女性』(じょせい)は、太宰治の短編小説集。

女性
著者 太宰治
イラスト 阿部合成(装幀)
発行日 1942年6月30日
発行元 博文館
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 B6判
ページ数 291[1]
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1942年(昭和17年)6月30日、博文館より刊行された。装幀・装画は阿部合成[注釈 1]

1992年(平成4年)6月19日、日本近代文学館より「名著初版本複刻太宰治文学館」シリーズの一冊として当時の体裁どおりに復刊された。

内容

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タイトル 初出 備考
1 十二月八日 婦人公論』1942年2月号
2 女生徒 文學界』1939年4月号 初収録の単行本は『女生徒』。
3 葉桜と魔笛 『若草』1939年6月号 初収録の単行本は『皮膚と心』。
4 きりぎりす 新潮』1940年11月号 初収録の単行本は『東京八景』。
5 燈籠 『若草』1937年10月号
6 誰も知らぬ 『若草』1940年4月号 初収録の単行本は『女の決闘』。
7 皮膚と心 『文學界』1939年11月号 初収録の単行本は『皮膚と心』。
8 婦人画報』1942年1月号
9 待つ 書き下ろし[注釈 2]

脚注

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注釈

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  1. ^ 阿部合成は青森県南津軽郡浪岡町(現・青森市)出身の画家。青森市長や衆議院議員を務めた阿部政太郎を父にもつ。青森県立青森中学校(現・青森県立青森高等学校)で太宰と同級だった。本書のほかに『風の便り』『女性』などの装幀を手がける。五所川原市の芦野公園に建つ「太宰治碑」も阿部がデザインした。
  2. ^ 太宰の妻・美知子は、同作品は『京都帝国大学新聞』の依頼に応じて書かれたが、内容が時局にふさわしくないとの理由で掲載されなかった旨を、京都帝大新聞の編集部に所属していた伊達得夫から後日直接聞いた、と述懐している[2]

出典

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  1. ^ 女性 : 太宰治文学館 (日本近代文学館): 1992|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
  2. ^ 津島美知子「「創作年表」のこと」『回想の太宰治』講談社講談社文芸文庫 ; つH1〉、2008年3月、281頁。ISBN 9784062900072 

外部リンク

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