北村総一朗

日本の俳優 (1935-)

北村 総一朗(きたむら そういちろう、本名及び旧芸名:北村 総一郎(読み同じ)[3][4][5]1935年昭和10年〉9月25日[4][6][注釈 1] - )は、日本俳優[6]声優

きたむら そういちろう
北村 総一朗
本名 北村 総一郎(きたむら そういちろう)
生年月日 (1935-09-25) 1935年9月25日(89歳)
出身地 日本の旗 日本高知県高知市[1]
身長 172 cm
血液型 A型
職業 俳優声優
ジャンル テレビドラマ映画舞台吹き替え
活動期間 1960年代 -
配偶者 磯辺万沙子
所属劇団 劇団昴[2]
公式サイト 北村総一朗|劇団昴
主な作品
テレビドラマ
スクール☆ウォーズ
踊る大捜査線』シリーズ
スチュワーデス刑事
京都迷宮案内』シリーズ
ビギナー
税務調査官・窓際太郎の事件簿』シリーズ
映画
踊る大捜査線 THE MOVIE
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
容疑者 室井慎次
アウトレイジ
テンプレートを表示

高知県出身[6][4][3]身長は172cm[4][6]血液型A型[7]高知大学[3][4]農学部卒業[7]。妻は磯辺万沙子[5]劇団昴に所属[3]

来歴

編集

土佐中学在学時に、劇団民藝の『セールスマンの死』を観劇したことがきっかけで役者の道を志す。土佐高校卒業後に高知大学農学部に入学し、同大学の演劇研究会に所属。同時期に放送局の放送劇団に入り、俳優の傍ら放送劇も書くようになる。

24歳の時に上京し、1961年文学座に研究生として入る[5]。同期には岸田森寺田農橋爪功草野大悟樹木希林小川真由美などがいる[8]。初舞台はシェイクスピア原作『ジュリアス・シーザー』の市民役だったが、同舞台でブルータス役を演じた小池朝雄の言葉の美しさ・説得力に圧倒されたという。劇団雲を経て、1975年劇団昴に所属[5]

1987年、同じ劇団所属の磯辺万沙子結婚する。

1997年、『踊る大捜査線』での神田総一朗署長役で一躍人気役者となり、共演した小野武彦斉藤暁の3人合わせて「スリーアミーゴス」と称される[5]

1999年からは『京都迷宮案内』に出演。同期で親友の橋爪と共演し、シリーズを通じてレギュラー出演し続けた。また、フジテレビの『笑っていいとも!』のレギュラーを1年務めた。

2008年4月6日、『踊る大捜査線』の署長役が起縁となり東京湾岸警察署一日署長に任命された[9]

2010年北野武監督の『アウトレイジ』で関東の巨大組織・山王会会長役を好演。

2013年8月中旬に前立腺ポリープ内視鏡手術を受けたところ、前立腺癌のため、早期の前立腺全摘出手術が必要と診断され、10月上演予定の舞台を降板[10]。療養を経て、2014年より復帰した旨を自身のブログで伝えている。2016年の池袋東京芸術劇場で公演された『街と飛行船』の町長役で舞台復帰する。

2017年には初の舞台演出に取り組み、新藤兼人監督の映画『ふくろう』の舞台版を、翌2018年には坂口安吾とその妻・三千代をモデルにした『改訂版 無頼の女房』を演出した。

人物

編集

若い頃は颯爽とした役柄も多く、『これが青春だ』の主役の最終候補まで残った[11]

特技は土佐弁[3][4]

出演

編集

テレビドラマ

編集

日本テレビ

編集
  • 光る海(1965年2月 - 5月)
  • ザ・ガードマン
    • 第55話「知らない街」(1966年)
    • 第69話「宝島は太陽の下に」(1966年)
    • 第98話「現金輸送車絶体絶命」(1967年)
    • 第134話「影なき殺人命令」(1967年)
    • 第167話「停年殺人」(1968年)
    • 第190話「銀行は真昼に襲え」(1968年)
    • 第212話「消えた現金に手を出すな」(1969年)
    • 第233話「殺人ガスの恐怖が降ってくる」(1969年)
    • 第284話「ヨーロッパで顔を失った男」(1970年)
    • 第324話「ズッコケ娘にホトホトまいった」(1971年)
  • 第28話「暮れ六ツまで」(1968年)
  • キイハンター 第163話「南の海を渡る殺人部隊」(1971年)
  • 白い滑走路(1974年) - 佐島稔 役
  • Gメン'75
    • 第44話「警視庁警視の妻の犯罪」(1976年) - 小田切と海部警視の同期生A
    • 第313話「聖女たちの殺人トリック」(1981年) - 捜査主任
  • 夜明けの刑事大映テレビ
    • 第51話「夫が誰かに殺される!!」(1975年12月10日) - 金村
    • 第68話「暴力亭主と別れる方法」(1976年4月21日) - 浜本健一
  • 薔薇海峡(1978年)
  • 水戸黄門
    • 第10部 第3話「狐が化けたお姫様 -小田原-」(1979年8月27日) - 二宮八郎
    • 第12部 第1話「讃岐への旅立ち -水戸・江戸-」(1981年8月31日) - 小笠原伊織
    • 第13部 第16話「死を賭けた裏切り -鳥取-」(1983年1月31日) - 河野三平
  • 大岡越前
    • 第6部(1982年)
      • 第5話「義賊業平小僧」 - 梅次郎
      • 第18話「幽霊屋敷を訪ねた女」 - 与吉
    • 第8部 第19話「闇夜に咲いた魔性の女」(1984年11月26日) - 疋田郡兵衛
  • 宣告(1984年)
  • スクール☆ウォーズ(1984年10月 - 1985年4月) - 奥寺俊也(イソップの父)
  • 乳姉妹(1985年4月 - 1985年10月)
  • 夏の嵐!(1992年) - 弓岡代議士
  • ぽっかぽか 1 - 3(1994年 - 1997年) - 鮫島専務
  • 輝きを忘れない(1997年)
  • 理想の上司 最終話「さよなら流れ星」(1997年)
  • 智子と知子(1997年) - 山田さんの旦那さん
  • PU-PU-PU- 第8話「親父を殴る」(1998年) - 中沢洋一
  • 天国に一番近い男(1999年 - 2001年) - 結城純一 /三波賢也
  • サラリーマン金太郎(2000年) - 東山会長
  • 明智小五郎対怪人二十面相(2002年) - 北小路博士
  • 赤い疑惑(2005年) - 杉岡太一朗
  • ガチバカ!(2006年1月 - 3月) - 辻堂健一郎
  • 弁護士のくず(2006年4月 - 6月) - 白石誠
  • 月曜ドラマスペシャル月曜ミステリー劇場月曜ゴールデン月曜名作劇場
    • 拝啓オグリキャップ様(1991年9月30日)
    • 脅迫(1992年12月14日)
    • 京都埋蔵金伝説殺人事件(1996年4月22日)
    • ど素人刑事殺人事件簿 慕情編(1996年8月5日) - 山岡警部
    • 保険調査員 しがらみ太郎の事件簿2「金沢・能登殺人事件」(1996年10月21日) - 佐藤武雄
    • 獄門島(1997年5月5日) - 荒木真喜平(村長)
    • 松本清張特別企画・聞かなかった場所(1997年7月7日) - 局長
    • 税務調査官・窓際太郎の事件簿シリーズ - 森村真一郎
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿1(1998年6月8日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿2(1999年2月15日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿3(1999年6月21日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿4(2000年2月28日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿5(2000年7月3日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿6(2001年2月5日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿7(2001年6月11日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿8(2002年1月14日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿9(2002年12月23日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿10(2003年5月19日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿11(2004年2月23日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿12(2005年1月10日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿13(2005年9月26日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿14(2006年8月21日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿15(2007年1月8日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿16(2007年10月1日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿17(2008年9月8日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿18(2009年4月20日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿19(2009年10月12日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿20(2010年3月22日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿21(2010年11月1日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿22(2011年6月27日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿23(2011年12月19日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿24(2012年11月12日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿25(2013年7月15日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿26(2014年2月24日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿27(2014年7月28日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿28(2015年1月26日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿29(2015年7月20日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿30(2016年4月11日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿31(2016年12月12日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿32(2017年5月8日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿33(2018年3月5日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿34(2018年8月6日)
      • 税務調査官・窓際太郎の事件簿スペシャル(2020年12月6日、BS-TBS
    • 斜光(1998年6月22日)
    • ミニパト婦警の事件簿「違法駐車殺人事件」(1998年12月7日) - 柏木明
    • 家庭欄記者・鍋嶋六郎II(2000年6月26日) - 芥川文和
    • 駅前タクシー湯けむり事件案内シリーズ - 梅沢清吉
      • 駅前タクシー湯けむり事件案内1(2003年2月17日)
      • 駅前タクシー湯けむり事件案内2(2004年8月16日)
      • 駅前タクシー湯けむり事件案内3(2005年8月8日)
    • 女タクシードライバーの事件日誌シリーズ - 大城重雄
      • 女タクシードライバーの事件日誌1「殺意の交差点」(2003年9月10日)
      • 女タクシードライバーの事件日誌2「作られた目撃者」(2004年7月26日)
      • 女タクシードライバーの事件日誌3「届かなかった手紙」(2005年2月28日)
      • 女タクシードライバーの事件日誌4「殺意を運ぶ紙ヒコーキ」(2009年3月9日)
      • 女タクシードライバーの事件日誌5「車載カメラは見た!」(2010年11月29日)
      • 女タクシードライバーの事件日誌6「スカイツリーは見ていた!」(2012年1月16日)
      • 女タクシードライバーの事件日誌7「小さな乗客 断ち切られた家族の絆」(2014年9月1日)
    • やとわれ女将 菊千代の事件簿1(2004年6月21日) - 四条春男
    • 女教師探偵・西園寺リカの殺人ノート(2008年5月19日) - 西園寺幸彦
    • 弁護士 一之瀬凛子シリーズ - 白旗勉
      • 弁護士 一之瀬凛子1(2008年6月30日)
      • 弁護士 一之瀬凛子2(2010年1月18日)
      • 弁護士 一之瀬凛子3(2010年12月6日)
    • ご近所探偵・五月野さつき4「旅立ちの代償」(2009年8月3日) - 沢田大二郎
    • 大家だけが知っている! 〜幸多福子の下町事件簿〜(2010年8月2日) - 幸多源太郎
    • 浅見光彦シリーズ31「箸墓幻想」(2012年9月3日) - 小池拓郎
    • 京都殺人授業(2013年2月18日) - 宇田川粂吉
    • ホームドクター・神村愛2(2013年8月26日) - 斉藤久治
    • オバチャン保険調査員 赤宮楓のマル秘事件簿(2017年8月21日) - 堂島泰造

毎日放送

編集

フジテレビ

編集

関西テレビ

編集

テレビ朝日

編集

朝日放送

編集

テレビ東京

編集

映画

編集

Vシネマ

編集

舞台

編集

テレビアニメ

編集

劇場アニメ

編集

吹き替え

編集

映画

編集

ドラマ

編集

ラジオドラマ

編集

バラエティ

編集

主な作品

編集

舞台

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 2012年まで自身の生年は公式プロフィール上では1937年生まれと掲載されていた。
  2. ^ クレジットには未登場。

出典

編集
  1. ^ 『筆山の麓 土佐中高100年人物伝』2020年、土佐中高100年人物伝刊行委員会、137頁
  2. ^ 劇団昴公式ホームページ”. 劇団昴. 劇団昴. 2022年8月18日閲覧。
  3. ^ a b c d e 日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、69頁。 
  4. ^ a b c d e f 『日本タレント名鑑2017』VIPタイムズ社、2017年、125頁。ISBN 978-4-904674-08-6 
  5. ^ a b c d e “日曜日のヒーロー 第427回 北村総一朗”. nikkansports.com (日刊スポーツ新聞社). (2004年8月22日). オリジナルの2004年8月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20040829093138/http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/interview/2004/sun040822.html 2017年1月15日閲覧。 
  6. ^ a b c d 北村総一朗”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年1月15日閲覧。
  7. ^ a b 北村総一朗”. プロフィール. Ameba. 2017年1月15日閲覧。
  8. ^ 『筆山の麓土佐中高100年人物伝』2020年、土佐中高100年人物伝刊行員会、138頁
  9. ^ “北村総一朗が湾岸署の一日署長― スポニチ Sponichi Annex 芸能”. www.sponichi.co.jp (スポーツニッポン新聞社). (2008年4月6日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2008/04/06/kiji/K20080406Z00000180.html 2018年8月8日閲覧。 
  10. ^ 北村総一朗、前立腺がん治療のため舞台を降板”. シネマトゥディ. 2013年9月20日閲覧。
  11. ^ 『筆山の麓 土佐中高100年人物伝』2020年、土佐中高100年人物伝刊行委員会、139頁
  12. ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 538, 「主要特撮作品配役リスト」
  13. ^ “北村総一朗が新藤兼人の映画「ふくろう」を舞台化&初演出、劇団昴で企画”. ステージナタリー. (2017年1月18日). https://natalie.mu/stage/news/217210 2017年1月18日閲覧。 

参考文献

編集

外部リンク

編集