出版文化社
株式会社出版文化社(しゅっぱんぶんかしゃ、英: Shuppan Bunka Sha Corporation)は企業・団体の経営を支える社史の企画・編集業務、出版サービスを提供する企業。単行本はビジネス書を中心に出版している。本社は大阪市淀川区西中島、東京本部は東京都中央区新川にある。現代表者は二代目の木戸淸隆。
本社 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒541-0056 大阪府大阪市淀川区西中島5-13-9 新大阪MTビル1号館9階 |
本部所在地 |
〒104-0033 東京本部 東京都中央区新川1-8-8 アクロス新川ビル4F |
設立 |
1986年8月22日 (創業:1984年2月6日) |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1120001081431 |
事業内容 | 社史・単行本などの出版 |
代表者 | 代表取締役社長 木戸淸隆 |
資本金 | 9923万4300円 |
従業員数 | 150名 |
決算期 | 9月 |
主要株主 |
浅田厚志 木戸淸隆 大阪中小企業投資育成 エン・ジャパン 従業員持株会 有限会社未来企画 |
外部リンク | http://www.shuppanbunka.jp |
特記事項:所属団体 一社・日本経済団体連合会、 東京商工会議所、 大阪商工会議所、名古屋商工会議所、 経営史学会、 日本アーカイブズ学会、企業史料協議会 |
沿革
編集- 1984年2月6日 創業者・浅田厚志が書籍の編集・出版を主な事業目的として、現代人物叢書(ソウショ)出版会を大阪環状線京橋駅前にて開業。自費出版物の企画・制作、講談社への企画持込み業務から開始する。
- 1986年8月22日 作家・堺屋太一の命名により社名を株式会社現代人物書院へと変更。堺屋が株主になるとともに、ほか7名の経営者の出資により法人化した。
- 1987年4月 初の書店発売本「夢たわわに」(永谷晴子著)を出版。
- 1988年5月 「夢みる雑草たち」(加藤勝美著)を出版。5年で5万部を超える。
- 1988年9月 大丸心斎橋店と編集・出版サービス提供の代理店契約を締結。
- 1989年8月22日 株式会社出版文化社へと改称。
- 1989年9月1日 大丸神戸店と編集・出版サービス提供の代理店契約を締結。
- 1989年12月1日 北区天満1丁目7-8日宝サンライズビル8Fへ移転。
- 1990年3月 大丸京都店と編集・出版サービス提供の代理店契約を締結。
- 1990年8月 「いきいきと生きよ」(山田恵諦著)を発刊。3年で10万部を突破。
- 1991年1月6日 資料に基づいて社史をつくるための企業情報の整理・編集「スキュワシステム」を開発し、顧客サービスを開始。
- 1992年4月1日 堺屋太一のオリジナル吹き込みによる月刊カセットテープシリーズ『時代を読む視点』を発行、1企画で売上1億円の大台を突破。
- 1992年4月 京セラ名誉会長・稲盛和夫が主宰する経営の勉強塾「盛和塾」の雑誌「盛和塾」の企画・制作を開始(13年継続)
- 1992年5月11日 東京都中央区東日本橋2-16-10 ヴィップ東日本橋ビル3Fに東京オフィスを開設。
- 1993年4月1日 住友ビジネスコンサルティング企画株式会社(現・SMBCコンサルティング)と、社史のセミナー、および社史を中心とした出版サービス業務の提携を開始。
- 1993年9月 朝日新聞社の文化事業・朝日カルチャーセンター大阪で、社史制作のセミナーを担当。この後、朝日カルチャーセンターと、出版サービスについての提携契約を締結。
- 1993年10月1日 資本金を1,000万円へ増資。
- 1994年4月1日 堺屋太一の月刊カセットテープシリーズ第2弾『日本を創った12人』の発売を開始(現在はCDで販売)。
- 1994年8月1日 京セラ会長・稲盛和夫の起業と経営論をまとめたCDシリーズ 「経営講話」の販売を開始。
- 1995年4月1日 朝日カルチャーセンター東京で社史制作セミナーを担当。この後、出版サービスについての提携契約を締結。
- 1996年1月20日 東京オフィスを東京本部に昇格し、東京都台東区柳橋1丁目3番5号今文ビルへ移転。
- 1996年2月6日 大阪本社を大阪市中央区森ノ宮中央1丁目14-2鵲森之宮ビル8階へ移転。
- 1996年10月1日 インターネット上に自社ホームページを開設し、単行本の販売、社史事業のPRを開始する。
- 1998年5月16日 資本金を2,000万円へ増資。
- 1999年1月16日 1998年11月に営業を停止した三田出版会(現・京セラドキュメントソリューションズの子会社)の出版物の営業権を継承。
- 1999年2月1日 経済研究者・井上宗迪による経営者向けのビジネスセミナー「先見経済研究会」を開始。
- 2001年8月15日 米国・ロスアンゼルスに現地法人の子会社International Publishing & Planning Inc. (I.P.P.I) を設立。米国の出版子会社として日米間の版権売買を開始。
- 2001年9月19日 中国・北京にI.P.P.Iの北京事務所を開設し、現地駐在員を置いて日中間の版権売買を開始。
- 2002年2月1日 ISO14001の認証を取得(出版業界で5番目)。
- 2004年2月11日 東京本部を業務拡張のため、東京都台東区浅草橋1丁目9番16号日東ビル9階に移転。
- 2004年9月14日 資本金を2,500万円へ増資。
- 2006年7月28日 東京本部を業務拡張のため千代田区神田神保町へ移転。
- 2007年1月26日 社史のデジタルメディア対応としてWEB社史を開発し、登録商標として「WEB社史」認証取得。
- 2007年4月1日 単行本の発行点数が360点、制作した社史400点、社史の社歴年数合計19,172年となる。
- 2007年6月23日 大阪本社を業務拡張のため、大阪市中央区久太郎町3-4-30船場グランドビル8階に移転。
- 2007年9月26日 資本金を3,100万円に増資。
- 2007年10月1日 社史の社歴年数合計20,441年となる。
- 2008年2月4日 社史に関する資料整理ノウハウを活用し、資料整理を専門とする「アーカイブサービス事業」を開始。
- 2008年4月9日大阪本社・東京本部ヘリテージサービス部門にて、情報セキュリティマネジメントシステム・JIS Q 27001:2006(ISO/IEC 27001:2005)認証取得。
- 2008年4月16日 資本金を5,000万円に増資。
- 2011年3月 受注総件数648点。社史の社歴年数合計32,511年となる。
- 2012年9月 品質マネジメントシステムの適用規格「ISO9001:2008 / JIS Q 9001:2008」を大阪本社・東京本部のヘリテージサービス部門にて取得。
- 2013年10月26日 経営史学会にて、研究論文新人賞として「出版文化社賞」を授与(第1回目)。
- 2013年5月7日 社史総編纂年数が40,000年を超える。
- 2014年2月6日 創業30周年を迎える。
- 2014年3月26日 資本金を6,000万円に増資。
- 2015年6月23日 社史受注総件数が1,000点、総編纂年数が50,000年を超える。
- 2016年8月 大阪:シティプラザ大阪、東京:如水会館にて「設立30周年感謝会」を開催。
- 2017年1月 大阪中小企業投資育成株式会社より資本参加を受け、資本金を8,695万円に増資。
- 2017年9月17日 業務拡張のため、名古屋市中川区山王2-6-18 リバーサイドステージ山王に名古屋支社を開設。
- 2018年2月28日 資本金を 99,234,300円 に増資。
- 2019年2月8日 創業以来の株主である堺屋太一氏が逝去。
- 2019年4月 一般社団法人・日本経済団体連合会に加盟。
- 2019年9月26日 名古屋支社を業務拡張のため、名古屋市熱田区五本松町7-30 熱田メディアウイング3Fへ移転。
- 2019年12月9日 東京本部を業容拡大と経営の合理化のため、中央区新川1-8-8 アクロス新川ビル4Fへ移転し、3箇所に分かれていた東京の拠点を統合。
- 2020年3月 東京、名古屋、大阪にて在宅勤務制を導入。
- 2022年2月 東京での緊急時におけるバックアップオフィスとして、埼玉県桶川市に「東京サテライト・埼玉オフィス」を設置。
- 2022年12月 定時株主総会、および取締役会にて代表取締役を浅田厚志から木戸淸隆へ交代。
- 2023年9月 大阪本部を新大阪駅前に移転。大阪市淀川区西中島5-13-9 新大阪MTビル1号館9階へ移転
- 2024年1月 デジタル・ネットワーク型社史「コネクテッド社史」が特許として認証される。
- 2024年2月 創業40周年を迎える。
主な事業・製品
編集単行本の出版
編集ビジネス書を中心にして、現在までで約360点の書籍を発行している。そのほか、1998年に倒産した精密機器会社三田工業(現:京セラドキュメントソリューションズ)の出版部門・三田出版会が出版していた書籍が、いずれ市場流通しなくなることを推測し、書籍を買収、その後、同出版物の発売代行をしている。社史制作ノウハウに関連する書籍も複数出版している。
出版書籍
編集- 2018年 5月16日 『日本代表オリンピック全選手・役員名鑑』
- 2019年 6月15日 『失敗しないフランチャイズ経営の極意 FCビジネスで社会をイキイキさせる』小田吉彦(著)
- 2019年10月19日 『配置薬ニッポン総ケア宣言』 配置薬の歴史を検証し未来を考える会(著)
- 2020年 1月18日 『平成紙つぶて 自由と自由主義を求めて』柴生田 晴四(著)
社史に関する出版書籍
編集- 2013年 1月23日 『成功長寿企業への道』 浅田 厚志(著)
- 2015年11月25日 『新版 よくわかる!社史制作のQ&A77』 出版文化社 社史編集部(著)
- 2018年 4月16日 『平成社史 -自社で作れる平成30年間の社史-』 浅田厚志(著)
- 2018年 9月25日 『社史から学ぶ経営の課題解決』 阿部武司・橘川武郎(編著) 宇田川勝・沢井実・高岡美佳・中村尚史・宮本又郎(著)
- 2019年10月19日 『社史・アーカイブ総研の挑戦 -組織の歴史承継を考える-』 小谷 允志、浅田 厚志、吉田 武志、宮本 典子、中村 崇高、鎌岡 徳幸(著)
社史について
編集創業3年目から社史の企画制作を開始した。第1号は京都の染色会社「西陣染色111年」。以来、約600点の社史を企画・制作した。2015年6月23日には社史受注総件数が1,000点を超えた。編集プロダクションではなく、企画立案から、執筆・編集など、制作に関わる全ての作業を一貫して行っている。近年ではデジタルコンテンツ制作、アーカイブサポート®にも力を入れている。
その他の事業
編集- 1994年、フリーランスのライターを1,000名集めて原稿流通サービス「テーマネット」を操業開始した。会員企業へライターを紹介したり、取材・原稿作成を有料で請け負う事業を開始した。その後、2006年12月までサービスを提供した。現在は会員制を廃し、限られた取引先にのみ提供することとしている。現在のライター登録数は1,050名。
- 2000年6月、日本 - 米国、日本-中国の間での翻訳出版権の売買を開始。現在に至る。
- 稲盛和夫が主宰する経営者の勉強塾「盛和塾」に1991年に代表の浅田が入塾、大阪世話人を永年務めるとともに、13年間、隔月刊誌『盛和塾』の企画・編集を行った。
- 毎年度末に東京・大阪各本部で選定した災害などの被災地の寄付先団体・組織へ寄付を行っている。また、それ以外に発生した災害等についても寄付を行っている。