南仙台駅
南仙台駅(みなみせんだいえき)は、宮城県仙台市太白区中田5丁目[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線の駅である。
南仙台駅[* 1] | |
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駅舎(2022年4月) | |
みなみせんだい Minami-Sendai | |
◄名取 (2.7 km) (2.2 km) 太子堂► | |
所在地 | 仙台市太白区中田5丁目[1] |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 |
■東北本線 (■常磐線・■仙台空港アクセス線) |
キロ程 | 344.1 km(東京起点) |
電報略号 | ナセ←ナタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[2] |
乗車人員 -統計年度- |
9,518人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1924年(大正13年)9月10日[1] |
備考 | |
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常磐線と仙台空港鉄道仙台空港線に乗り入れる列車の利用も可能である。
歴史
編集南仙台駅は、1924年(大正13年)に「陸前中田駅」という駅名で開業した[3]。この時、駅の所在地は名取郡中田村だった。開業当時は1日当たり約200人の駅利用者があり[3]、また、駅周辺で収穫された仙台白菜の出荷にも利用されていた[4]。
中田村は1941年(昭和16年)に仙台市に編入され、陸前中田駅は仙台市内の駅となった[5]。この後、1963年(昭和38年)に陸前中田駅は南仙台駅に改称された[6]。1978年(昭和53年)になると、1日当たりの平均利用者数は2305人まで増えた。このうち、約7割が定期券利用者だった[6]。
年表
編集- 1924年(大正13年)9月10日:陸前中田駅(りくぜんなかだえき)として開業[7]。
- 1963年(昭和38年)5月25日:南仙台駅に改称[7]。
- 1978年(昭和53年)5月1日:貨物の取り扱いを廃止[7]。
- 1981年(昭和56年)10月:改札外に東西自由通路が完成する。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の扱いを廃止[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[7]。
- 2003年(平成15年)
- 2005年(平成17年)4月9日:電子連動化工事に伴い仙台駅に進入する列車が限られることとなり、常磐線の列車は当駅で折り返す措置がとられた。
- 2006年(平成18年)9月18日:長町駅高架化に伴う工事の影響で、東北本線・常磐線の列車は当駅で折り返す措置がとられた。
- 2007年(平成19年)3月18日:仙台空港アクセス線開通に伴い、発車案内 (LED) が各ホームに設置された。また、管理駅がそれまでの長町駅から名取駅に変更された。
- 2009年(平成21年)12月4日:指定席券売機が1台設置された。これに伴い、これまで3台あった自動券売機が2台になった。
- 2011年(平成23年)
- 2016年(平成28年)3月26日:ダイヤ改正により快速「仙台シティラビット」の停車が開始(ただし、仙台空港アクセス線からの快速は引き続き当駅通過)[報道 2]。
- 2017年(平成29年)
- 2月:駅人員体制変更に伴い、駅係員が早朝夜間帯の一部時間不在となる。
- 10月1日:業務委託化(JR東日本東北総合サービスへ委託)。
- 2023年(令和5年)8月31日:みどりの窓口の営業を終了[8]。
- 2024年(令和6年)10月1日:えきねっとQチケのサービスを開始[1][報道 3]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ[2]地上駅である。東側に駅舎がある。
JR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅で、仙台駅が当駅を管理する。自動券売機[8]、多機能券売機[8]、指定席券売機[8]、自動改札機(Suica、えきねっとQチケ対応)と自動精算機が設置されている。なお、改札係員が不在の時間帯は、用件は有人改札にあるインターホンを使用する[1]。
JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅であり、東北本線においては最も南になる。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■東北本線 | 上り | 白石・福島方面[9] |
■常磐線 | 亘理・原ノ町・いわき方面[9] | ||
■仙台空港アクセス線 | 仙台空港方面 | ||
2 | ■東北本線 | 下り | 仙台・小牛田方面[9] |
3 |
- 3番線は両方向からの列車待避や折り返し運転に対応。
-
改札口と券売機(2022年4月)
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1番線ホーム(2022年4月)
-
2・3番線ホーム(2022年4月)
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は9,518人である[利用客数 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||
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年度 | 定期外 | 定期 | 合計 | 出典 |
2000年(平成12年) | 7,601 | [利用客数 2] | ||
2001年(平成13年) | 7,557 | [利用客数 3] | ||
2002年(平成14年) | 7,606 | [利用客数 4] | ||
2003年(平成15年) | 7,774 | [利用客数 5] | ||
2004年(平成16年) | 7,911 | [利用客数 6] | ||
2005年(平成17年) | 8,048 | [利用客数 7] | ||
2006年(平成18年) | 8,165 | [利用客数 8] | ||
2007年(平成19年) | 8,543 | [利用客数 9] | ||
2008年(平成20年) | 8,700 | [利用客数 10] | ||
2009年(平成21年) | 8,652 | [利用客数 11] | ||
2010年(平成22年) | 8,521 | [利用客数 12] | ||
2011年(平成23年) | 8,656 | [利用客数 13] | ||
2012年(平成24年) | 2,522 | 6,582 | 9,105 | [利用客数 14] |
2013年(平成25年) | 2,584 | 6,832 | 9,416 | [利用客数 15] |
2014年(平成26年) | 2,561 | 6,882 | 9,443 | [利用客数 16] |
2015年(平成27年) | 2,623 | 7,079 | 9,703 | [利用客数 17] |
2016年(平成28年) | 2,694 | 7,189 | 9,884 | [利用客数 18] |
2017年(平成29年) | 2,716 | 7,217 | 9,934 | [利用客数 19] |
2018年(平成30年) | 2,688 | 7,309 | 9,998 | [利用客数 20] |
2019年(令和元年) | 2,659 | 7,357 | 10,017 | [利用客数 21] |
2020年(令和 | 2年)1,807 | 6,251 | 8,058 | [利用客数 22] |
2021年(令和 | 3年)2,039 | 6,310 | 8,350 | [利用客数 23] |
2022年(令和 | 4年)2,380 | 6,622 | 9,003 | [利用客数 24] |
2023年(令和 | 5年)2,584 | 6,933 | 9,518 | [利用客数 1] |
- 1日平均乗車人員(単位:人/日)
駅周辺
編集南仙台とは駅周辺の中田および西中田を合わせて呼ぶ通称であり、正式な地名ではない。
- 東口側(中田)
- 西口側(西中田)
- 西中田簡易郵便局
- 仙台市立西中田小学校
- 七十七銀行西中田支店
- 仙台銀行西中田支店
- 宮城県道39号仙台岩沼線
- 宮城県道258号仙台館腰線
- 西友南仙台店
バス路線
編集東口および西口にロータリーがあり、仙台市営バス、宮城交通、名取市民バス「なとりん号」(大新東委託)が乗り入れている。
- 南仙台駅東口
- 1番のりば
- 10・15:四郎丸行き(仙台市営)
- 2番のりば
- 南仙台駅西口
- 1番のりば
- 那智が丘・ゆりが丘・尚絅学院大方面(宮城交通)
- 2番のりば
- 長町南駅・長町駅・長町四丁目方面(宮城交通)
- なとりん号高舘線:高舘・農業園芸研究所入口方面(名取市民バス)
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集出典
編集- ^ a b c d e “駅の情報(南仙台駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月23日閲覧。
- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 13号 仙台駅・船岡駅・松島海岸駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月4日、24頁。
- ^ a b 『仙台市史』特別編9(地域史)517頁。
- ^ 『仙台市史』特別編9(地域史)515頁。
- ^ 『仙台市史』特別編9(地域史)519頁。
- ^ a b 『仙台市史』特別編9(地域史)522頁。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、406頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d “駅の情報(南仙台駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月1日閲覧。
- ^ a b c “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(南仙台駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年9月23日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ 『2003年10月26日(日)仙台エリアSuica(スイカ)デビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2003年8月21日。オリジナルの2020年5月26日時点におけるアーカイブ 。2020年5月26日閲覧。
- ^ 『2016年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2015年12月18日。オリジナルの2015年12月18日時点におけるアーカイブ 。2024年9月23日閲覧。
- ^ 『Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブ 。2024年8月1日閲覧。
新聞記事
編集利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月23日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。
参考文献
編集- 仙台市史編さん委員会 『仙台市史』特別編9(地域史) 仙台市、2014年。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(南仙台駅):JR東日本