2月15日 - SFパノラマカード・ユリカが使用可能となる。
- 2005年(平成17年)1月29日 - ダイヤ改正により、停車列車種別が大幅に変更され、準急停車駅となる。朝の名古屋方面は快速急行を特別停車させる[6]。また、隣の柏森駅の工事に関連して、当駅が終着となる列車が1本設定され、当駅始発列車も1本増発された。なお、朝に設定されている快速急行のすべてが停車していたのに対し、準急の新設に伴い急行は全列車が通過となっていた。
- 2008年(平成20年)12月27日 - ダイヤ改正に伴い、快速急行の基本停車駅へ昇格、急行も全列車が停車することになった[7]。ただし日中の停車本数は改正前と変わらず上下線とも毎時各6本。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
- 2015年(平成27年)3月 - エレベーター設置。
- 2019年(平成31年)3月15日 - ホーム改良工事竣工[8]。
駅構造
編集島式ホーム2面4線を有する地上駅。有人駅で、終日にわたって駅の係員が配置される。改札口は橋上階に1箇所あり、付近には自動券売機を1台備えている。なお、この自動券売機は定期乗車券の購入が不可能である他、改札内には自動精算機、ICカードチャージ機が設置されていないたため、これらの取り扱いは窓口で行うことになる。
この駅は、布袋~犬山間の途中駅では唯一待避ができる駅となっている。昼間に当駅で緩急接続は行われないが、回送列車が追い越し待ちを行うこともある他、深夜から早朝の間は1、4番ホームを使用して2本の列車が留置される。
1994年に改築が行われており、それまでは犬山方面ホームに面して駅舎がある相対式2面2線であり、駅舎は駅開業時からのものであった。エレベーター、エスカレーターが設置されている。以前はエスカレーターのみ設置されていたが、2015年3月頃にエレベーターが新たに設置された。発車標は2019年3月にLED式のものが設置された(それまではソラリー式だった)。
朝の8時台に1本のみ当駅終着(豊田市駅発地下鉄鶴舞線経由、名古屋市交通局の車両で運転)の列車がある。この列車は1番ホームに到着し、折り返し赤池行きとなる。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1・2 | IY 犬山線 | 下り | 犬山方面[9] |
3・4 | 上り | 名鉄名古屋・金山方面[9] |
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改札口
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ホーム
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駅名標
配線図
編集 ← 岩倉・ 名古屋方面 |
→ 犬山・ 新鵜沼方面 |
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凡例 出典:[10] |
Sun Flower
編集西口ロータリーの中央にSun Flower(サンフラワー)という名前のモニュメントがある。Sun Flowerは町の花・ひまわりの英名。黄色の輪が幾重にも重なっており、全体として天球儀の形にまとまっている。ひまわりと、古代中国において太陽が昇る神聖な木とされた「扶桑」(ただし、町名の扶桑はかつて町が養蚕業で栄えていたことに由来しており、この扶桑とは関係ない)がモチーフ。例年クリスマスシーズンになるとこのモニュメントの両横にクリスマスツリーを模ったイルミネーションが行われる。イルミネーションは扶桑町発展会によるもの。
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西口ロータリー
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イルミネーション
利用状況
編集- 「移動等円滑化取組報告書」によると、2021年度の1日平均乗降人員は5,847人であった[1]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は6,285人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中62位、犬山線(17駅)中10位であった[11]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は5,590人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中77位、 犬山線(17駅)中9位であった[12]。
- 愛知県の統計によれば、1日平均の乗車人員(降車客含まず)は、平成19年度で2,901人、平成20年度で2,954人である。
- 扶桑町の中部地域が主なエリアである。(東部地域は木津用水駅、北部・南部・西部は柏森駅を利用することが多い)
駅周辺
編集隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b “令和3年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2023年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月6日閲覧。
- ^ a b 「軽便鉄道駅名改称」『官報』1913年4月4日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
- ^ 『鉄道ピクトリアル No.624 1996年7月号臨時増刊』 鉄道図書刊行会、p.26
- ^ “ダイヤ改正に関する別紙資料(1)はこちらをご参照ください。” (PDF). 名古屋鉄道. 2015年4月23日閲覧。
- ^ 太田貴之「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、44頁。
- ^ “犬山線 扶桑駅ホーム改良工事”. 林本建設. 2022年7月1日閲覧。
- ^ a b “扶桑(IY12)(ふそう) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
関連項目
編集外部リンク
編集- 扶桑駅 - 名古屋鉄道