基政七
労働運動家、政治家
基 政七(もとい まさしち、1903年(明治36年)2月8日[1] - 1986年(昭和61年)3月9日[2][3])は、昭和期の労働運動家、政治家。参議院議員(1期)。
経歴
編集福岡県[2]糸島郡[3]、のちの志摩村[4](志摩町を経て現糸島市)出身。兵庫工業を経て[4]、1917年(大正6年)三菱神戸造船所に入社した[2][4]。
戦後、1945年(昭和20年)10月、神戸造船所の労働組合が結成され、同副委員長、同委員長を歴任[2][4]。三菱重工業労働組合連合委員長を経て、1950年(昭和25年)三菱重工業が分社し中日本重工業労働組合委員長に就任[2]。以後、兵庫県地方労働委員会委員、中央労働委員会委員(2期)、中央賃金審議会委員(2期)、全国造船労働組合総連合委員長、日本労働組合総同盟会長、新三菱重工労働組合委員長、同顧問などを務めた[2][3]。
1956年(昭和31年)7月の第4回参議院議員通常選挙で全国区に日本社会党公認で出馬して落選[5]。1959年(昭和34年)6月の第5回通常選挙で全国区から出馬して当選し[6]、参議院議員に1期在任した[2][3]。この間、参議院地方行政委員会委員などを務め[3]、民主社会党(民社党)に加わった[2]。その後、1965年(昭和40年)7月の第7回通常選挙で全国区に民主社会党公認で立候補したが落選した[7]。
著作
編集- 『夜明けの労働組合 : 三菱労組の結成から総同盟へ』〈産業労働ライブラリー no.6〉労働問題懇話会、1975年。
脚注
編集参考文献
編集- 『大衆人事録』第19版、西日本篇、帝国秘密探偵社、1957年。
- 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 『新訂 政治家人名事典 明治~昭和』日外アソシエーツ、2003年。
- 『国政選挙総覧 1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。
- 「話題の人 / 赤松常子 ; 片山武夫 ; 中野源二郎 ; 基政七」『同盟』73、全日本労働総同盟、1964年8月。