告白 CONFESSION (漫画)
『告白 CONFESSION』(コンフェッション)は、原作:福本伸行、作画:かわぐちかいじによる日本の漫画作品。講談社『ヤングマガジンアッパーズ』に連載された。単行本は全1巻(講談社)。
ある「告白」を機に、極限の状況下に置かれた2人の男を描く。
あらすじ
編集J大学の山岳部OBである浅井と石倉はたった2人で、仲間達と2年ごとに登るのが恒例の山、標高3000m級の尾張山を登っていた。今回に限って、他の面々が都合がつかなくなったからだ。だが、2人は吹雪で視界を失い、石倉は足を踏み外して転落しかけた際に片足を強打し、骨折してしまう。本来宿泊する予定だった第3山小屋は近いはずだが、吹雪のせいで影も形も見えない。
そんな中、自らの死を覚悟した石倉は、浅井に「かつて事故死したとされる山岳部のメンバーの女性、さゆりを自分が殺した」と告白する。長年罪悪感を抱えて苦しんでいた石倉は、告白を終えて晴れやかな表情をする。その直後、吹雪が弱くなったのに気付いた浅井が辺りを見渡すと、そこには目指していた第3山小屋があった。
浅井は石倉を背負って山小屋に入り、ポケットに入っていたわずかな小銭で、山小屋の公衆電話から救助を要請する。限られた通話時間の中、浅井は助けを呼ぶことには成功した。だが、助かった石倉は、自らが殺人者であると告白したことへの後悔が芽生えていた。
閉ざされた山小屋の中で、石倉が浅井の命を狙い始めたことから、階段とハシゴを使った経路を延々と逃げ回ることになる。幸い石倉は脚を怪我していたことから、逃げ回ることは容易だと思っていたが、次第に高山病によって浅井の視力が奪われていく。
登場人物
編集- 浅井
- 石倉とはJ大学の学生時代からの友人であった。石倉からさゆりを殺した告白を聞いたことで、彼の運命は狂わされる。
- 石倉
- 浅井と共に登った尾張山で足を踏み外し、片足骨折と出血という大怪我をする。吹雪に包まれる中、かつてさゆりを殺したことを告白する。
- 西田さゆり
- 浅井や石倉と同じJ大山岳部のメンバーで、2人の共通の知人であった女性。2人を含めた山岳部のメンバーと共に登山中、行方不明となり、数ヵ月後に遺体が発見され、当局は事故死として処理する。しかし、死の真相は事故などではなかった。
書誌情報
編集- 原作:福本伸行・作画:かわぐちかいじ『告白 コンフェッション』 講談社〈アッパーズKC〉、全1巻
- 2001年1月23日発売 ISBN 4-06-346093-2
- 原作:福本伸行・作画:かわぐちかいじ『告白 コンフェッション』 講談社〈講談社漫画文庫〉、全1巻
- 2007年12月21日発売 ISBN 978-4-06-370517-1
映画
編集告白 コンフェッション | |
---|---|
監督 | 山下敦弘 |
脚本 |
幸修司 高田亮 |
原作 |
福本伸行 かわぐちかいじ |
製作 |
佐治幸宏 山邊博文 |
製作総指揮 |
小川英洋 田中智則 松下剛 |
出演者 |
生田斗真 ヤン・イクチュン 奈緒 |
音楽 | 宅見将典 |
主題歌 |
マキシマム ザ ホルモン 「殺意vs殺意(共犯:生田斗真)」 |
撮影 | 木村信也 |
編集 | 今井大介 |
制作会社 | ギークサイト |
製作会社 | 『告白 コンフェッション』製作委員会 |
配給 | ギャガ |
公開 | 2024年5月31日 |
上映時間 | 74分 |
製作国 | 日本 |
言語 |
日本語 朝鮮語 |
興行収入 | 6000万 |
2024年5月31日に公開。監督は山下敦弘、主演は生田斗真とヤン・イクチュン[1]。PG12指定。
原作では罪を告白するのは石倉という日本人だが、ヤン・イクチュンの起用に伴い、韓国人留学生のジヨンに設定が変更されている[1]。
キャスト
編集スタッフ
編集- 原作:福本伸行、かわぐちかいじ『告白 コンフェッション』(講談社『ヤンマガKC』刊)
- 監督:山下敦弘
- 脚本:幸修司、高田亮
- 音楽:宅見将典
- 主題歌:マキシマム ザ ホルモン「殺意vs殺意(共犯:生田斗真)」[3][4]
- 製作:宮川朋之、小林智、依田巽、永山雅也、高見洋平、中村浩子
- エグゼクティブプロデューサー:小川英洋、田中智則、松下剛
- チーフプロデューサー:小西福太郎、高橋亮
- プロデューサー:佐治幸宏、山邊博文
- アソシエイトプロデューサー:松崎薫、根岸洋之
- 撮影:木村信也
- 照明:石黒靖浩
- 録音:反町憲人
- 美術:清水剛
- 装飾:石田満美
- スタイリスト:黒田匡彦
- ヘアメイク:飯干美紀
- 特殊メイク・造形:中田彰輝
- スタントコーディネーター:富田稔
- 編集:今井大介
- サウンドデザイン:浅梨なおこ
- VFX:桑原雅志
- スクリプター:佐山優佳
- 助監督:安達耕平
- 制作担当:日出嶋伸哉
- アシスタントプロデューサー:前田月
- 配給:ギャガ
- 制作プロダクション:ギークサイト
- 製作幹事:日本映画放送、NTTドコモ
- 製作:『告白 コンフェッション』製作委員会(日本映画放送、NTTドコモ、ギャガ、日活、講談社、ストームレーベルズ)
脚注
編集- ^ a b c “生田斗真×ヤン・イクチュンW主演で『告白 コンフェッション』実写映画化 監督は山下敦弘”. リアルサウンド映画部. blueprint (2024年1月10日). 2024年1月10日閲覧。
- ^ "『告白 コンフェッション』ヒロインに奈緒、主題歌はマキシマム ザ ホルモンに決定! 一触即発の予告映像も". MOVIE WALKER PRESS. ムービーウォーカー. 22 March 2024. 2024年3月22日閲覧。
- ^ "マキシマム ザ ホルモン、生田斗真からのオファーで映画『告白 コンフェッション』主題歌を書き下ろし". Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 22 March 2024. 2024年3月22日閲覧。
- ^ “マキシマム ザ ホルモンの新曲に生田斗真が参加!映画「告白 コンフェッション」主題歌”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2024年4月30日) 2024年5月1日閲覧。
外部リンク
編集- 映画『告白 コンフェッション』公式サイト
- 映画『告白 コンフェッション』公式 (@kokuhaku_movie) - X(旧Twitter)
- 映画『告白 コンフェッション』公式 (@kokuhaku_movie) - Instagram