南アラビア諸語
南アラビア諸語(みなみアラビアしょご)は、アラビア半島南部のイエメン(ソコトラ島を含む)とオマーンを中心に少数の人々が話している一群の言語。
南アラビア諸語 | |
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話される地域 | イエメン、オマーン |
言語系統 | アフロ・アジア語族 |
下位言語 | |
Glottolog | mode1252[1] |
セム諸語のうちで系統的にアラビア語に特に近いわけではなく、南方セム諸語を二分した場合の東方語群に当たる。
系統の異なる古代南アラビア語と区別するために、現代南アラビア語(Modern South Arabian、MSA)とも呼ばれる。
側面摩擦音などセム祖語の特徴を残していることや、言語年代学的考察などから、他の全てのセム語に対立する系統と見る説もある(A. Militarev)[2][3]。
言語
編集- マフラ語:イエメンに70,000人以上、オマーンに50,000人以上、またクウェートに移住した約15,000人の話者がいる。メフラ語とも呼ばれる。マフラ人によって話される。
- ソコトラ語:ソコトラ島で話されており、イエメン本土ほどアラビア語の圧力を受けてはいない。話者はイエメンで57,000人(1990年)、移住者も含めて64,000人と見積もられる。
- シャフラ語(ジッバーリ語):話者数25,000人と見積もられる。オマーンのドファール地方とイエメンの国境地帯における1960-70年代の反乱を起こした人々の言語として知られる。
- ハラシース語:オマーン、話者数1,000から2,000人と見積もられる。
- バトハリ語:話者数200人と見積もられる。
- ホビョト語:オマーン、話者数100人と見積もられる。
注
編集- ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Modern South Arabian”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History
- ^ http://www.krugosvet.ru/enc/gumanitarnye_nauki/lingvistika/SEMITSKIE_YAZIKI.html
- ^ Once more about glottochronology and the comparative method: the Omotic-Afrasian case Alexander Militarev Moscow, Russian State University for the Humanities.[1]