天和 (日本)
日本の元号 (1681–1684)
改元
編集永禄4年(1561年)と元和7年(1621年)には辛酉革命による改元が行われていないため、180年ぶりとなった。霊元天皇と左大臣近衛基煕が揃って最初に勧進された案に不満を述べて差し戻しされ、小倉事件の混乱などで中止の噂まで出たが、最終的には幕府の了承を得て改元を実施した[1]。
出典
編集『尚書』の「奉答天命、和恒四方民居師」、『前漢書』の「嘉承天和伊楽厥福」、『後漢書』の「天人協和、万国咸寧」と「天和於上、地洽於下」、『荘子』の「与人和者謂之人楽、与天和者謂之天楽」から。
天和年間の出来事
編集- 2年
- 3年
誕生
編集- 元年(月日不明):絵島(江島。江戸城大奥御年寄)
- 3年1月28日(1683年2月24日):安藤東野(儒学者)
- 3年9月24日(1683年11月12日):服部南郭(儒学者・漢詩人・画家)
- 3年(月日不明):稲生正武(江戸幕府町奉行・大目付)
死去
編集- 元年11月11日(1681年12月20日):慧林性機(黄檗宗の僧)
- 2年3月20日(1682年4月27日):鉄眼道光(黄檗宗の僧)
- 2年3月28日(1682年5月5日):西山宗因(俳人・連歌師)
- 2年4月17日(1682年5月24日):朱舜水(儒学者)
- 2年4月29日(1682年6月5日)?:清原雪信(画家)
- 2年5月22日(1682年6月27日):池田光政(備前岡山藩初代藩主。享年74)
- 2年9月16日(1682年10月16日):山崎闇斎(儒学者・神道家)
- 3年閏5月28日(1683年7月22日):徳川徳松(徳川綱吉の子、将軍家世嗣)
- 3年7月3日(1683年8月24日):松平忠輝(徳川家康の子、元越後高田藩主)
- 4年1月20日(1684年3月6日):木庵性瑫(黄檗宗の僧)
西暦との対照表
編集※は小の月を示す。
天和元年(辛酉) | 一月※ | 二月 | 三月※ | 四月※ | 五月※ | 六月 | 七月※ | 八月 | 九月※ | 十月 | 十一月 | 十二月 | |
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グレゴリオ暦 | 1681/2/19 | 3/20 | 4/19 | 5/18 | 6/16 | 7/15 | 8/14 | 9/12 | 10/12 | 11/10 | 12/10 | 1682/1/9 | |
ユリウス暦 | 1681/2/9 | 3/10 | 4/9 | 5/8 | 6/6 | 7/5 | 8/4 | 9/2 | 10/2 | 10/31 | 11/30 | 12/30 | |
天和二年(壬戌) | 一月※ | 二月 | 三月 | 四月※ | 五月※ | 六月※ | 七月 | 八月※ | 九月 | 十月※ | 十一月 | 十二月 | |
グレゴリオ暦 | 1682/2/8 | 3/9 | 4/8 | 5/8 | 6/6 | 7/5 | 8/3 | 9/2 | 10/1 | 10/31 | 11/29 | 12/29 | |
ユリウス暦 | 1682/1/29 | 2/27 | 3/29 | 4/28 | 5/27 | 6/25 | 7/24 | 8/23 | 9/21 | 10/21 | 11/19 | 12/19 | |
天和三年(癸亥) | 一月 | 二月※ | 三月 | 四月※ | 五月 | 閏五月※ | 六月※ | 七月 | 八月※ | 九月 | 十月※ | 十一月 | 十二月 |
グレゴリオ暦 | 1683/1/28 | 2/27 | 3/28 | 4/27 | 5/26 | 6/25 | 7/24 | 8/22 | 9/21 | 10/20 | 11/19 | 12/18 | 1684/1/17 |
ユリウス暦 | 1683/1/18 | 2/17 | 3/18 | 4/17 | 5/16 | 6/15 | 7/14 | 8/12 | 9/11 | 10/10 | 11/9 | 12/8 | 1684/1/7 |
天和四年(甲子) | 一月※ | 二月 | 三月 | 四月※ | 五月 | 六月※ | 七月 | 八月※ | 九月※ | 十月 | 十一月※ | 十二月 | |
グレゴリオ暦 | 1684/2/16 | 3/16 | 4/15 | 5/15 | 6/13 | 7/13 | 8/11 | 9/10 | 10/9 | 11/7 | 12/7 | 1685/1/5 | |
ユリウス暦 | 1684/2/6 | 3/6 | 4/5 | 5/5 | 6/3 | 7/3 | 8/1 | 8/31 | 9/29 | 10/28 | 11/27 | 12/26 |
脚注
編集- ^ 久保貴子「改元にみる朝幕関係」『近世の朝廷運営-朝幕関係の展開-』(岩田書院、1998年) ISBN 4-87294-115-2 P234-235