奥山景布子
奥山 景布子(おくやま きょうこ、1966年11月7日[1][2] - )は、日本の小説家。愛知県津島市生まれ[3]。
奥山 景布子 | |
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誕生 |
1966年 愛知県 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 2007年 - |
ジャンル | 歴史小説 |
主な受賞歴 |
オール讀物新人賞(2007年) 新田次郎文学賞(2018年) 本屋が選ぶ時代小説大賞(2018年) |
デビュー作 | 『源平六花撰』 |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集本名・中島美樹。旧名・平野美樹。愛知県立千種高等学校、名古屋大学文学部卒業。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了[4]。99年「『蜻蛉日記』論 内在する <物語>」で名古屋大学文学博士[5]。
主な研究対象は『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『源氏物語』『とはずがたり』『四条宮下野集』など[6]。
高校教諭、大学専任講師を経て、主婦業のかたわら創作を始める[7][8]。
主に歴史小説・時代小説を執筆し、2007年に「平家蟹異聞」で第87回オール讀物新人賞を受賞[4][9]。
2009年に同作を収録した短編集『源平六花撰』で小説家デビュー。
古典芸能に造詣が深く、能楽や落語などを題材とした作品もある[10]。学生落語の大会「てんしき杯」では審査員を務めていた。
受賞・候補
編集- 2007年『平家蟹異聞』で第87回オール讀物新人賞受賞
- 2008年『びいどろの火』で第15回松本清張賞候補[11]
- 2014年『太閤の能楽師』で第4回本屋が選ぶ時代小説大賞候補
- 2015年『太閤の能楽師』で第4回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)候補
- 2016年『たらふくつるてん』で第22回中山義秀文学賞候補
- 2018年『葵の残葉』で第37回新田次郎文学賞受賞
- 2018年『葵の残葉』で第8回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞[12]
- 2021年『浄土双六』で第10回日本歴史時代作家協会賞(作品賞)候補
作品リスト
編集- 『源平六花撰』(2009年1月 文藝春秋)- オール讀物新人賞受賞作「平家蟹異聞」収録の短編集
- 『恋衣 とはずがたり』(2009年3月 中央公論新社 / 2017年3月 中公文庫)
- 『時平の桜、菅公の梅』(2011年2月 中央公論新社 / 2014年3月 中公文庫)
- 『びいどろの火』(2011年5月 文藝春秋)
- 『キサキの大仏』(2012年11月 中央公論新社)- 聖武天皇、光明皇后
- 『太閤の能楽師』(2014年6月 中央公論新社 / 2018年4月 改題「秀吉の能楽師」中公文庫)- 暮松新九郎
- 『音わざ吹き寄せ 稽古長屋』(2014年11月 文藝春秋 / 2020年6月 文春文庫)
- 『江戸落語事始 たらふくつるてん』(2015年9月 中央公論新社 / 2021年1月 中公文庫)
- 『葵の残葉』(2017年12月 文藝春秋 / 2019年12月 文春文庫)- 高須四兄弟(徳川慶勝、松平容保、松平定敬、徳川茂栄)
- 『寄席品川清洲亭』(2017年12月 集英社文庫)
- 『すててこ 寄席品川清洲亭二』(2018年8月 集英社文庫)
- 『づぼらん 寄席品川清洲亭三』(2019年7月 集英社文庫)
- 『かっぽれ 寄席品川清洲亭四(2020年7月 集英社文庫)
- 『圓朝』(2019年2月 中央公論新社 / 2021年12月 中公文庫)
- 『小説 真景累ヶ淵(2020年10月 二見書房)- 古今亭菊之丞監修
- 『浄土双六』(2020年11月 文藝春秋 / 2024年1月 文藝春秋)- 足利義政の乳母
- 『流転の中将』(2021年6月 PHP研究所 / 2024年7月 PHP文芸文庫)-松平定敬
- 『義時 運命の輪』(2021年11月 集英社文庫)
- 『やわ肌くらべ』(2022年7月 中央公論新社)- 与謝野鉄幹
- 『葵のしずく』(2022年10月 文藝春秋)-『葵の残葉』の続編
- 『元の黙阿弥』(2023年1月 エイチアンドアイ)
- 『フェミニスト紫式部の生活と意見 現代用語で読み解く「源氏物語」』(2023年9月 集英社)
- 『ワケあり式部とおつかれ道長』(2023年11月 中央公論新社)
児童向け作品
編集- 集英社みらい文庫
- 『日本の神さまたちの物語 はじめての「古事記」』(2012年12月)
- 『清少納言と紫式部 千年前から人気作家!』(2014年1月)
- 『戦国ヒーローズ!! 天下をめざした8人の武将 信玄・謙信から幸村・政宗まで』(2014年8月)
- 『幕末ヒーローズ!! 坂本龍馬・西郷隆盛……日本の夜明けをささえた8人!』(2015年7月)
- 『真田幸村と十勇士』(2015年11月)
- 『伝記シリーズ 大江戸ヒーローズ! ! 宮本武蔵・大石内蔵助・・信じる道を走りぬいた7人!』(2016年3月)
- 『真田幸村と十勇士 ひみつの大冒険編』 (2016年6月)
- 『三国志ヒーローズ! !』(2016年12月)
- 『西郷隆盛 信念をつらぬいた維新のヒーロー』(2017年11月)
- 『明智光秀 なぜ、本能寺へむかったのか』(2019年11月)
- 『南総里見八犬伝 かけぬけろ!宿命の八犬士』(2020年4月)
アンソロジー
編集- 代表作時代小説 平成26年度(2014年6月 光文社)「はで彦」
- 1週間後にオレをふってください(タイムストーリー) (2016年2月 偕成社)「さびしい月読」
- 時代小説ザ・ベスト2017(2017年6月 集英社文庫)「鈴の恋文」
脚注
編集出典
編集- ^ 江戸落語の祖を描く 『たらふくつるてん』 (奥山景布子 著)|インタビュー・対談|「オール讀物」編集部|本の話WEB
- ^ “奥山景布子 プロフィール | 講演会・セミナー講師派遣、講師依頼、講師紹介、講師登録についての相談ならブレーンへ”. 2022年8月7日閲覧。
- ^ 書評『たらふくつるてん』 - 歴史時代作家クラブ公式ブログ
- ^ a b けふのおくやま~奥山景布子と申します
- ^ 楽天ブックス: 源平六花撰 - 奥山景布子 - 4167838885 : 本
- ^ 楽天ブックス: キサキの大仏 - 奥山景布子 - 4120044424 : 本
- ^ 太閤の能楽師/奥山景布子/著 本・コミック : オンライン書店e-hon
- ^ 時平の桜、菅公の梅 / 奥山 景布子【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア
- ^ オール讀物_070501
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2019年4月14日). “【新・仕事の周辺】奥山景布子(小説家) 落語から滋養いただいて”. 産経ニュース. 2023年10月11日閲覧。
- ^ 松本清張賞受賞作・候補作一覧1-23回|文学賞の世界
- ^ 文春オンライン 本の話 第9回本屋が選ぶ時代小説大賞 過去の受賞作 2022年9月15日閲覧
関連項目
編集外部リンク
編集- けふのおくやま〜奥山景布子と申します。 - 公式ブログ