山田 玲司(やまだ れいじ、1966年1月8日 - )は、日本漫画家東京都出身、埼玉県越谷市在住。多摩美術大学美術学部絵画学科油絵専攻卒。

山田 玲司
生誕 (1966-01-08) 1966年1月8日(58歳)
日本の旗 日本東京都中央区
職業 漫画家
活動期間 1986年 -
代表作Bバージン
絶望に効くクスリ[1]
公式サイト 絶望に効く処方箋 漫画家 山田玲司 OFFICIAL SITE
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略歴

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東京都中央区日本橋生まれ。7歳から埼玉県越谷市にて育つ[2]。10歳のころ手塚治虫に憧れ、漫画家を志す。13歳で秋田書店へ持ち込みを行い、高校では創作研究同好会に入って漫画漬けの日々を送る[3]。高校在学中、父親に薦められた美術大学受験のために、放課後は予備校に通い、多摩美術大学に現役合格する。

大学では、たかはまこから漫画やその後についてのアドバイスを受けたという。かつては、江川達也アシスタントを務めていた(当時のチーフアシスタントは藤島康介)。初期作品のアシスタントに、大学時代の後輩であるウエダハジメ冬目景きらたかしなどがいる。在学中だった1986年、『コミックモーニング』に掲載された『17番街の情景』にて漫画家デビューを果たす。

デビュー後は、連載作品が4度も打ち切られるなど、しばらく不遇の時代を過ごす。1991年に『ヤングサンデー』で連載を開始した『Bバージン』がヒット。その後は各界著名人へのインタビュー漫画『絶望に効くクスリ』、自身の美大受験体験を基に『美大受験戦記アリエネ』などを連載した。多摩美術大学の漫研に在籍していた沙村広明は、大学祭のときに漫研OBである山田から持ち込みを勧められたことがデビューのきっかけであるとしている。

女性のための恋愛コミックエッセイ『モテない女は罪である』など、一般書籍も多数執筆している。

2014年10月から[4]ニコニコチャンネルにて『山田玲司のヤングサンデー』を毎週水曜日に配信[5]。番組名はヤングサンデー創刊から休刊まで関わったこと、休刊で喪失感を味わい、当時の何でもありの空気が好きだったことなどが由来[6]。当初は小学館黙認であったが、同社社員がゲスト出演以降は(会社として何かをするわけでないものの)番組名のみ認めるとし、いずれは小学館と何らかのかたちでコラボしたいと述べている。番組のモットーは「ゴキゲン主義」[7]

2021年3月から[8]AuDeeにて『山田玲司とバグラビッツ』を毎週日曜22時に配信中[9]

動画生配信などが話題となり、2022年5月ごろよりYahoo! JAPANでの検索数が徐々に伸びたことから、Yahoo!検索大賞 2022におけるネクストブレイクカテゴリー3名のうちの1名に選出された[10]

作品リスト

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漫画作品

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  • 17番街の情景(コミックモーニング、1986年 - 1988年)
  • RAIN(1986年)
  • COLD(コミックモーニング、1987年)
  • 真夜中の蒸気船(コミックモーニング、1987年)
  • 眠れぬ夜のために(週刊ヤングサンデー、1987年 - 1988年)
  • 霧の降る夜に(コミックモーニング、1988年)
  • 不器用なテレフォンフィッシュ(週刊ヤングサンデー、1988年)
  • 木曜日の絵画達
  • SWEET DREAMS(月刊アフタヌーン、1989年)
  • 理想主義者の屍に乾杯(自費出版、1989年)
  • 適応の条件(ロッキングコミック、1989年)
  • イデオロキッズ(宝島、1990年)
  • 駿河台ブレイクダウン(マンガ宝島、1990年)
  • Bバージン(週刊ヤングサンデー、1991年 - 1997年)
  • インディゴブルース(短編集、1992年)
  • ストリッパー(ヤングサンデー増刊号「大漫王」、1994年)
  • 心のジョアンナ(1994年)
  • ドルフィン・ブレイン(第一部:週刊少年サンデー・第二部:週刊少年サンデー超、1995年 - 1997年)
  • 人生裏口入学(コミッカーズ、1995年 - 2000年)
  • あらいぐまタンピー(近代麻雀、1997年)
  • アガペイズ(週刊ヤングサンデー、1998年 - 2000年)
  • NG(週刊ヤングサンデー、2000年 - 2001年)
  • ゴールドパンサーズ(週刊ヤングサンデー、2001年 - 2002年)
  • 絶望に効くクスリ(週刊ヤングサンデー、2003年 - 2008年)
  • ゼブラーマン(原作:宮藤官九郎ビッグコミックスピリッツ、2004年 - 2005年)
  • しあしご(木楽舎『ソトコト』、2005年 - 2007年)
  • いのちの食べ方(アスコム『田原総一朗 責任編集 オフレコ!』、2005年)
  • 水の鳥(短編集、2007年)
  • ほんと未来はどうなるの? あかりちゃんとタルト(フリーペーパー『豪快な号外』収録、2007年)
  • ココナッツピリオド -地球温暖化を止めるウサギ-(ビッグコミックスピリッツ、2008年 - 2009年)
  • エコエコパンドラ(まんがくらぶオリジナル、2008年 - 2009年)
  • リア充ハンター ウサラッチ(FLASH、2009年)
  • SOUL BOX MAN(近代麻雀、2009年)
  • ゼブラーマン2 〜ゼブラシティの逆襲〜(原作:宮藤官九郎、月刊スピリッツ、2009年 - 2010年)
  • 絶望に効く薬 敗者復活編(FLASH、2010年 - 2012年9月)※『マケデミー賞』改題
  • 美大受験戦記 アリエネ(ビッグコミックスピリッツ、2011年 - 2014年)
  • モテない女は罪である (大和書房、2014年)
  • スーパースーパーブルーハーツ (クラブサンデー、2015年)
  • CICADA(原作:山田玲司、作画:バナーイ、月刊!スピリッツ、2016年 - 2018年)
  • シェアボーイ(漫画家 山田玲司 公式サイト、2017年 - )
  • 白亜(原作:山田玲司、作画・原案:愛☆まどんな 2019年)[11]

一般書籍

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出演など

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舞台

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  • 夜の手塚治虫〜ここでしか語れない、黒くて妖しいオサムのこと。(2018年10月12日、吉祥寺シアター) - 手塚のアシスタント・山田玲司役[12]

ラジオ

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  • アイデアノート(2023年10月15日・12月10日・2024年2月18日、NACK5

その他

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  • 2017年1月開始のテレビアニメ「けものフレンズ」について、同年3月上旬のヤングサンデーで考察を行った。その後、3月下旬に以下の媒体でコメントをした。
    • TOKYOFMTIME LINE」2017年3月28日 - 『深夜アニメ「けものフレンズ」が支持される深い理由』
    • AERA 2017年4月10日号 - 『「けものフレンズ」がネットで20~40代に受け入れられた理由』
  • 芸人アニメ監督(フジテレビ 2022年6月11日) - ゲスト出演

脚注

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  1. ^ 公式サイト プロフィールより
  2. ^ ときめきインタビュー - 越谷市公式サイト
  3. ^ #196 何でだろう?の問いが自分を引っ張りあげる - マンモTV
  4. ^ 山田玲司のヤングサンデー【第1号】メンヘラブートキャンプとは?:山田玲司のヤングサンデー”. 山田玲司のヤングサンデー:ブロマガ - ニコニコチャンネル (2014年10月4日). 2019年5月25日閲覧。
  5. ^ 山田玲司のヤングサンデー【第0号】:山田玲司のヤングサンデー”. 山田玲司のヤングサンデー:ブロマガ - ニコニコチャンネル (2014年9月29日). 2019年5月25日閲覧。
  6. ^ 「仮面ライダー」とは何なのか?〜漫画家・村枝賢一と語る仮面ライダーの魂と“BLACK SUN”(ネタバレあり)【山田玲司−380】”. 山田玲司のヤングサンデー (2022年11月9日). 2022年11月9日閲覧。
  7. ^ 『Bバージン』『ゼブラーマン』の生みの親! 漫画家・山田玲司が独自の視点で語る話題のYouTube”. GOETHE[ゲーテ] (2022年9月9日). 2022年11月19日閲覧。
  8. ^ 恋愛大肯定プログラム!『山田玲司とバグラビッツ』が本日スタート!”. 山田玲司とバグラビッツ (2021年3月14日). 2021年10月26日閲覧。
  9. ^ 山田玲司とバグラビッツ”. 山田玲司とバグラビッツ (2021年3月14日). 2021年10月26日閲覧。
  10. ^ 2022年に最も検索数が急上昇した“今年の顔”、「Yahoo!検索大賞2022」を発表 羽生結弦さんが「大賞」とアスリート部門1位をダブル受賞! 俳優部門1位 “松本若菜”さん、ミュージシャン部門1位 “なにわ男子” 、お笑い芸人部門1位 “JP”さん、声優部門1位 “種﨑敦美”さん』(プレスリリース)ヤフー株式会社、2022年12月5日https://web.archive.org/web/20221206075508/https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2022/12/05a/2022年12月6日閲覧 
  11. ^ 山田玲司 × 愛☆まどんな × 柿内芳文 異色のタッグによるグループ展「白亜展」を開催!【GW5月1日〜7日】” (2019年4月6日). 2019年4月10日閲覧。
  12. ^ Kichijoji Anime wonderland 19th”. www.kichifes.jp. 2019年7月17日閲覧。

関連人物

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外部リンク

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