御坊市(ごぼうし)は、和歌山県中部に位置する。和歌山県紀中・日高地域での中核の都市である。また、熊野古道にも位置する。

ごぼうし ウィキデータを編集
御坊市
御坊市旗 御坊市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 和歌山県
市町村コード 30205-8
法人番号 4000020302058 ウィキデータを編集
面積 43.91km2
総人口 21,791[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 496人/km2
隣接自治体 日高郡美浜町日高町日高川町印南町
市の木 クロガネモチ
市の花 コギク
市の花木 ハマボウ
御坊市役所
市長 三浦源吾
所在地 644-0002
和歌山県御坊市薗350番地
北緯33度53分29秒 東経135度09分08秒 / 北緯33.89144度 東経135.15233度 / 33.89144; 135.15233座標: 北緯33度53分29秒 東経135度09分08秒 / 北緯33.89144度 東経135.15233度 / 33.89144; 135.15233
外部リンク 公式ウェブサイト

御坊市位置図

― 市 / ― 町・村

地図
市庁舎位置
ウィキプロジェクト

地理

 
御坊市中心部周辺の空中写真。
2019年9月15日撮影の9枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

和歌山県の海岸線のほぼ中央で、日高川の河口に位置する。 南北に長い地形で、紀伊水道に面した部分はほぼ平坦であるが、市の東側は山地になっているところもある。黒潮の影響で年間を通じて温暖多雨で、冬もが降りることはほとんどない。 今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の際には、最大14mの津波が到達することが予想されている。これは和歌山県下で最大値である[1]

人口

平成22年国勢調査(速報値)より前回調査からの人口増減をみると、3.50%減の26,106人であり、増減率は県内30市町村中7位。

 
御坊市と全国の年齢別人口分布(2005年) 御坊市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 御坊市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
御坊市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 30,573人
1975年(昭和50年) 30,272人
1980年(昭和55年) 30,398人
1985年(昭和60年) 30,450人
1990年(平成2年) 29,133人
1995年(平成7年) 28,510人
2000年(平成12年) 28,034人
2005年(平成17年) 27,053人
2010年(平成22年) 26,111人
2015年(平成27年) 24,801人
2020年(令和2年) 23,481人
総務省統計局 国勢調査より


歴史

市名は、浄土真宗本願寺(現在では西本願寺)の日高御坊(現本願寺日高別院)が約400年前に建立され、地元民がそれを御坊様と呼び親しんだことに由来する。その後寺内町として発展し、現在もその面影を残した街並みが残る。

沿革

 
旧御坊市役所(2014年1月撮影)

行政

氏名 就任年月日 退任年月日 備考
菅原清六 1954年4月 1959年1月
湯川周次郎 1959年1月 1967年1月
菅原清六 1967年1月 1972年6月 再任
玉置修吾郎 1972年6月 1992年6月 5期20年勤めた
柏木征夫 1992年6月11日 2020年6月10日 7期28年勤めた
三浦源吾 2020年6月11日 現職

地区

  • 名屋
  • 名屋町1~3
  • 御坊
  • 湯川町
    • 湯川町財部
    • 湯川町小松原
    • 湯川町丸山
    • 湯川町富安
  • 藤田町
    • 藤田町吉田
    • 藤田町藤井
  • 荊木
  • 野口
  • 岩内
  • 熊野
  • 塩屋町
    • 塩屋町北塩屋
    • 塩屋町南塩屋
  • 明神川
  • 名田町
    • 名田町野島
    • 名田町上野
    • 名田町楠井

議会

市議会

  • 定数:14人[3](そのうち2人が女性で、議員の14.28%が女性)
  • 任期:2023年1月26日 - 2027年1月25日

衆議院

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
二階俊博 82 自由民主党 102,834票
畑野良弘 61 日本共産党 20,692票
本間奈々 52 新党くにもり 19,034票
根来英樹 51 無所属 5,745票

経済

主産業は第一次産業である。

第一次産業

  • 農業
上述の気候を生かし、主に野菜花卉が生産されている。中でも花卉の生産は和歌山県の生産高の四分の一を占め、スイートピーカスミソウスターチスは日本一の生産高を誇る。
  • 漁業
海岸線に面した市の南部に7つの漁港があり、アジを中心にサバサワラアワビイセエビも水揚げされている。

第二次産業

古くは奥日高より日高川で運搬される木材の集散地として発展した。 現在は市南部の塩屋地区にある日高港企業用地、御坊工業団地を中心に製造企業の誘致活動が行われており、工業地域の一角を成している。 中でも、大洋化学による麻雀牌の生産高は日本一を誇っており、全自動卓用に至ってはほぼ100%のシェアを誇っている。

第三次産業

国道42号線沿線や、市中心部の本町商店街を中心に商業が発展していたが、昨今は中心部の商店街が衰退傾向にあり、国道42号線沿い、及び県道26号線沿いに位置する御坊市湯川町が発展傾向にある。

主な企業・工場

日本郵政グループ

 
御坊郵便局

集配郵便局

無集配郵便局

  • 御坊西町郵便局(御坊)
  • 御坊島郵便局(島)
  • 御坊湯川郵便局(湯川町小松原)
  • 御坊財部(たから)郵便局(湯川町財部)
  • 名田(なだ)郵便局(名田町上野)
  • 御坊塩屋郵便局(塩屋町南塩屋)
  • 藤井郵便局(藤田町藤井)

簡易郵便局

  • 御坊岩内簡易郵便局(岩内)
  • 富安簡易郵便局(湯川町富安)

 

ゆうちょ銀行

  • 大阪支店 ロマンシティ御坊ショッピングセンター内出張所(湯川町財部)(ATMのみ/ホリデーサービス実施)
その他簡易郵便局を除く各郵便局にATMが設置され、御坊郵便局ではホリデーサービスを実施(2011年6月現在)。

※御坊市内の郵便番号は「644-00xx」(ただし藤田町藤井は「649-1341」、藤田町吉田は「649-1342」)(いずれも御坊郵便局の管轄)となっている。

  • 民営化以前、藤井郵便局では「649-13xx」区域(藤田町藤井、藤田町吉田、および日高郡日高川町(旧川辺町域の一部))の集配業務を担当していたが、同局は2006年9月19日付で集配業務を御坊郵便局に移管し、現在は窓口業務のみとなっている[4]

メディア

教育

幼稚園

  • 御坊市立大成幼稚園
  • 御坊市立湯川幼稚園
  • 御坊市立塩屋幼稚園
  • 御坊市立名田幼稚園

小学校

中学校

高等学校

高等専門学校

図書館

交通

御坊駅
紀伊御坊駅

鉄道

中心駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)の紀勢本線と、私鉄の紀州鉄道が乗り入れる御坊駅で、特急含む全ての列車が停車する。

紀勢本線は、和歌山方面へは普通列車が概ね1時間に2本、特急列車が1時間に1本で、田辺方面へは普通・特急共に概ね1時間に1本である。紀州鉄道は、JR線の普通列車と接続する形で朝晩は1時間に2本、データイムは1時間に1本運行されている。

路線バス

前者は御坊駅を起点に印南方面、日高町方面、奥日高方面への路線バスを運行している。 後者は紀伊由良駅を起点に運行しており、御坊市内へは一部の便が乗り入れている。以前は南海バスによる関西空港への空港リムジンバスが運行されていたが、現在は廃止されている。

道路

港湾

最寄空港

  • 関西国際空港(車で約1時間10分(有料道路利用)、特急列車で約1時間半、普通・快速列車で約2時間)
  • 南紀白浜空港(車で約1時間(有料道路利用))

観光

史跡名勝

御坊市は熊野古道に位置し、それにまつわる文化財も多い。

施設

  • 御坊市歴史民俗資料館
  • 御坊総合運動公園(御坊市民球場、陸上競技場併設)
  • 野口オートキャンプ場
  • 日高川ミニゴルフ場
  • 観光農園(いちご園、みかん園、メロン園、ブルーベリー園、イモ掘り園、花園)
  • 紀州鉄道(日本に残るローカル線として鉄道ファンならずとも人気がある)

祭礼

  • 御乙祭(須佐神社) - 3月10日
  • 印南祭(山口八幡神社) - 10月2日 ※印南町内の神社と合同で行われる。
  • 御坊祭(小竹八幡神社) - 10月5日
  • 森祭(須佐神社) - 10月第二日曜日
  • 土生祭(土生八幡神社) - 10月第三日曜日 ※神社は日高川町だが、御坊市藤田町藤井地区が含まれる
  • 熊野祭(熊野神社) - 10月第三日曜日 ※熊野(くまの)ではなく、御坊市熊野(いや)地区にある神社の祭礼
  • 塩屋祭(塩屋王子神社) - 10月第三日曜日
  • 吉田祭(吉田八幡神社) - 10月第四日曜日

イベント

特産品

出身著名人

政治家

  • 田渕豊吉 - 戦前~戦中の政治家。衆議院議員。
  • 二階俊博 - 元衆議院議員。第48代自由民主党幹事長。

教育者

実業家

スポーツ選手

芸能・文化

脚注

  1. ^ 資料1-3 市町村別平均津波高一覧表<満潮位>”. 内閣府防災情報のページ (2012年8月29日). 2024年2月16日閲覧。
  2. ^ 御坊市役所は新庁舎に移転しました(令和6年1月)”. 御坊市. 2024年8月22日閲覧。
  3. ^ 市議会のしくみ”. 御坊市. 2020年11月5日閲覧。
  4. ^ 日本郵政公社ホームページ「郵便局の改廃情報」平成18年9月11日発表分

関連項目

外部リンク