月亭方正

日本の落語家、お笑いタレント
山崎邦正から転送)

月亭 方正(つきてい ほうせい、1968年〈昭和43年〉2月15日 - )は、日本落語家お笑いタレント兵庫県西宮市出身。吉本興業大阪本部所属[2]NSC大阪校6期出身。本名および旧芸名は、山崎 邦正(やまさき ほうせい[注釈 1])。

月亭 方正つきてい ほうせい
月亭 方正
第23回彦八まつりにて(2013年8月31日)
本名 山崎 邦正(やまさき ほうせい)
生年月日 (1968-02-15) 1968年2月15日(56歳)
出身地 日本の旗 日本兵庫県西宮市
師匠 月亭八方
弟子 月亭柳正
出囃子 ヤマザキ一番!
活動期間 2008年 - (落語家として)
活動内容 上方落語
配偶者 既婚
所属 吉本興業
備考
上方落語協会会員(2009年 - )
月亭つきてい 方正ほうせい
本名 山崎 邦正
(やまさき ほうせい、旧芸名)
ニックネーム 方正さん
山ちゃん
ヤマザキ
ザキさん
今崎ホセ
方正マイフレンド
生年月日 (1968-02-15) 1968年2月15日(56歳)
出身地 日本の旗 日本 兵庫県西宮市
血液型 O型
身長 166 cm[1]
言語 日本語
方言 大阪弁、標準語
最終学歴 立正大学心理学部卒業
立正大学大学院心理学研究科修士課程中退
師匠 月亭八方
出身 NSC大阪校6期
コンビ名 TEAM-0(1988年 - 1993年)
相方 軌保博光(コンビ時代)
芸風 上方落語
ボケ
顔芸
一発ギャグ
すべり芸
事務所 吉本興業
活動時期 1988年 -
同期 田中章(プリンプリン
島田珠代
山田花子など
現在の代表番組 ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!
マルコポロリ!
八方・陣内・方正の黄金列伝
など
過去の代表番組 シブヤ系うらりんご
かざあなダウンタウン
中居くん温泉
志村X
お台場CHA・CHA!!
天才てれびくん
ドラGO!
など
他の活動 落語
タレント
配偶者 既婚
公式サイト 公式サイト
公式プロフィール
受賞歴
第12回ABCお笑い新人グランプリ 最優秀新人賞(TEAM-0として)
第15回お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル 優勝
テンプレートを表示
月亭 方正
YouTube
チャンネル
活動期間 2020年 -
ジャンル 落語など
登録者数 1.19万人
総再生回数 41万976回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年2月22日時点。
テンプレートを表示

2013年に芸名を高座名「月亭方正」に改名した。上方落語協会会員。出囃子は「ヤマザキ一番!」。長女、次女、末っ子の長男の3児の父。兵庫県立西宮南高等学校立正大学心理学部卒業、同大学院心理学研究科修士課程中退[3]

略歴

編集

デビュー

編集

1988年軌保博光と「GSX(ガスペケ)」を結成しデビューする。

1989年、東京進出を機にコンビ名を「TEAM-0」へ改名。東京進出はダウンタウンよりも3か月早い。同年に『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(以下「ガキ使」と表記)放送2回目から前説として参加、26回目に出演。後に初のレギュラー出演番組となる。

1991年、第12回ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞を受賞。

ピン芸人へ

編集

1993年、「TEAM-0」を解散。ピン芸人として活動を開始する。

1998年、『天才てれびくん』→『天才てれびくんワイド』でリサ・ステッグマイヤーと共に3代目MCを務め、2000年度まで3年間担当。テレビ東京系で放送されていたアニメーション学級王ヤマザキ』の主題歌『ヤマザキ一番!』を歌い、CD化される。

1999年、『ヨシモトムチッ子物語』に登場する「ヤマザキゴキブリ」の元ネタとなる。

2001年、11歳年下の一般女性とのできちゃった結婚を発表。結婚式の模様は『ガキ使』内で放送される。

2002年ヨシモトファンダンゴTVで放送された『邦正音楽工房』から女性アイドルデュオ「AiAi」をデビューさせる。

2005年TOKYO FMで芸能生活17周年を記念し、3時間の生放送特別番組が放送される。『M-1グランプリ2005』にカンニング竹山とのコンビ「竹山崎」として参加、3回戦まで進出した。中村うさぎとの共著『うさぎ・邦正の人生バラ色相談所―苦悩の泥沼にハマッてしまった人へ』を出版。

2006年、『M-1グランプリ2006』に竹山との「竹山崎」へたむらけんじを新たに加えた「たむらけんじと竹山崎」として参加、去年と同じく3回戦まで進出した。同年に生殖器海綿体が硬質化する陰茎疾患の一種であるペイロニー病を患う。

2007年村田あゆみのセカンドアルバム「Happy Candy」の中の「Birthday」と「伝説の狼」の作詞・作曲を務める。同年に大腸憩室炎を患い約3週間の入院後、復帰。

2008年、正月特番として初の冠番組『祝 山崎邦正20周年 ホンマは正月よりもめでたいでぇ!』が関西テレビにて放送。同年に自身初の写真集&エッセー「奇跡」を出版。

「月亭方正」への改名

編集

2008年5月、月亭八方から「月亭方正」を名乗ることを許可され、5月11日の八方の勉強会で落語「阿弥陀池」を演じる。同年12月8日京橋花月にて落語家として高座に上がる。

スコップ三味線第2回世界大会(2008年12月21日)で、初出場ながら個人の部第3位[4]の好成績を収める。

2009年12月、上方落語協会加入。

2011年1月15日から月亭八方と「全国行脚、月亭二人旅」をよしもと浅草花月からスタート。

2012年9月、落語活動へ専念するため拠点を大阪に移す[2]。2012年12月17日、翌2013年元日より全ての活動を「月亭方正」として活動することを発表[5]。(詳細は後述する月亭方正としてを参照)

2013年、芸名を本名の「山崎邦正」から高座名の「月亭方正」に改名。改名後もガキ使メンバーの松本人志(ダウンタウン)からは「やまざき」一部では「方正」、浜田雅功(ダウンタウン)からは「山ちゃん」と呼ばれ、ココリコ遠藤章造田中直樹)からは「ザキさん」[注釈 2] 呼ばれている時期もあったが字幕では概ね「方正」に直される。

2019年、方正とたむらの共同プロデュース及び総合MCによる大型野外イベント『大阪パフェ』が11月9日-10日の2日間に亘り、大阪・万博記念公園で開催される。

人物

編集
  • 趣味はパソコン、ピアノ、英会話、卓球等[1]
  • 宝塚歌劇団のファン。
  • 「にんじん」という名のウサギを飼っていた。                               
  • 芸風について「自分では笑いを作れない[6]」などとイジられがちだが、これについて松本は著書で「本人は面白いと言っているが面白くない、そこが面白い」「山崎を面白いと言ってしまうと営業妨害になる」と評している[7]

月亭方正として

編集
 
結三柏は、桂米朝一門の定紋だが、月亭一門は変え紋として月紋を併用。

芸能生活は順調だったが、ブラックマヨネーズチュートリアルと共に営業へ行った際にピンとして舞台でウケを取れるネタを身につけていなかったことに気付き、40歳を目前にして今後の芸能活動や路線について悩むようになった。テレビ以外にも挑戦したいという思いが強くなり、最初は吉本新喜劇の座長を目標に藤山寛美や過去の新喜劇の演目を勉強するも、テレビの仕事で多忙だったため一人では喜劇の修行ができないことにも気付き行き詰まる。

これを東野幸治に相談したところ、古典落語を勧められる。一度はそれまで全く聞いたことがなかったのを理由に「古典芸能は…」と渋ったが、実際に桂枝雀の「高津の富」を聴いてみたところ枝雀と寛美の手法が地続きだったこともあり、「これは一人で演じる新喜劇だ」と落語の面白さに目覚めた[5][8]。その後、「聞くだけでなくやってみたい」と考えるようになった方正は本格的に落語の勉強を始め、月亭一門へ入門した[8]

月亭一門に弟子入りしたのは大阪での飲み仲間に月亭八光がいて、八光を通じてその実父の月亭八方に入門を志願したからだが、方正は八光が落語家というのも父親が月亭八方であることも知らなかった[8][9]。2008年に八方の落語会に客演として落語家デビュー、打ち上げの席で八方から正式に「月亭方正」の名を貰った[8][9]。大師匠の月亭可朝は枝雀の兄弟子であるため、芸の世界では枝雀は方正の“大叔父”にあたる。

その後も熱心に勉強会へ通って半年ほど経った頃、八方から本格的に上方落語協会への加入を勧められる。既に有名なテレビタレントだったことから、協会側はその是非でかなり揉めていたのを後に桂小文枝から聞かされていたが、八方は何も言わなかった。一方で八方が吉本所属だったため、この点での問題は生じなかった。

上方落語協会加入後は落語家としての活動が主体となり、積極的に月亭一門会や師匠・八方との親子会、「月亭方正・十番勝負」と称した勉強会、花形寄席、東西若手の会「やみ鍋の会」、八方および月亭一門の稽古場の「八聖亭」、天満天神繁昌亭の朝席・昼席・夜席などに出演。2011年1月1日は『笑点』スペシャルの東西大喜利に初出演、大師匠・可朝とも共演している。2013年1月1日よりタレント活動時も含め、芸名を「月亭方正」に一本化することになった[10]

弟子

編集

出演

編集

テレビ

編集
現在の出演番組
過去の出演番組

ドラマ

編集

ラジオ

編集

現在の出演番組

編集

過去の出演番組

編集

映画

編集

吹替

編集

舞台

編集

オリジナルビデオ

編集
  • パッパカパー(1994年)杉村洋二役(主演)
  • カメレオン(1996年)矢沢栄作役(主演)
  • 真・雀鬼 17(2003年)、19(2004年)

ディスコグラフィー

編集

シングル

編集

出版物

編集

単著

編集

共著

編集

写真集

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 「やまき」ではない。
  2. ^ 現在では「方正さん」。

出典

編集
  1. ^ a b 吉本興業株式会社 芸人プロフィール 月亭方正
  2. ^ a b 山崎邦正、落語に本腰で大阪へ引っ越しサンケイスポーツ 2012年8月21日11:22配信 2013年1月1日閲覧)
  3. ^ エキサイトニュース 大学受験した芸能人の現在」 (2017.10.5)
  4. ^ 東奥日報・2008年12月22日朝刊、スコップ三味線"世界大会"開催(Web東奥) (2008.12.21)
  5. ^ a b <私の恩人>月亭方正 落語家転身は東野幸治さんの助言がきっかけ、THE PAGE、2014年1月26日
  6. ^ 倉科遼ナカタニD. 「んなアホな!」第6話 『コミックヨシモト』Vol.6 ヨシモトブックス
  7. ^ 松本人志『プレイ坊主 : 松本人志の人生相談』集英社、2002年、111-112p頁。ISBN 4087803643 
  8. ^ a b c d 「月亭方正」で一本化 「山崎邦正」年内で卒業大阪日日新聞 2012年12月29日配信 2013年1月9日閲覧)
  9. ^ a b 「40歳でみつけた男の夢」 - ヘタレ芸人・山崎邦正、落語家人生を語る
  10. ^ 山崎邦正「月亭方正」に改名、ガキ使は…日刊スポーツ 2012年12月17日配信 2013年1月9日閲覧)
  11. ^ 月亭方正、ついに弟子を取る「精進してまいります」にファンは「よっ、方正師匠!」デイリースポーツ 2021年5月17日配信 2021年6月15日閲覧)
  12. ^ 2020年9月16日放送の「明日をつくろう」の合唱企画に参加。

関連項目

編集

外部リンク

編集