嵐 小六(あらし ころく)は、上方の歌舞伎役者の名跡。屋号は吉田屋女形が多いが、江戸時代には代々が大坂嵐小六座の座本でもあった。

二代目が三代目の門弟という捻れた関係にあるのは、三代目が初代の御曹司、二代目が初代の高弟という関係にあったため。

  • 二代目 嵐小六
    • はじめ初代姉川大吉の門弟、のち三代目(初代嵐雛助)の門弟、生没年不詳。
    • 姉川菊八(大黒屋)→ 二代目嵐小六 → 七代目嵐三右衛門 → 姉川菊八(大黒屋)
  • 三代目 嵐小六
    • 初代の子、1741–96。「小六」の名跡ははじめ父の高弟だった姉川菊八が襲ったので、岩次郎は父の俳名「雛助」すうじょを訓読みにしてこれを名跡にした。
    • 初代嵐岩次郎 → 初代嵐雛助 → 初代叶雛助 → 三代目嵐小六
  • 五代目 嵐小六
    • 四代目の弟、生年不詳–1858。
    • 叶八十次郎 → 二代目叶珉子 → 五代目嵐小六