大蔵 (世田谷区)
大蔵(おおくら)は、東京都世田谷区の地名。住居表示実施済み。現行行政地名は大蔵一丁目から大蔵六丁目。郵便番号157-0074[2]。砧地域に属する。
大蔵 | |
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大蔵運動公園 | |
北緯35度37分41.74秒 東経139度36分32.52秒 / 北緯35.6282611度 東経139.6090333度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
特別区 | 世田谷区 |
地域 | 砧地域 |
面積 | |
• 合計 | 1.034 km2 |
人口 | |
• 合計 | 7,463人 |
• 密度 | 7,200人/km2 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
157-0074[2] |
市外局番 | 03[3] |
ナンバープレート | 世田谷 |
地理
編集東京都世田谷区の南西部に位置し、砧地域に属する。東で環八通りを境に上用賀、南で鎌田・岡本・砧公園、西で喜多見・宇奈根、北で砧・成城と隣接する。一丁目から四丁目までは概ね世田谷通り沿いに東西に伸び、五丁目と六丁目は南北に伸びている。世田谷通り南側、砧公園の北側、西側にあり、同通り周辺には商店が見られる。また、砧公園に隣接して世田谷総合運動場や、国立成育医療研究センターなどの大規模な施設も見られる。
一丁目は砧公園、世田谷通り(旧道)、東京都道311号環状八号線に挟まれた地域で、主に住宅地。二丁目には国立成育医療研究センターが面積で大きな比重を占めている。三丁目は仙川と国立成育医療研究センターに挟まれた地域で、ほぼ全域が集合住宅「大蔵住宅」となっている。四丁目は世田谷総合運動公園とウェルサンピア東京がほとんどの面積を占めており、居住人口も142人(2019年9月1日現在)[1]と少ない。五丁目と六丁目は野川と仙川に挟まれた住宅地で、東名高速道路の北側が五丁目、南側が六丁目となっている。
東京都都市整備局が2022年に発表した地震に対する総合危険度の町丁別評価では、大蔵一丁目から六丁目までいずれも、5段階評価のうち相対的に最も安全とされる「レベル1」となった[4]。
河川
編集地価
編集住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、大蔵5-18-12の地点で35万9,000円m2となっている[6]。
歴史
編集『江戸名所図会』は延暦期に武蔵国守兼大蔵卿の石川豊人が居住していたことを由来とする。1240年(仁治元年)安達景盛の次男兼周が石井郷を拝領して石井氏を名乗り、現在に至るまで旧家として残る。永享の乱で鎌倉を逃げ延びた二階堂盛秀の子秀高(清仙上人)が1490年(延徳2年)、鎌倉大蔵ヶ谷にあった永安寺を同じ地名のここ大蔵に再建した。16世紀には吉良頼康の所領で、1557年(弘治3年)大平氏に給付された。1633年(寛永10年)彦根藩領となる。江戸時代後期には国学者石井至穀を輩出した。
1889年(明治22年)砧村の大字となる。1936年(昭和11年)に世田谷区が成立した際、大蔵町となる。1971年(昭和46年)に住居表示が実施され、現在に至る。
当地にまつわる作物に大蔵大根がある。江戸時代、豊多摩郡で源内という農家が栽培していたという源内つまり大根を1953年(昭和28年)に石井泰次郎が品種改良したもので、間もなく区内各地で栽培されるようになった。1974年(昭和49年)頃青首大根に取って代わられ、一旦は姿を消したが、1997年(平成9年)に復興された。
世帯数と人口
編集2024年(令和6年)4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
町名 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
大蔵一丁目 | 968世帯 | 2,077人 |
大蔵二丁目 | 799世帯 | 1,500人 |
大蔵三丁目 | 642世帯 | 1,014人 |
大蔵四丁目 | 65世帯 | 146人 |
大蔵五丁目 | 756世帯 | 1,742人 |
大蔵六丁目 | 407世帯 | 984人 |
計 | 3,637世帯 | 7,463人 |
小・中学校の学区
編集区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[7]。
町名 | 街区 | 小学校 | 中学校 |
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大蔵一丁目 | 1~5番 | 世田谷区立用賀小学校 | 世田谷区立用賀中学校 |
その他 | 世田谷区立砧小学校 | 世田谷区立砧南中学校 | |
大蔵二丁目 | 全域 | ||
大蔵三丁目 | 全域 | ||
大蔵四丁目 | 全域 | ||
大蔵五丁目 | 全域 | ||
大蔵六丁目 | 全域 | 世田谷区立砧南小学校 |
交通
編集鉄道
編集隣接する街区の駅 |
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- エイトライナー ーーー 同地区を対象とした路線構想
道路
編集- 東名高速道路
- 東京外環自動車道(建設中)
- 東京都道311号環状八号線
- 東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線(世田谷通り)
- 東京都道428号高円寺砧浄水場線(荒玉道路)
- 東京都道11号大田調布線(多摩堤通り)
路線バス
編集世田谷通り経由
- 渋24 渋谷駅 - 三軒茶屋 - 上町 - 松ヶ丘交番前 - NHK技術研究所 - 大蔵二丁目(下りのみ) - 成育医療研究センター前 - 日大商学部前 - 成城学園前駅西口
- 等12 等々力操車所 - 用賀駅 - NHK技術研究所 - 大蔵二丁目(下りのみ) - 成育医療研究センター前 - 日大商学部前 - 成城学園前駅
- 玉31 二子玉川駅 - 吉沢 - 区立総合運動場 - 大蔵第二運動場 - 星美学園 - NHK技術研究所 - 大蔵二丁目(下りのみ) - 成育医療研究センター前 - 成城学園前駅
多摩堤通り経由
施設
編集- 東京都中央卸売市場世田谷市場
- 世田谷清掃工場
- 国立成育医療研究センター
- 日本大学商学部大学院・創設90周年記念館
- 目黒星美学園中学校・高等学校
- 日蓮宗妙法寺(おおくら大仏)
- 天台宗永安寺
- 大蔵氷川神社
- 扶助者聖母会世田谷修道院
- 世田谷総合運動場(大蔵運動公園)
- 世田谷区立大蔵第二運動公園(旧:ウェルサンピア東京)
- 東京都住宅供給公社大蔵住宅 - 1958年(昭和33年)から1962年(昭和37年)にかけて建てられた団地。面積約11ha・30棟・1264戸。2022年(令和4年)現在「カーメスト大蔵の杜」に建て替え工事中[8][9]。
かつてあった施設
編集関連作品
編集ギャラリー
編集-
おおくら大仏
-
大蔵氷川神社
-
野川沿いの携帯電話通信塔
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b c d “世田谷区の町丁別人口と世帯数”. 世田谷区 (2024年4月3日). 2024年5月4日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月27日閲覧。
- ^ “地域危険度一覧表:世田谷区”. 東京都都市整備局 (2022年9月). 2023年1月22日閲覧。
- ^ “多摩川水系 谷沢川及び丸子川流域河川整備計画” (PDF). 東京都建設局 (2017年7月). 2021年11月26日閲覧。
- ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ^ “通学区域”. 世田谷区 (2018年4月1日). 2019年9月29日閲覧。
- ^ “大蔵三丁目地区(大蔵住宅周辺)街づくり意見交換会”. 世田谷区砧総合支所街づくり課 (2014年12月12日). 2021年11月26日閲覧。
- ^ “(仮称)コーシャハイム大蔵”. 東京都住宅供給公社. 2022年7月3日閲覧。
- ^ 高田雅彦. “第5回 ついに解明された『七人の侍』“水神の森”撮影現場”. コモレバWEB. CONEX ECO-Friends株式会社. 2021年11月25日閲覧。
- ^ 大山顕 (2014年9月5日). “崖のある団地は推理小説の舞台~大蔵住宅”. マイナビ. 2022年7月3日閲覧。