岡本章子 (政治家)
岡本 章子(おかもと あきこ、1964年8月16日 ‐ )は、日本の政治家。立憲民主党所属の衆議院議員(3期)。本名は山下章子[3]。
岡本 章子 おかもと あきこ | |
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2024年10月18日、みやぎ生協富沢店前での街頭演説にて | |
生年月日 | 1964年8月16日(60歳) |
出生地 | 日本 宮城県岩沼市[1] |
出身校 | 東北大学教育学部 |
前職 | NTT東日本従業員 |
所属政党 |
(民主党→) (民進党→) (旧立憲民主党→) 立憲民主党 |
称号 | 教育学士 (東北大学) |
公式サイト | 衆議院議員 岡本あき子 OFFICIAL WEB SITE |
選挙区 |
(比例東北ブロック→) 宮城1区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2017年10月22日[2] - 現職 |
選挙区 | 太白区選挙区 |
当選回数 | 5回 |
在任期間 | 1999年4月 - 2017年 |
その他の職歴 | |
立憲民主党ネクスト復興・福島再生担当大臣 野田佳彦「次の内閣」 (2024年9月30日 - 現職) |
仙台市議会議員(5期)、立憲民主党執行役員などを歴任した。「岡本あき子」とも表記される。
来歴・人物
編集宮城県岩沼市出身[1]。仙台市の向山幼稚園を卒園後、青森市、弘前市を経て秋田市に移住。秋田大学教育文化学部附属中学校卒業。1980年に秋田県立秋田高等学校に入学するが、翌1981年、青森県立青森高等学校に転入。1982年、宮城県第二女子高等学校に転入。1983年、同校卒業[4]。
1987年3月、東北大学教育学部卒業。同年4月、NTT東日本に就職[5]。
1999年4月11日に行われた仙台市議会議員選挙(太白区選挙区)に民主党公認で立候補し初当選。以後、計5回連続当選。
2017年7月、民進党県幹事長に就任した[1]。民進党宮城県連は次期衆院選の宮城1区の公認をめぐって岡本と同党の仙台市議の伊藤優太で調整していたが[6]、同年9月23日、岡本の擁立を決定した[1]。しかしその直後の9月28日に同党は希望の党に合流することを採択し、希望の党は10月3日に伊藤を宮城1区に擁立すると発表した[6]。10月4日、岡本は希望の党について「一部の人たちを選んでいくやり方には賛同できない」と述べ、立憲民主党から立候補する意向を表明した[7]。これに伴い日本共産党県委員会は公認候補を取り下げた[8]。
同年10月の衆院選宮城1区は自由民主党の土井亨が当選、岡本は比例復活により初当選した。希望の党の伊藤は順位3位で落選した[9][10][11]。
2020年9月19日、旧立憲民主党と旧国民民主党などが合流し結党した新「立憲民主党」の宮城県連が発足。岡本が代表に就任した[12]。
2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙は、立憲民主党公認の岡本、土井、日本維新の会公認の春藤沙弥香、無所属の大草芳江が立候補。小選挙区で土井に敗れたものの、比例復活により2期目の当選を果たした[13][14]。枝野幸男代表の辞任に伴う代表選挙(11月30日投開票)では西村智奈美の推薦人に名を連ねた[15]。12月6日、立憲民主党は、執行役員12人のうち6人を女性とする新たな人事を決定[16][17]。岡本は執行役員の役職の一つ、ジェンダー平等推進本部長代行に選任された[18][19]。2022年8月、執行役員を退任。
2024年9月30日、立憲民主党次の内閣ネクスト復興・福島再生担当大臣に就任[20]。
同年10月15日、第50回衆議院議員総選挙が公示され、岡本、土井、日本維新の会公認の元鎌倉市議会議員の高橋浩司の3人が立候補した[21]。自民党は裏金問題や統一教会問題、10月23日に発覚した非公認候補への2000万円支給問題などで逆風が吹き荒れた[22][23][24][25]。10月27日、総選挙執行。投票締め切りの20時直後に東北放送は岡本の当選確実を報じ[26]、岡本は3期目の当選を果たした。自民党は比例東北ブロックで5議席を獲得。単独1位の江渡聡徳と単独2位の森下千里を除く3議席のうち、根本拓が3番目の惜敗率(75.141%)で当選し、4番目(71.150%)だった土井は議席を失った[27][28]。
政策・主張
編集憲法
編集- 憲法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
- 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年、2024年のNHKのアンケートで「反対」と回答[32][31]。
- 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[33]。2024年のNHKのアンケートで「反対」と回答[31]。
外交・安全保障
編集- 安全保障関連法の成立について、2017年のアンケートで「評価しない」と回答[29]。
- 「敵基地攻撃能力」の保有について、2021年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[33]。
- 徴用工訴訟などの歴史問題をめぐる日韓の関係悪化についてどう考えるかとの問いに対し、2021年の毎日新聞社のアンケートで「政府の今の外交方針でよい」と回答[33]。
ジェンダー
編集- 選択的夫婦別姓制度の導入についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
- 同性婚を可能とする法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
- 「LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年の朝日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[30]。
- クオータ制の導入について、2021年、2024年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[32][31]。
その他
編集- アベノミクスについて、2017年のアンケートで「どちらかといえば評価しない」と回答[29]。
- 安倍内閣による森友学園問題・加計学園問題への対応について、2017年のアンケートで「評価しない」と回答[29]。
- 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[34]。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[35]。9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議の代表質問で再調査の実施を否定した[36]。国の対応をどう考えるかとの同年の毎日新聞社のアンケートに対し「さらに調査や説明をすべきだ」と回答[33]。
- 消費増税の先送りをどちらかと言えば評価する[29]。
- 共謀罪法を評価しない[29]。
- 長期的に消費税率を10%よりも高くすることにどちらかと言えば反対[29]。
- 幼稚園・保育所から大学まで教育を無償化すべきだ[29]。
- 経済競争力を多少犠牲にしても格差是正を優先すべきだ[29]。
- 国債は安定的に消化されており、財政赤字を心配する必要はない[29]。
発言
編集2018年2月、政府が進める働き方改革について「労働法制は本来、労働者の安全と健康を保てるよう使用者側を制約すべき役割がある。働かせる側の論理が盛り込まれる法案は働き方改革にはならない」と批判した[37]。
支持団体
編集議員連盟
編集- 立憲民主党 科学技術・イノベーション議員連盟
選挙
編集当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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当 | 1999年仙台市議会議員選挙 | 1999年4月11日 | 34 | 太白区選挙区 | 民主党 | 7332票 | 14 | 1/19 | / | |
当 | 2003年仙台市議会議員選挙 | 2003年4月13日 | 37 | 太白区選挙区 | 民主党 | 6363票 | 13 | 2/20 | / | |
当 | 2007年仙台市議会議員選挙 | 2007年4月8日 | 41 | 太白区選挙区 | 民主党 | 9847票 | 13 | 1/16 | / | |
当 | 2011年仙台市議会議員選挙 | 2011年8月28日 | 44 | 太白区選挙区 | 民主党 | 5650票 | 13 | 3/17 | / | |
当 | 2015年仙台市議会議員選挙 | 2015年8月2日 | 48 | 太白区選挙区 | 民主党 | 7383票 | 12 | 1/15 | / | |
比当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 53 | 宮城県第1区 | 旧立憲民主党 | 7万8704票 | 36.30% | 1 | 2/6 | 1/3 |
比当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 57 | 宮城県第1区 | 立憲民主党 | 9万6649票 | 41.16% | 1 | 2/4 | 3/4 |
当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 60 | 宮城県第1区 | 立憲民主党 | 11万5142票 | 51.65% | 1 | 1/3 | / |
脚注
編集- ^ a b c d “<衆院選宮城>民進1区・岡本氏、2区・鎌田氏の擁立決定”. 河北新報. (2017年9月24日) 2017年10月24日閲覧。
- ^ “国会議員の任期満了日等”. 鳥取県公式サイト 2021年8月18日閲覧。
- ^ 平成29年中央選挙管理会告示第26号(平成29年10月27日官報)
- ^ “プロフィール”. あき子の活動日記. 2024年10月29日閲覧。
- ^ “衆議院議員 岡本あき子 OFFICIAL WEB SITE”. okamotoakiko.net. 2024年10月29日閲覧。
- ^ a b “【衆院選】〈宮城県情勢〉1区・伊藤優太氏が「希望」公認に 民進県連の決定を覆す”. 産経ニュース. (2017年10月4日) 2017年11月8日閲覧。
- ^ “【衆院選】宮城1区・岡本章子氏が立憲民主に公認申請 2区・鎌田さゆり氏、無所属での出馬検討”. 産経ニュース. (2017年10月5日) 2017年10月24日閲覧。
- ^ “<衆院選宮城>1、2区 共産が公認候補取り下げへ”. 河北新報. (2017年10月5日) 2017年11月8日閲覧。
- ^ “<衆院選宮城>浮沈(上)野党の誤算 立民の風 読み切れず”. 河北新報. (2017年10月24日) 2017年10月24日閲覧。
- ^ “宮城-開票速報-2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2024年10月29日閲覧。
- ^ 平成29年(2017年)10月27日中央選挙管理会告示第26号(平成二十九年十月二十二日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
- ^ “新立民宮城県連が発足 仙台で設立大会”. 河北新報. (2020年9月20日) 2020年12月1日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2021 宮城(仙台・石巻など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
- ^ “【2021年 衆院選】東北ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
- ^ “立憲代表選、4陣営の推薦人は計90人 国会議員の7割固まる”. 朝日新聞. (2021年11月19日) 2021年11月19日閲覧。
- ^ 井上峻輔 (2021年12月6日). “ジェンダー平等へ、立憲民主党の執行役員は半数が女性 泉氏の公約実現”. 東京新聞 2021年12月6日閲覧。
- ^ “立民代表選 泉政調会長「党幹部半分を女性に」を公約に”. TBS NEWS. (2021年11月18日) 2021年12月2日閲覧。
- ^ “役員一覧 - 立憲民主党”. 立憲民主党 (2021年12月6日). 2021年12月6日閲覧。
- ^ “立憲民主党 執行役員12人の半数が女性 新たな執行部発足”. NHK. (2021年12月6日) 2021年12月7日閲覧。
- ^ “立民「次の内閣」に女性8人”. 時事通信. (2024年9月30日) 2024年10月14日閲覧。
- ^ “衆議院選挙2024 宮城(仙台・石巻など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “<衆院選・詳報>全議席確定 大敗の自民191議席、立民は148議席 国民、れいわは大幅議席増”. 東京新聞 (2024年10月28日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ “旧統一教会と接点、落選 盛山氏「申し訳ない」、牧原氏「私のせい」”. 朝日新聞 (2024年10月28日). 2024年10月28日閲覧。
- ^ 矢野昌弘 (2024年10月23日). “裏金非公認に2000万円 公認と同額 自民本部が政党助成金”. しんぶん赤旗. 2024年10月24日閲覧。
- ^ “裏金非公認側に2千万円 自民党本部から支部へ 公認候補と同額”. 朝日新聞 (2024年10月23日). 2024年10月24日閲覧。
- ^ 東北放送 (2024年10月27日). “【速報】宮城1区・岡本章子さん当選確実 衆議院議員選挙2024”. TBS. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “自由民主党 東北ブロック 比例代表候補者”. 衆議院選挙2024特設サイト. NHK. 2024年10月28日閲覧。
- ^ “比例代表 東北 比例名簿・候補者 選挙・開票結果”. 衆院選2024. 読売新聞. 2024年10月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “岡本章子”. 2017衆院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c “岡本章子”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “宮城1区”. NHK 衆議院選挙2024 候補者アンケート. 2024年10月18日閲覧。
- ^ a b c “宮城1区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
- ^ a b c d “立憲 宮城1区 岡本章子”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
- ^ “「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
- ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
- ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
- ^ <裁量制断念>急転直下の決断 東北国会議員「やむを得ない」「断念は当然」河北新報
- ^ JR総連広報紙280号 第49回衆議院議員選挙 推薦候補結果一覧
- ^ [1]
- ^ [2]
外部リンク
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