層雲峡温泉
層雲峡温泉(そううんきょうおんせん)は、北海道上川郡上川町の層雲峡地区にある温泉で、北海道有数の規模を誇る温泉街を形成している。
層雲峡温泉 | |
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温泉街のプロムナード | |
温泉情報 | |
所在地 | 北海道上川郡上川町層雲峡 |
座標 | 北緯43度43分43秒 東経142度56分45秒 / 北緯43.72861度 東経142.94583度座標: 北緯43度43分43秒 東経142度56分45秒 / 北緯43.72861度 東経142.94583度 |
交通 | JR北海道石北本線上川駅よりバスで約30分 |
泉質 | 単純温泉・硫黄泉 |
液性の分類 | 中性 |
浸透圧の分類 | 低張性 |
宿泊施設数 | 17 |
外部リンク | 層雲峡観光協会 |
泉質
編集温泉街
編集国道39号沿い、層雲峡の渓谷の底に位置する。15軒のホテル・旅館・民宿・ペンション・ユースホステル[1][2]、1軒の共同浴場がある。
温泉街の中心部はカナダの山岳リゾートを模した「キャニオンモール」として整備され、他の一般的な温泉街とは異なり欧米風な雰囲気を醸しだしている。
昭和62年度に策定された「上川・層雲峡圏プラン65基本構想」を基に、平成13年度にかけて進められた再開発事業により、建物の色彩・デザインの統一や坂を生かした街並み景観形成が図られた。この取り組みは平成11年度の国土交通大臣表彰 手づくり郷土賞を受賞している[3][4][5]。
温泉街の中に環境省の層雲峡ビジターセンターがある。近くには大雪山黒岳スキー場や、大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ、キャンプ場があり、大雪山系への登山基地ともなっている。大雪高原牛(アンガス種と呼ばれるカナダ原産の肉牛)やニジマス、山菜などを使った料理が名物となっている飲食店もある。
毎年冬には「層雲峡氷瀑まつり」が開催され、多くの観光客で賑わっている。台湾などのアジアからの観光客も訪れる。
層雲峡温泉街にはコンビニエンスストアもあるが、国立公園内にあるため通常のシンボルカラーではなく景観に調和するような色調が用いられている[6]。コンビニエンスストアにはセイコーマート層雲峡店とセブンイレブン上川層雲峡店があり、このうちセブンイレブン上川層雲峡店は2023年7月24日に一度閉店した[7]。セブンイレブン上川層雲峡店については、その後、アライ商店が経営を承継して2023年12月21日に営業を再開することになった[8]。
歴史
編集幕末期に和人として初めて大雪山系を探索した松田市太郎(江戸幕府石狩役場勤務の足軽)や松浦武四郎らによって温泉が発見された。1900年(明治33年)には塩谷水次郎が温泉を発見して塩谷温泉と名づけられた。1913年(大正2年)には国沢喜右衛門が温泉を発見し、国沢温泉と名づけられた。数軒の温泉宿が営業し、明治・大正期の歌人・大町桂月が大正年間に訪れている。近代的な温泉地としての開湯は1950年代に入ってからであり、温泉名も層雲峡と変更された。温泉地としてだけでなく、スキーリゾートとしても繁栄している。
アクセス
編集鉄道
編集バス
編集道北バスが運行。温泉街入口に位置する層雲峡観光ビル1階に層雲峡出張所を設置。窓口と待合所を備え、案内や予約発券を受け付けていたが、2023年3月31日をもって乗車券の取り扱いを終了した[9]。
- 旭川駅より2時間、上川駅より30分[10]。
- サンライズ号(旧・特急石北号、サンライズ旭川釧路号) 温根湯温泉・北見・阿寒湖温泉・釧路駅方面方面(北海道北見バス、阿寒バスと共同運行)
- ノースライナーみくに号 ぬかびら温泉・帯広駅方面(十勝バス、北海道拓殖バスと共同運行)
※上記の他、周辺観光向けに夏期のみ銀泉台、大雪湖方面へ運行。
- 車で旭川市街から約60km。旭川紋別自動車道・上川層雲峡インターチェンジから国道39号経由。
脚注
編集- ^ “層雲峡温泉街 宿泊施設”. 上川町. 2015年12月1日閲覧。
- ^ “層雲峡観光リーフレット” (PDF). 層雲峡観光協会. 2022年12月28日閲覧。
- ^ “手づくり郷土賞”. 国土交通省. 2015年12月1日閲覧。
- ^ “上川・層雲峡圏プラン65再整備計画” (PDF). 国土交通省. 2015年12月1日閲覧。
- ^ “上川・層雲峡圏プラン65再整備年次計画表” (PDF). 環境省. 2015年12月1日閲覧。
- ^ “層雲峡「流星・銀河の滝」を同時に見たいなら「双瀑台」へ登るべし!”. 北海道ファンマガジン (2015年7月21日). 2023年7月25日閲覧。
- ^ “層雲峡のセブン閉店「寂しい」惜しむ地元客”. 北海道新聞 (2023年7月24日). 2023年7月25日閲覧。
- ^ “層雲峡のセブン再開 21日からアライ商店が継承 7月まで高梨選手の家族が経営”. 北海道新聞 (2023年12月5日). 2023年12月7日閲覧。
- ^ 層雲峡案内所窓口での乗車券販売終了について - 道北バス株式会社、2023年3月6日配信、5月11日閲覧
- ^ 道北バス 上川・層雲峡線 時刻表(2022年12月1日改正 (PDF) - 道北バス株式会社、2023年5月11日閲覧。