前原市
日本の福岡県にあった市
まえばるし 前原市 | |||||
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廃止日 | 2010年1月1日 | ||||
廃止理由 |
新設合併 前原市、二丈町、志摩町 → 糸島市 | ||||
現在の自治体 | 糸島市 | ||||
廃止時点のデータ | |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 九州地方 | ||||
都道府県 | 福岡県 | ||||
市町村コード | 40222-2 | ||||
面積 | 104.50km2 | ||||
総人口 |
68,645人 (推計人口、2009年12月1日) | ||||
隣接自治体 |
福岡県福岡市、糸島郡二丈町、志摩町 佐賀県佐賀市、唐津市 | ||||
市の木 | サクラ、カエデ | ||||
市の花 | キク | ||||
前原市役所 | |||||
所在地 |
〒819-1192 福岡県前原市前原西一丁目1番1号 | ||||
外部リンク | 前原市 公式サイト - ウェイバックマシン(2010年2月1日アーカイブ分) | ||||
座標 | 北緯33度33分27秒 東経130度11分44秒 / 北緯33.55744度 東経130.1955度座標: 北緯33度33分27秒 東経130度11分44秒 / 北緯33.55744度 東経130.1955度 | ||||
ウィキプロジェクト |
1992年(平成4年)10月1日、福岡県で23番目の市として市制を施行。幾度の挫折を経て2010年(平成22年)1月1日、隣接する糸島郡二丈町・志摩町と新設合併し、糸島市となって廃止した。
地理
編集北部はほぼ平坦な平野で市街地または水田が広がり、南部は佐賀県との県境となる脊振山地をはじめ山間部である。北西部にあたる加布里付近ではわずかではあるが、海にも面している。河川は二級河川の瑞梅寺川、雷山川などがあるがいずれも比較的小さな河川である。
隣接していた自治体・行政区
編集歴史
編集原始
編集市内各地から縄文時代の磨製石斧や縄文土器が出土している。中国の歴史書である「魏志倭人伝」によると、弥生時代には現在の前原市一帯は「伊都国」が栄えた地と記述されており、市内の史跡平原遺跡(ひらばるいせき)の方形周溝墓からは日本最大の銅鏡「内行花文鏡」等の出土品(国宝)が発掘されている。
近現代
編集- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、怡土郡に加布里村・長糸村・雷山村・怡土村が,志摩郡に前原村・波多江村が誕生する。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 怡土郡と志摩郡が合併し糸島郡となる。
- 1901年(明治34年)9月15日 - 前原村が町制施行し前原町となる。
- 1914年(大正3年) - 木造清賀上人坐像(千如寺大悲王院)が国の重要文化財に指定される。
- 1931年(昭和6年)4月1日 - 前原町と波多江村、加布里村が対等合併し、新町制による前原町となる。
- 1937年(昭和12年)10月1日 - 北九州鉄道が国鉄に買収され筑肥線となる。
- 1938年(昭和13年) - 怡土城跡が国の史跡に指定される。
- 1950年(昭和25年) - 前原町町制50周年記念式典が行われる。
- 1954年(昭和29年) - 志登支石墓群が国の史跡に指定される。
- 1955年(昭和30年)
- 1958年(昭和33年) - 前原町に簡易水道給水が開始される。
- 1961年(昭和36年) - 前原電報電話局開設。
- 1979年(昭和54年) - 人口が4万人を突破。
- 1983年(昭和58年)3月22日 - 筑肥線が電化され福岡市地下鉄1号線と筑前前原駅 - 博多駅間にて相互乗り入れを開始する。
- 1985年(昭和60年) - 町村合併30周年記念式典が行われる。
- 1990年(平成2年) - 人口が5万人を突破。
- 1992年(平成4年)10月1日 - 市制施行。前原市となる。
- 1993年(平成5年)
- 1996年(平成8年) - 人口が6万人を突破。
- 2000年(平成12年) - 筑肥線下山門 - 筑前前原間複線化。人口が65,000人を突破。
- 2001年(平成13年) - 福岡高速道路と西九州自動車道が連結。いとしま合併検討会が前原市・志摩町・二丈町の合併協議会設置を求める。
- 2002年(平成14年) - 糸島1市2町合併協議会が発足。新市の名称を「糸島市」、新設(対等)合併、2006年(平成18年)1月1日を合併の期日と定め合併へ向けて審議を進めていたが、最終合意に至らず、協議会も解散した。
- 2005年(平成17年)
- 3月20日 - 午前10時53分、福岡県西方沖地震が発生。前原市でも震度6弱を観測した。
- 11月30日 - 前原市図書館開館。
- 2006年(平成18年) - 平原遺跡から出土した福岡県平原方形周溝墓出土品が国宝に指定される。
- 2010年(平成22年)1月1日 - 糸島1市2町の合併による糸島市発足により前原市廃止。
- 合併後、前原市役所庁舎は糸島市役所本庁舎として現在も利用され、2023年に新庁舎に建て替えられた。
行政
編集歴代市長
編集代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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1 | 藤山尚光 | 1992年(平成4年)10月1日 | 1995年(平成7年)7月4日 | 旧前原町長、辞職 |
2 | 春田整秀 | 1995年(平成7年)7月23日 | 2003年(平成15年)7月22日 | |
3 | 河野正雄 | 2003年(平成15年)7月23日 | 2005年(平成17年) | 辞職 |
4 | 松本嶺男 | 2005年(平成17年)10月16日 | 2009年(平成21年)12月31日 | 廃止 |
経済
編集産業
編集前原市に本社を置く主な企業
編集漁業
編集- 加布里漁港
地域
編集教育
編集大学
編集高等学校
編集中学校
編集市立
- 前原中学校
- 前原東中学校
- 前原西中学校
小学校
編集市立
- 前原小学校
- 加布里小学校
- 波多江小学校
- 長糸小学校
- 白糸分校
- 雷山小学校
- 怡土小学校
- 王丸分校
- 前原南小学校
- 南風小学校
- 東風小学校
警察署
編集- 前原警察署
- 波多江交番
- 駅前交番
- 大門駐在所
- 長糸駐在所
郵便局
編集集配局
- 前原郵便局
無集配局
- 怡土郵便局
- 加布里郵便局
- 長糸郵便局
- 波多江郵便局
交通
編集公共交通機関としては福岡市営地下鉄に相互乗り入れをしているJR筑肥線が主要な役割を果たしている。JR筑肥線を含め、国道202号、西九州自動車道など東西方向の交通網が発達している。
空路
編集博多商工会議所が1943年(昭和18年)に製作した「二十年後ノ大福岡構想図」には、高祖山の東側に飛行場が描かれているが[1]、この構想が実現されることは無かった。
現在の最寄り空港は福岡空港。JR筑肥線の利用により乗り換えなしで空港まで行くことができる。所要時間は筑前前原駅より45分程度。
鉄道
編集中心駅は筑前前原駅。市役所等の主要な公共施設は同駅周辺に集中している。
バス
編集道路
編集自動車専用道路
編集- 西九州自動車道(福岡前原有料道路)
一般国道
編集主要地方道
編集名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
編集施設
編集- 伊都国歴史博物館
- 伊都文化会館
- 前原市図書館
- 前原市健康福祉センター・あごら
自然
編集- 雷山 (955m)
- 白糸の滝
旧跡
編集- 雷山神籠石
- 高祖山 怡土城跡
- 曽根遺跡群
- 平原遺跡
行事
編集前原市出身の有名人
編集市外局番
編集脚注
編集- ^ 福岡近代絵巻実行委員会『福岡市制施行120周年記念 福岡近代絵巻』2009年 P.124
- ^ 前原市コミュニティバス協議会 国土交通省、2023年4月9日閲覧。
- ^ 9-1 前原市における地域公共交通活性化・再生総合事業 国土交通省、2023年4月9日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 前原市 公式サイト - ウェイバックマシン(2010年2月1日アーカイブ分)
- 前原市青年団 ホームページ
- 糸島1市2町合併協議会