平沼翔太
平沼 翔太(ひらぬま しょうた、1997年8月16日 - )は、福井県福井市出身のプロ野球選手(内野手、外野手)。右投左打。埼玉西武ライオンズ所属。投手として選抜高等学校野球大会で優勝し、プロ入り後内野手に転向。2024年から外野手登録となる。
埼玉西武ライオンズ #31 | |
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2022年6月21日 ZOZOマリンスタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 福井県福井市 |
生年月日 | 1997年8月16日(27歳) |
身長 体重 |
179 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 内野手、外野手 |
プロ入り | 2015年 ドラフト4位 |
初出場 | 2017年4月20日 |
年俸 | 1900万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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経歴
編集プロ入り前
編集福井市立社中学校進学とともに、全日本少年硬式野球連盟ヤングリーグ「オールスター福井」に入部[2]。小学6年生時に体験入部した際、総監督の小林繁から「必ずプロ野球選手になる逸材」という言葉をかけられたというエピソードがある[3]。オールスター福井時代は、ヤングリーグ中日本選抜選手や台湾遠征選手に選ばれている[3]。
私立敦賀気比高等学校に進学後は1年生春から、外野手(左翼手)でベンチ入りを果たした[2][3]。1年生の秋に投手として県の1年生大会で優勝[2]。2年生からは本格的に投手となり、背番号1をつけて同年の第96回全国高等学校野球選手権大会に出場し、3試合で完投勝利を収め、ベスト4の結果を残した[2][4]。2年の秋から四番を任され、3年生では第87回選抜高等学校野球大会準々決勝静岡戦でライト方向への一発を放った。同大会では1回戦から決勝戦まで四番投手として出場し、敦賀気比を福井県勢初の甲子園優勝に導いた[3]。打者としての甲子園成績は40打数15安打で通算打率.375だった。高校には1学年後輩に山﨑颯一郎がいる。
2015年10月22日のドラフト会議で、日本ハムから内野手として4位で指名された[4]。指名挨拶の際に「ショートでレギュラーを目指したい」とコメントした[5]。監督の栗山英樹からは、「投打二刀流」となることも期待されていた[6]。
日本ハム時代
編集2017年は一軍では4試合に出場した。
2018年、6月17日の東京ヤクルトスワローズ戦(札幌ドーム)で、石山泰稚から左前にプロ初安打を記録した[7]。
2019年は、4月16日に一軍に昇格して以降出場を重ねていたが、6月15日の読売ジャイアンツ戦(札幌ドーム)で山口俊から左脹脛に死球を受け、6月16日に一軍登録を抹消される[8]。7月26日に一軍復帰を果たすと同日の埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)で十亀剣からプロ初本塁打を記録した[9]。自己最多の73試合に出場、打率.236・1本塁打・16打点を記録し、430万円増の推定年俸1000万円で契約更改をした[10]。
2020年はシーズン初昇格が8月29日と出遅れたが、中島卓也や石井一成が打撃不振でありスタメンでの出場機会が増加。9月は月間打率.294と結果を残した。120試合制の短縮シーズンながら遊撃でのスタメン出場がキャリアハイの35試合、前年(184打席)とほぼ等しい180打席を経験した。10月以降は成績を落とし、シーズンでは52試合の出場で打率.228であったが、400万円増の推定年俸1400万円で契約更改をした[11]。
2021年は開幕一軍入りを逃すと前半戦を終えて32試合の出場、打率.194に留まった。東京オリンピックによる中断期間では二軍調整が続き、エキシビションマッチには1試合も出場できなかった。
西武時代
編集2021年8月12日に佐藤龍世・木村文紀との2対2トレードで公文克彦と共に埼玉西武ライオンズへの移籍が発表された[注 1][13]。背番号は31。
翌8月13日の後半戦開幕と共に一軍登録され[14]、8月21日のオリックス・バファローズ戦に「9番・三塁」で移籍後初のスタメン出場で移籍後初安打を記録したが[15]、9月21日に登録抹消[16]。そのまま二軍でシーズンを終え、移籍後はわずか2安打と打撃が振るわず[17]、9試合の出場にとどまった。オフに現状維持の推定年俸1400万円で契約更改した[18]。
2022年6月11日の広島東洋カープ戦で自身初の1試合4安打を記録[19]。9月28日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で移籍後初本塁打を記録した[20]。
この節の加筆が望まれています。 |
2024年1月1日、タレントで元グラビアアイドルの森咲智美と前年に結婚したこと、森咲が妊娠中であることが森咲のSNSで明かされた[21]。
選手としての特徴・人物
編集バットコントロールに優れた類い稀な打撃センスを誇る[22][23]。守備では内野全ポジションに加え外野両翼をこなすユーティリティー性が魅力[24]。50m走のタイム5秒9、遠投100m[23]。
愛称は「沼っち」[25]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2017 | 日本ハム | 4 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 | .000 | .000 |
2018 | 7 | 9 | 9 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | .333 | .333 | .444 | .778 | |
2019 | 73 | 184 | 165 | 20 | 39 | 9 | 2 | 1 | 55 | 16 | 2 | 1 | 5 | 1 | 10 | 0 | 3 | 26 | 3 | .236 | .291 | .333 | .624 | |
2020 | 52 | 180 | 158 | 18 | 36 | 6 | 2 | 0 | 46 | 6 | 1 | 2 | 6 | 0 | 12 | 0 | 4 | 24 | 5 | .228 | .299 | .291 | .590 | |
2021 | 32 | 85 | 72 | 4 | 14 | 3 | 1 | 0 | 19 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0 | 1 | 18 | 0 | .194 | .284 | .264 | .548 | |
西武 | 9 | 13 | 13 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | .154 | .154 | .231 | .385 | |
'21計 | 41 | 98 | 85 | 4 | 16 | 4 | 1 | 0 | 22 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | 8 | 0 | 1 | 23 | 0 | .188 | .266 | .259 | .525 | |
2022 | 30 | 88 | 73 | 8 | 19 | 1 | 1 | 1 | 25 | 3 | 4 | 0 | 1 | 2 | 11 | 0 | 1 | 14 | 1 | .260 | .356 | .342 | .699 | |
2023 | 67 | 110 | 102 | 16 | 25 | 2 | 2 | 2 | 37 | 6 | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 0 | 1 | 18 | 3 | .245 | .284 | .363 | .647 | |
通算:7年 | 274 | 677 | 600 | 66 | 138 | 23 | 8 | 4 | 189 | 34 | 10 | 4 | 17 | 4 | 46 | 0 | 10 | 108 | 12 | .230 | .294 | .315 | .609 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | ||||||||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2017 | 日本ハム | - | - | - | 1 | 1 | 3 | 0 | 1 | 1.000 | |||||||||||||||
2018 | - | - | - | 6 | 3 | 7 | 1 | 1 | .909 | ||||||||||||||||
2019 | - | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 56 | 26 | 74 | 6 | 4 | .943 | 20 | 19 | 33 | 0 | 4 | 1.000 | ||||||
2020 | - | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 17 | 6 | 14 | 0 | 1 | 1.000 | 41 | 36 | 89 | 6 | 15 | .954 | ||||||
2021 | - | - | 27 | 14 | 31 | 2 | 2 | .957 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | |||||||||||
西武 | - | - | 7 | 2 | 8 | 0 | 1 | 1.000 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |||||||||||
'21計 | - | - | 34 | 16 | 39 | 2 | 3 | .965 | 7 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |||||||||||
2022 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 28 | 16 | 43 | 4 | 4 | .937 | - | ||||||
2023 | 12 | 22 | 2 | 1 | 3 | .960 | 3 | 2 | 6 | 0 | 1 | 1.000 | 23 | 10 | 32 | 0 | 3 | 1.000 | 7 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |
通算 | 13 | 22 | 3 | 1 | 3 | .962 | 6 | 2 | 6 | 0 | 1 | 1.000 | 158 | 74 | 202 | 12 | 15 | .958 | 82 | 62 | 136 | 7 | 21 | .966 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
編集- 初記録
- 初出場:2017年4月20日、対オリックス・バファローズ5回戦(東京ドーム)、8回裏に清水優心の代打で出場
- 初打席:同上、8回裏に金子千尋から空振り三振
- 初先発出場:2017年10月5日、対埼玉西武ライオンズ25回戦(メットライフドーム)、9番・遊撃手で先発出場
- 初安打:2018年6月17日、対東京ヤクルトスワローズ3回戦(札幌ドーム)、9回裏に石山泰稚から左前安打
- 初打点:2019年5月4日、対千葉ロッテマリーンズ6回戦(ZOZOマリンスタジアム)、6回表にマイク・ボルシンガーから右前適時打
- 初盗塁:2019年5月21日、対東北楽天ゴールデンイーグルス10回戦(札幌ドーム)、2回裏に二盗(投手:塩見貴洋、捕手:嶋基宏)
- 初本塁打:2019年7月26日、対埼玉西武ライオンズ15回戦(メットライフドーム)、2回表に十亀剣から右越ソロ
背番号
編集- 45(2016年 - 2021年8月11日)
- 31(2021年8月12日 - )
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “西武 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2024年12月4日閲覧。
- ^ a b c d “敦賀気比高等学校 平沼 翔太投手 「目指すは世代ナンバーワンピッチャー!」”. 高校野球ドットコム (2015年1月3日). 2016年1月10日閲覧。
- ^ a b c d “平沼翔太、小林繁氏が見出した才能 センバツ優勝、敦賀気比のエース”. 福井新聞 (2015年4月1日). 2015年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月10日閲覧。
- ^ a b “平沼翔太決意「気持ち負けない」 日本ハムからドラフト4位に喜び”. 福井新聞. (2015年10月23日) 2016年1月10日閲覧。
- ^ “平沼翔太、日ハムから指名あいさつ ショートでレギュラーに、決意新た”. 福井新聞. (2015年10月28日) 2016年1月10日閲覧。
- ^ “日本ハム4位平沼にも二刀流 栗山監督条件付き手形”. 日刊スポーツ. (2016年1月10日) 2016年1月10日閲覧。
- ^ “日本ハム平沼翔太、歌手の夢捨て野球選手の階段1歩”. 日刊スポーツ (2018年6月27日). 2019年11月9日閲覧。
- ^ “日ハム平沼、死球で負傷交代→抹消へ…松葉杖をついて球場を後に”. Full-Count (2019年6月15日). 2019年11月9日閲覧。
- ^ “【日本ハム】平沼が右翼席へプロ1号「まだ実感はないです」”. スポーツ報知 (2019年7月26日). 2019年11月9日閲覧。
- ^ “日本ハムが4選手と契約更改 平沼が430万円増の1000万円、淺間は50万円減”. Full-Count (2019年11月27日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “日本ハム平沼400万円増「来季はレギュラーを”. 日刊スポーツ (2020年12月7日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “NPBがトレード期限など8月31日まで延長 五輪開催に伴う特例措置”. 日刊スポーツ (2021年6月23日). 2021年8月13日閲覧。
- ^ “西武と日本ハムで2対2交換トレード 木村、佐藤がハム、平沼、公文が西武”. 日刊スポーツ (2021年8月12日). 2021年8月12日閲覧。
- ^ “日本ハムから西武にトレード、「連絡が来たときは驚いた」会見した公文”. 西日本スポーツ (2021年8月13日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “西武・平沼が移籍後初スタメンで初安打 二塁ヘッスラ「気持ちが出てしまいました!」”. Sponichi Annex (2021年8月21日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “21日の公示 ロッテ・マーティンがわずか3日で抹消、西武・平沼やオリ本田も抹消”. Full-Count (2021年9月21日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “西武平沼翔太“職人基準”でレベルアップ 源田の守備見て「それが普通に」”. 日刊スポーツ (2021年12月2日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “【西武】平沼翔太は現状維持の1400万円でサイン「全てにおいてふがいないシーズンだった」”. スポーツ報知 (2021年12月5日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “【西武】平沼翔太がプロ7年目で初の1試合4安打「自分は必死にやるだけ」”. 日刊スポーツ (2022年6月11日). 2023年10月22日閲覧。
- ^ “【西武】平沼翔太が移籍後初ホームラン「コンパクトなスイングを意識」CS進出へ貴重な先制弾”. 日刊スポーツ (2022年9月28日). 2023年10月22日閲覧。
- ^ 松本久 (2024年1月1日). “グラビアアイドル森咲智美が西武平沼翔太と昨年に結婚し妊娠していることをSNSで報告”. 日刊スポーツ. 2024年1月1日閲覧。
- ^ “プロ野球選手が教える俺達のココを見ろ!【~北海道日本ハム(ファーム)編~】”. Full-Count (2018年9月21日). 2021年9月27日閲覧。
- ^ a b “日本ハム4位平沼にも二刀流 栗山監督条件付き手形 - 野球 : 日刊スポーツ”. 日刊スポーツ (2016年1月10日). 2021年9月27日閲覧。
- ^ “トレード平沼翔太が入団会見「やる気と期待」早速13日楽天戦でベンチ入り”. 日刊スポーツ (2021年8月13日). 2021年9月27日閲覧。
- ^ “渡邉、石井一、平沼、玉井……来季立て直しへ、今季いちばんの成長株は?【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#110】page2”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel) (2019年9月14日). 2021年9月27日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 平沼翔太 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 31 平沼 翔太 選手名鑑 - 埼玉西武ライオンズオフィシャルサイト
- 平沼翔太 (@hiranumashota) - Instagram
- 平沼翔太 (@81614hiranuma) - X(旧Twitter)