人工知能学会
一般社団法人人工知能学会(しゃだんほうじん じんこうちのうがっかい、英; The Japanese Society for Artificial Intelligence)は、人工知能(AI)に関する研究の進展と知識の普及を図り、もって学術・技術ならびに産業・社会の発展に寄与することを目的として設立された、日本の学会。本部所在地は東京都新宿区津久戸町4-7
概要
編集1986年7月に人工知能学会として設立され、その後、1990年6月29日に一般社団法人として登記設立された。一口に人工知能といっても、その分野は多岐にわたり、「大量の知識データに対して、高度な推論を的確に行うことを目指したもの」すべてを範囲とし、これらに関心を持つすべての者に参加資格が与えられている(年齢や学歴など実質的な入会制限が無い)[要出典]。
活動内容
編集- 人工知能学会全国大会の開催
- シンポジウム・研究会の開催
- 人工知能セミナーの開催
- 学会誌・論文誌の発行
- 書籍監修
- 関連分野を含めたセミナー・シンポジウム・研究会の案内による人工知能全般の啓蒙と産業会への浸透
- メーリングリストによる上記情報全般の配信
社会に向けた提言
編集急速に進歩・普及するAIは社会への影響が大きいことから、開発や利用、規制のあり方についての提言を行なっている。2023年4月25日に公表した生成的人工知能についての声明では、「出力したものをうのみにするといった無条件な受け入れ方をせず、長所や短所を理解した上で利用することが大切」であり、研究者には「自覚を持ち、野心を持ちつつも節度ある研究開発」を呼びかけた[1]。
機関誌
編集『人工知能』(Journal of the Japanese Society for Artificial Intelligence)を年に6回、発行し、会員に送付する。編集委員会が編集を担当する。
歴代会長
編集- 福村晃夫(1986年 - 1987年)
- 大須賀節雄(1988年 - 1989年)
- 辻三郎(1990年 - 1991年)
- 志村正道(1992年 - 1993年)
- 堂下修司(1994年 - 1995年)
- 田中英彦(1996年 - 1997年)
- 白井克彦(1998年 - 1999年)
- 白井良明(2000年 - 2001年)
- 田中穂積(2002年 - 2003年)
- 石塚満(2004年 - 2005年)
- 溝口理一郎(2006年 - 2007年)
- 堀浩一(2008年 - 2009年)
- 西田豊明(2010年 - 2011年)
- 山口高平(2012年 - 2013年)
- 松原仁(2014年 - 2015年)
- 山田誠二(2016年 - 2018年)
- 浦本直彦(2018年 - 2020年)
- 野田五十樹(2020年 - 2022年)
- 津本周作(2022年 - )
脚注
編集- ^ 人工知能学会、生成AIで声明 「うのみにせず利用を」日本経済新聞ニュースサイト(2023年4月26日)2023年5月13日閲覧