宍喰駅
宍喰駅(ししくいえき)は、徳島県海部郡海陽町久保字松本にある、阿佐海岸鉄道阿佐東線の駅である。
宍喰駅 | |
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駅舎(2015年9月) | |
ししくい Shishikui | |
◄海部 (6.1 km) (2.5 km) 甲浦信号場*► | |
徳島県海部郡海陽町久保字松本34-2[1] | |
所属事業者 | 阿佐海岸鉄道 |
所属路線 | ■阿佐東線 |
キロ程 | 7.5 km(阿波海南信号場起点) |
電報略号 | シシ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
26[2]人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1992年(平成4年)3月26日 |
備考 | *阿佐東線としての隣接施設。 |
路線中唯一の有人駅でCTC制御所が設置されており[1]、阿佐海岸鉄道の本社及び車庫所在地である。また、徳島県最南端の駅でもある。
歴史
編集- 1992年(平成4年)3月26日:開業[3]。
- 1999年(平成11年):自動券売機を設置[4]。
- 2010年(平成22年)
- 2014年(平成26年)4月1日:自動券売機を撤去[4]。
- 2019年(平成31年)3月9日:2021年営業運転開始予定のDMV新製車両の1両が落成し、当駅でそのお披露目イベントが開催[7][8]。
- 2020年(令和2年)12月1日:この日からDMV工事完了まで代行バス輸送となる。牟岐方面への乗り換え駅も海部駅から阿波海南駅に変更[9][10]。
- 2021年(令和3年)12月25日:DMV運行開始[11][12]。
- 2024年(令和6年)3月16日:ダイヤ改正により土休日運行の室戸発着便が当駅に5分間停車となる[13]。
駅構造
編集相対式ホーム2面1線を有する高架駅。DMV運行にあたり駅構内(上り線ホーム増設等)及び線路配線を改良、2021年12月25日から運用開始した。高架駅であるがホーム間には構内踏切が設置されており、上り(阿波海南方面)ホームへはこれを利用して移動する。
エレベーター、トイレ及び旅行センター設置。駅スタンプが存在。駅舎内に海陽町商工会宍喰支所が入居している。
旧留置線側にはASA-300形気動車「たかちほ」が静態保存されている。
のりば | 路線 | 行先 |
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下り | ■阿佐東線 | 甲浦駅・海の駅東洋町方面 |
上り | 阿波海南駅・阿波海南文化村方面 |
DMV乗り入れ前
編集以下はDMV工事に入る前の2020年7月17日時点での状況である。
単式ホーム1面1線を有する高架駅。ホームの反対側にもレールがあったが、本線につながっておらず使われていなかった。甲浦方に車庫があり、本線から引き上げ線へ分岐するポイントがあった。
1999年から2014年3月31日まで、駅舎内に自動券売機が設置されていたが、同年4月1日の消費税引き上げに伴うJR四国の新運賃に対応出来ないため、券売機を撤去し窓口による硬券の手売りに切り替えた[4]。
駅名標は那佐湾の朝焼けの風景をイメージしたデザインとなっていた[14]。
普通鉄道車両運行時代の当駅の駅番号はAK29であった。
動物駅長
編集2010年(平成22年)8月にメダカが「駅長」に就任[5]、駅長として水槽に展示された。
同年12月7日に駅長引継式が開催され、町内の宍喰漁港で捕れた雄雌1匹ずつ計2匹のイセエビが「駅長」に就任。雌が「あさちゃん」、雄が「てっちゃん」と名付けられた。これに伴いメダカは駅長を退任することとなった[5][6]。
駅周辺
編集元は宍喰町(その後合併して海陽町)の玄関口として設けられた。
- 行政機関
- 海陽町役場宍喰庁舎
- 牟岐警察署海陽町宍喰駐在所
- 金融機関
- 医療機関
- 海陽町立宍喰診療所
- 教育機関
- 宗教施設
- 高野山真言宗大日寺
- 宿泊施設
- 道路施設
- 道の駅宍喰温泉 - 駅から東北東へ約700メートル。阿佐海岸鉄道DMVはここからも発着している(甲浦経由)。
- 道路
- 徳島県道301号久尾宍喰浦線
- 国道55号
- 徳島県道309号金目宍喰浦線(旧国道55号)
- 阿南安芸自動車道海部野根道路宍喰IC(事業中)
- 河川
バス路線
編集一般路線バス
編集- 宍喰駅前バス停を経由するのは一部便のみ。それ以外の便は宍喰祇園通バス停が最寄りである。
- 海陽町営バス
- 宍喰駅前バス停に停車する。日曜日や1月1日から3日までは運休。
- 久尾線(上り)宍喰庁舎前・道の駅宍喰温泉・宍喰診療所前方面
- 久尾線(下り)芥附・船津・久尾方面
高速バス
編集※阿南駅 - 甲浦間のみ途中乗降可能。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b 宍喰駅 - 阿佐海岸鉄道
- ^ “徳島県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、664頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c “阿佐海岸鉄道・宍喰駅、4月から切符手売り 消費増税で券売機撤去”. 徳島新聞 (2014年3月21日). 2014年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月15日閲覧。
- ^ a b c d “新駅長にイセエビ2匹 阿佐東線・宍喰駅”. 徳島新聞 (2010年12月5日). 2010年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月17日閲覧。
- ^ a b “新駅長就任決まる!”. 阿佐鉄瓦版 (2010年12月5日). 2019年2月24日閲覧。
- ^ “◆ DMVわくわくイベント情報”. 阿佐海岸鉄道. 2019年3月9日閲覧。
- ^ “DMV車両を公開、阿佐海岸鉄道 2020年運行目指す(共同通信)”. Yahoo!ニュース. 2019年3月9日閲覧。
- ^ “阿佐東線、DMV対応工事で12月から全線運休 バス代行輸送”. レイルラボ(RailLab). 2020年12月2日閲覧。
- ^ “時刻表”. 阿佐海岸鉄道. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “線路も道路も走るDMV 世界初12月25日から運行 阿佐海岸鉄道”. 毎日新聞 (毎日新聞). (2021年11月10日). オリジナルの2021年11月10日時点におけるアーカイブ。 2021年11月10日閲覧。
- ^ “【PDF速報】世界初DMV発進 線路も道路も走ります! 阿佐海岸鉄道・海陽町―高知県東洋町|徳島の話題|徳島ニュース|徳島新聞電子版”. 徳島新聞電子版. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “2024年3月16日ダイヤ改正を実施します。”. 阿佐海岸鉄道株式会社. 2024年3月11日閲覧。
- ^ “新駅名標の紹介”. 阿佐海岸鉄道. 2015年12月8日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 宍喰駅 - 阿佐海岸鉄道