奈良豆比古神社
奈良県奈良市にある神社
奈良豆比古神社(ならつひこじんじゃ)は、奈良県奈良市(奈良きたまち)にある神社である。かつては奈良坂春日社と称していた。春日社とも八幡社とも称する。[1]式内社「大和国添上郡 奈良豆比古神社」の後裔社である(天理市の楢神社を奈良豆比古神社の後裔社とする説もあるが、あまり有力視されていない)。
奈良豆比古神社 | |
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所在地 | 奈良県奈良市奈良阪町2489 |
位置 | 北緯34度42分16秒 東経135度50分03秒 / 北緯34.70444度 東経135.83417度座標: 北緯34度42分16秒 東経135度50分03秒 / 北緯34.70444度 東経135.83417度 |
主祭神 |
平城津比古大神 春日宮天皇 春日王 |
社格等 |
式内社(小) 旧村社 |
創建 | 宝亀2年(771年) |
本殿の様式 | 春日造 |
別名 |
春日社 八幡社 |
例祭 | 10月9日 |
地図 |
祭神
編集中殿に平城津比古大神(当地の産土神。奈良豆比古神とも)、左殿に春日宮天皇(施基親王、志貴皇子、田原天皇とも)、右殿に春日王(志貴皇子の子)を祀る。
ただし、『式内社考』では中殿が南良春日宮大神(奈良豆比古神)、左殿が春日若宮(天押雲根命)、右殿が矢幡大神(施基親王)としている。
歴史
編集当地は、光仁天皇の父の施基親王(春日宮天皇)が病気療養のために隠居していた奈良山春日離宮の地であり、宝亀2年(771年)、その地に施基親王を祀ったのに始まる。
境内に、かつて「佐保神石」と呼ばれる神石があった[2]。
古木
編集樟の巨樹
編集本殿裏境内地に樟の巨樹が自生する[3]。 奈良県の天然記念物に指定されている(1951年(昭和26年)11月1日、1977年(同52年)5月20日指定)[3]。 1200年前の、「田原天皇の子、田原太子(春日王)が療養のため、大木茂る平城山の一社(当社)に隠居さる」との伝説を裏付けている[3]。
樹齢1000年余、土際の幹囲約12.8m、目通りの幹囲約7.5m、樹高約30m、枝張り約20m[4]。 地上約7mで南北に2分岐し、更に北枝幹は3m、南枝幹は4mのところで更に2分岐する[4]。
児の手柏の切り株
編集境内に巨大な児の手柏(万葉の樹)の切り株がある[3]。 昭和27年(1952年)枯れたが、小清水卓二によると樹齢1300年にもなろうと評された[3]。
祭事
編集文化財
編集重要文化財
編集ギャラリー
編集脚注
編集関連項目
編集- 奈良豆比古神社の翁舞
- 奈良きたまち
- 西福寺 - 隣接する寺院。