北小金駅
北小金駅(きたこがねえき)は、千葉県松戸市小金にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である[1]。
北小金駅 | |
---|---|
南口(2018年11月) | |
きたこがね Kita-Kogane | |
所在地 | 千葉県松戸市小金8-3 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
電報略号 | コネ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
21,322人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1911年(明治44年)5月1日[2] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 |
■常磐線(各駅停車) (線路名称上は常磐線) |
駅番号 | JL26 |
キロ程 |
22.0 km(日暮里起点) 綾瀬から14.3 km |
◄JL 25 新松戸 (1.3 km) (2.5 km) 南柏 JL 27► | |
所属路線 | 武蔵野線(貨物支線・北小金支線) |
キロ程 | 2.9[* 1] km(JR貨物・南流山起点) |
◄南流山 (2.9 km) | |
備考 | |
概要
編集当駅は江戸時代頃から水戸街道の宿場町として栄えた「小金宿」に位置し、旧水戸街道(旧・八坂神社前)より本土寺に至る参道の途中に建設された歴史的経緯を持つ[4]。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線を走行する常磐緩行線、武蔵野線(北小金支線)の1社2路線が乗り入れている。
当駅周辺は歴史が古く、多くの神社や寺院の数がある。その中でも「名刹」とされる本土寺と東漸寺は、それぞれアジサイ[5]、しだれ桜の名所であり[6]、見頃の時期には観光客で賑わう。また、駅南方の旧水戸街道沿いは、宿場町として栄えた名残が残る旧市街地である[5]。地方自治の面でも、松戸市と合併するまでは東葛飾郡小金町の中心であった[注 1]。
南口側に各主要施設を結ぶ歩行者デッキ(ペデストリアンデッキ)が整備されており、北口側もエレベーター付きの跨線橋が設けられている。
当駅にはJR東日本都市開発運営のミニ駅ビルであるスキップ北小金(skip)、近傍にはUR都市機構の再開発ビルであるピコティ北小金東館(イオン北小金店など)、ピコティ北小金西館(名店街、松戸市役所小金支所など)のほか、雑居ビル・集合住宅・寺院など多種多様な用途の建造物が混在している。
乗り入れ路線
編集当駅に乗り入れている路線は線路名称上の常磐線であり、運行系統としては緩行線を走る常磐緩行線が停車する。この他に貨物列車専用の武蔵野線(北小金支線)が分岐している。この支線は常磐線の快速線から分岐しており、分岐箇所は馬橋駅構内扱いである。武蔵野線支線を走行するのはその大部分が貨物列車である。臨時で旅客列車が走行する場合もあるが、その場合の運賃計算は新松戸駅経由扱いになる。なお、当駅の所属線は常磐線である。当駅の事務管理コードは▲441110である。
旅客輸送
編集- 常磐緩行線:緩行線を走行する常磐線の近距離電車。 - 駅番号「JL 26」
貨物線
編集歴史
編集- 1911年(明治44年)
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道発足。
- 1960年(昭和35年)6月1日:一般駅から旅客駅となり、貨物取扱を廃止[2]。
- 1964年(昭和39年)10月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[2]。
- 1991年(平成3年)7月6日:南口再開発事業着工[9]。
- 1993年(平成5年)12月3日:南口駅前にピコティ西館開館[10][11]。
- 1994年(平成6年)
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2009年(平成21年)8月19日:みどりの窓口の営業を終了。
- 2021年(令和3年)9月30日:スマートホームドアの使用を開始[15]。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する[1]地上駅で、橋上駅舎を有している。南側2線の緩行線上にホームがある。
業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)で新松戸駅が当駅を管理している。お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝はインターホンによる案内となる[3]。自動券売機、多機能券売機[3]、指定席券売機[3]、Suica対応自動改札機設置駅。
バリアフリー設備として、ホームと改札階を連絡するエスカレーターが上り・下りで各1台ずつ及びエレベーターが1基、駅南側地上と改札階を連絡するエレベーターが1基設置されている。また、ホーム中央に待合室が設置されている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 常磐線(各駅停車) | 下り | 柏・我孫子方面 |
2 | 上り | 松戸・北千住・代々木上原方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
駅コンコース(2018年11月)
-
改札口(2021年5月)
-
ホーム(2022年7月)
駅舎内の施設(駅ナカ・駅ビル)
編集利用状況
編集2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は21,322人である。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)27,959 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)28,202 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)28,665 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)28,763 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)28,959 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)28,727 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)28,704 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)27,976 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 27,453 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 27,433 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 1]27,385 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 2]27,057 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 3]26,677 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 4]25,852 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 5]25,997 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 6]25,573 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 7]26,069 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 8]26,287 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 9]26,206 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 10]25,624 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 11]25,141 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 12]24,625 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 13]24,321 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 14]24,386 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 15]24,112 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 16]24,257 | [* 26] |
2016年(平成28年) | [JR 17]24,323 | [* 27] |
2017年(平成29年) | [JR 18]24,552 | [* 28] |
2018年(平成30年) | [JR 19]24,588 | [* 29] |
2019年(令和元年) | [JR 20]24,335 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]19,078 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]19,690 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]20,676 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]21,322 |
駅周辺
編集再開発ビル・雑居ビル・寺院・集合住宅など様々な用途の建造物が混在しており、駅より徒歩10分圏内には古くからの住宅地と新興住宅地が混同している。坂川周辺には一部畑や林などがある。北・南方面は台地、東・西方面は低地である。東方面は流山・柏両市境にも近い。低地には谷津田、台地には畑や山林を宅地化したところがいくつか存在する。
南口(東漸寺方面)
編集駅舎は元々小金市街の方に向いた南側にあり、橋上駅となってからも駅前広場は南側にしかない。故に「南口」の名称は、地元住民の日常生活においてほとんど聞かれることはない。「駅前」と言えば、南側を指す場合が多い。
- 商業施設
- スキップ北小金
- ピコティ北小金 西館
- 名店街
- 松戸市役所小金支所
- 松戸市小金保健福祉センター
- ピコティ北小金 東館
- イオン北小金店
- コナミスポーツクラブ北小金
- マツモトキヨシ小金店
- コモディイイダ北小金店
- 公共施設
- 小金市民センター
- 松戸市立図書館 小金分館
- 金融機関・郵便局
- 教育
- ニホン国際ITカレッジ
- 名所
- 東漸寺
- 玉屋
北口(本土寺方面)
編集駅前にのみ雑居ビルと小さな商店街がある。目立たないが、駅前に寺院もある。
バス路線
編集駅前再開発後は、駅舎前にある「北小金駅」停留所から小金原団地線が発着している。それ以前の小金原団地線は、北小金駅入口(現在のみずほ銀行北小金支店付近、その後現在のピコティ東館 南付近に臨時移設)バス停が起・終点であった。また、2006年3月16日の小金原団地線馬橋駅入口系統廃止に伴い新設された「貝の花小循環」が乗り入れ、常磐線の駅と小金原地区を結ぶバス路線は当駅に集約・一本化された。同時に西新田経由(旧・五香北線)でも小金原に乗り入れている。その他、この地域有数のコンサートホール「森のホール21」へ直通する路線もかつて存在していた(2015年3月に新松戸駅に行先が変更された)。また新京成バスでは、バス案内所行の深夜バスが運行されている。
かつて、新京成電鉄(当時)の路線においては西新田・光ヶ丘経由で五香駅、東武は南柏駅入口経由で柏車庫(その後柏駅東口・駅入口)までの路線系統があったが、のちに短縮されている。また、1980年代前半までは馬橋駅へ行く新京成電鉄(当時)の系統があった。
のりば | 運行事業者 | 系統・行先 |
---|---|---|
1 | 東武バスセントラル | 北小金01:南柏駅 |
2 | 松戸新京成バス |
|
3 |
| |
4 | ||
5 | 13:貝の花小循環 / 貝の花 |
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ なお「北小金」と称する地名は歴史的に存在しない。
出典
編集- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 05号 上野駅・日光駅・下館駅ほか92駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年9月9日、26頁。
- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、426頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c d “駅の情報(北小金駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月16日閲覧。
- ^ 『わがまちブック松戸1』特定非営利活動法人まちづくりNPOセレガ、2006年7月31日、22頁。
- ^ a b “房総の駅百景 常磐線北小金駅(松戸市小金) アジサイの本土寺と水戸街道”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 8. (1998年9月11日)
- ^ “シダレザクラ満開 松戸市の東漸寺”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 19. (2006年3月29日)
- ^ “歩みと歴史”. マツモトキヨシ. 2021年8月26日閲覧。
- ^ 大蔵省印刷局編、『官報 1911年4月17日(第八千三百四十二號) 鐵道院告示第二十八號』、1911年、431頁
- ^ “駅前にそびえる3つのビル 松戸のJR北小金駅 南口再開発事業が着工”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 13. (1991年7月7日)
- ^ “JR北小金駅南口地区 「ピコティ西館」3日オープン 専門店や市小金支所 松戸”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 16. (1993年12月1日)
- ^ “北小金駅前にピコティ西館オープン”. 毎日新聞 (毎日新聞社): pp. 26. (1993年11月30日)
- ^ “路線バス、北小金駅前に乗り入れ きょうから”. 読売新聞 (読売新聞社): pp. 26. (1994年3月1日)
- ^ “北小金サティ 来月1日オープンへ 都市生活者ニーズに合わせ 松戸”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 16. (1994年2月15日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-116-3。
- ^ 『常磐(各駅停車)線に初めてホームドアを導入します 〜2021年度にホームドアを使用開始する常磐(各駅停車)線の駅について〜』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道東京支社、2020年11月17日。オリジナルの2020年11月17日時点におけるアーカイブ 。2020年11月17日閲覧。
広報資料など一次資料
編集- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月24日閲覧。
利用状況
編集- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- 千葉県統計年鑑
- ^ 千葉県統計年鑑(平成3年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成4年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成5年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成6年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成7年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成8年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成9年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成10年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成11年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成12年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成13年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成14年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成15年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成16年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成17年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成18年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成19年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成20年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成21年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成22年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成23年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成24年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成25年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成26年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成27年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成28年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成29年)
- ^ 千葉県統計年鑑(平成30年)
- ^ 千葉県統計年鑑(令和元年)
- ^ 千葉県統計年鑑(令和2年)
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(北小金駅):JR東日本
- 松戸新京成バス 北小金駅