恒山
恒山(こうざん)は、道教の五岳の一つ、北岳。中国山西省渾源県にあり、北を司るとされる。標高は2,017m。八仙のひとり張果老が住まうとされている。中華人民共和国国家級風景名勝区(1982年認定)[1]。
恒山 | |
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恒山 | |
標高 | 2,017 m |
所在地 | 中国山西省渾源県 |
位置 | 北緯39度40分26秒 東経113度44分08秒 / 北緯39.67389度 東経113.73556度座標: 北緯39度40分26秒 東経113度44分08秒 / 北緯39.67389度 東経113.73556度 |
プロジェクト 山 |
歴史と寺院
編集五岳の他の山々と同じく周時代から道教の聖地とされていたことが記録に残るが、他の四山ほど重要視されず、主要な巡礼地となることもなかったようである[2]。漢時代には現在の北岳廟の前身となる寺院が山腹に建設されたが、遼がこの地を支配するようになると、宋朝の皇帝は恒山から南へおよそ150キロメートル離れた曲陽県に北岳を祀る廟を別に建設した[2]。
今日、恒山にある最も有名な寺院は道教寺院ではなく、仏教寺院の懸空寺である[2]。懸空寺は恒山のふもとに近い絶壁に築かれた木造寺院である。創建は491年であるが、明時代 (1368年 - 1644年) および 清時代 (1644年 - 1911年) に大規模な修復が行われている。また、1900年には解体修理も実施された。40の木造堂宇が数々の柱や梁、廊などで巧みに繋がれている。
脚注
編集- ^ 中華人民共和国国務院 (1982年11月8日). “国务院批转城乡建设环境保护部等部门关于审定第一批国家重点风景名胜区的请示的通知” (中国語). 北京法院法規検索. 2023年2月4日閲覧。
- ^ a b c Goosseart (2008), p. 481.
参考文献
編集- Goossaert, Vincent. "Hengshan." in Fabrizio Pregadio, ed., The Encyclopedia of Taoism (London: Routledge, 2008), 481-482.