加藤 多一(かとう たいち、1934年6月1日 - 2023年3月18日)は、日本の児童文学作家

人物

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北海道紋別郡滝上町生まれ[1]北海道大学教育学部卒業。在学中に砂沢喜代次斎藤秋男が顧問を務める北大童話会「童話研究」創刊に参加する。

札幌市役所に入庁し、広報課長、市民文化室長などを歴任。札幌芸術の森オープンの実務責任者となる。1986年に市役所を退職し、稚内北星学園短期大学教授に就任(1992年に退任)する。

1976年に『白いエプロン白いヤギ』が日本童話会賞A賞、『ふぶきだ走れ』が第10回北海道新聞文学賞佳作を受賞し、童話作家としてデビュー。以後、主に北海道農村部を舞台とした児童小説を多く手がける。代表作『馬を洗って』は「戦争児童文学傑作選」にも収められている。

1981年には川村たかし那須正幹らとともに児童文学創作集団「亜空間」結成に参加。同タイトルの雑誌「亜空間」を創刊した。

晩年は小樽市に居住。2023年3月18日、死去[2]。88歳没。

受賞

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著書

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  • 『白いエプロン白いヤギ』(国松登絵、偕成社) 1976
  • 『ふぶきだ走れ 北海道の童話集』(田村宏画、北海道新聞社) 1976
  • 『ミス牧場は四年生』(田村宏絵、偕成社) 1977
  • 『原野にとぶ橇』(佐藤忠良絵、偕成社) 1978
  • 『おはよう白い馬』(岩淵慶造絵、岩崎書店) 1979
  • 『夜空をかける青い馬』(津田光郎画、佼成出版社) 1980
  • 『さっちゃんのあおいてぶくろ』(頓田室子絵、偕成社) 1981
  • 『じてんしゃ特急、牧場行き』(小坂茂絵、偕成社) 1981
  • 『ともだちみつけた』(奈良坂智子絵、講談社) 1981
  • 『びんのむこうはあおいうみ』(小坂茂絵、金の星社) 1981
  • 『牧場のまどがこおる日』(小坂茂絵、偕成社) 1982
  • 『オンドリ飛べよ』(鵜川五郎え、大日本図書) 1984
  • 『ふぶきの家のノンコ』(二部静世絵、岩崎書店) 1984
  • 『草原 ぼくと子っこ牛の大地』(長新太絵、あかね書房) 1985
  • 『風生まれる 幸来村物語』(小坂茂絵、新日本出版社) 1988
  • 『チロをさがして』(大井戸百合子画、福武書店) 1988
  • 『ふぶきだ走れ』(かみやしん画、岩崎書店) 1988
  • 『風うたう 幸来村物語』(小坂茂絵、新日本出版社) 1989
  • 『けむりの水』(太田大八絵、くもん出版) 1989
  • 『北へ行く川』(北海道新聞社) 1990
  • 『おおい! ぼくのズボン』(夏目尚吾え、新日本出版社) 1991
  • 『遠くへいく川』(中村悦子画、くもん出版) 1991
  • 『きこえるきこえる ぽう神物語』(内沢旬子絵、文渓堂) 1994
  • 『馬を洗って…』(池田良二版画、童心社) 1995
  • 『はるふぶき』(小林豊絵、童心社) 1999
  • 『牧場・風がゆくところ フォト北海道』(北海道新聞社) 2000
  • 『やぎさんへてがみ』(長野ヒデ子絵、教育画劇) 2000
  • 『北の川をめぐる九つの物語』(北海道新聞社) 2001
  • 『わらってごらんゆきだるま』(宮本忠夫絵、新日本出版社) 2002
  • 『水の川・加藤多一の世界』(北海道新聞社) 2004
  • 『ホシコ 星をもつ馬』(早川重章絵、童心社) 2006
  • 『子っこヤギのむこうに』(くもん出版) 2007
  • 『空に棲む』(日本児童文学者協会北海道支部、北海道児童文学シリーズ) 2010
  • 『まがり道』(重岡静世絵、日本児童文学者協会北海道支部、北海道児童文学シリーズ) 2011
  • 『赤い首輪のパロ フクシマにのこして』(汐文社) 2014
  • 『オオカミの声が聞こえる』(地湧社) 2014

脚注

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  1. ^ ウェブマガジン カムイミンタラ
  2. ^ 童話作家の加藤多一さん死去 88歳、滝上町出身:北海道新聞デジタル”. 北海道新聞デジタル. 2023年3月19日閲覧。
  3. ^ 『現代日本人名録』2002年

関連項目

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