五衛(オウィ)は、李氏朝鮮の官庁。五衛都総府管轄。正三品衙門。

五衛
各種表記
ハングル 오위   
漢字 五衛   
発音 オウィ   
日本語読み: ごえい   
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当初は全国防衛組織として機能していたが、成宗期以降の勲戚政治により、宗親が五衛の要職につくことが慣例化すると制度的崩壊がみられた。文禄・慶長の役において五軍営が設置されたことで、事実上の職務は大幅縮小されて宮殿警備のみとなっていた。これは大韓民国首都防衛司令部に近似している。

沿革

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高麗時代は三軍総制府管轄の十衛軍であり、朝鮮時代に義興三軍府管轄の十衛に改編、その後には義興三軍府は三軍鎮撫所に改名して、十衛は十司になり、十司は十二司に増編したが、1457年五衛鎮撫所管轄の五衛に改編した。五衛鎮撫所は五衛都総府に改名される。

防衛

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五衛
通称 軍営 兵員 防衛地域
中衛 義興衛 18400 京畿道慶尚道全羅道
左衛 龍驤衛 3000 忠清道
右衛 虎賁衛 500 黄海道
前衛 忠佐衛 2500 平安道
後衛 忠武衛 600 咸鏡道江原道

構成

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五衛都総府
官位 官名 定員 備考
正二品 都総管 5 兼官職
従二品 副総管 5 兼官職
従四品 経歴 6
従五品 都事 6
五衛
官位 官名 定員 備考
正三品堂上 五衛将 12 兼官職・経国大典は従二品
正三品堂下 上護軍 9 事実上の最高司令官
従三品 大護軍 14
正四品 護軍 12
従四品 副護軍 54
正五品 司直 14
従五品 副司直 125
正六品 司果 15
従六品 副司果 176
部将 3
正七品 司正 5
従七品 副司正 309
正八品 司猛 16
従八品 副司猛 483
正九品 司勇 42
従九品 副司勇 1939

外部リンク

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