京路山

日本の三重県の山

京路山(きょうろさん[1][2]、きょうろうざん[2])は、三重県志摩半島にある伊勢市志摩市度会郡南伊勢町の3市町の境界を成し、リアス式海岸的矢湾英虞湾五ヶ所湾の3つの湾を同時に眺望できる唯一の地点である[1]伊勢神宮の宮域林(神宮林)に接しており[2]、稜線以北への立ち入りは神宮司庁の許可が必要である[3]

京路山
南海展望公園から望む五ヶ所湾と京路山(2020年1月2日撮影)
南海展望公園から望む五ヶ所湾と京路山(中央奥)
標高 414.8 m
所在地 三重県伊勢市志摩市度会郡南伊勢町
位置
京路山の位置(日本内)
京路山
北緯34度23分5.1秒 東経136度44分36.7秒 / 北緯34.384750度 東経136.743528度 / 34.384750; 136.743528座標: 北緯34度23分5.1秒 東経136度44分36.7秒 / 北緯34.384750度 東経136.743528度 / 34.384750; 136.743528
山系 紀伊山地
プロジェクト 山
テンプレートを表示

標高414.8メートルの京路山は志摩市の最高峰である[2]。付近には志摩市磯部町山原の奥山や志摩路トンネルのある逢坂山などの山々が連なり、かつては伊勢国志摩国の境を成していた[4]。別名は鏡領山[4]

動植物

編集

マツカゼソウヒメシャラヤブツバキなどの植物ヒョウモンチョウアオスジアゲハサワガニヤマビルなどの動物が見られる[3]。特にヤマビルは生息個体数が多いため、活動期には注意を要する[3]

登山

編集

登山道は志摩市磯部町築地から山頂に伸びており、築地集落から徒歩約1時間で山頂に達する[1]。このほか、剣峠(つるぎとうげ)から尾根伝いに山頂に至る徒歩約40分の登山道もある[1]

磯部町築地からの登山道は登山口から約2.1キロメートルあり、登山口から約700メートルくらいまでは急傾斜が続き、ロープが張られている[3]。築地地区では、山を整備し眺望を確保している[2]。夜明け前から朝日が昇る頃にかけて富士山を望めることがある[5]。案内看板も設置されているが、一部破損しているものがある[3]。登山道の入り口には8台分の駐車場がある[3]

山麓の磯部町築地地区では毎年1月2日に「京路山登山行事」を開催している[2]。登山行事は幼稚園児から高齢者まで約50人が集団で登山を行い、下山後は地域住民が用意した料理を楽しむ[2]。志摩市長の大口秀和も2007年(平成19年)以降、登山行事に参加している[2]

脚注

編集
  1. ^ a b c d 伊勢志摩きらり千選実行グループ"京路(きょうろ)山登山"(2014年1月8日閲覧。)
  2. ^ a b c d e f g h 大口秀和. “2014年1月1日 京路山(きょうろうざん)”. 志摩市. 2014年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f PV 連絡会 (2012年9月28日). “伊勢志摩国立公園パークボランティアによる自然歩道の調査”. 横山ビジターセンター. 2014年1月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月8日閲覧。
  4. ^ a b 磯部郷土史刊行会 編(1963):3ページ
  5. ^ 志摩市市長公室 編(2011):19ページ

参考文献

編集
  • 磯部郷土史刊行会 編『磯部郷土史』磯部郷土史刊行会、昭和38年5月10日、506p.
  • 志摩市市長公室 編『広報しま 2012年1月号 Vol.139』2012年1月、志摩市市長公室、27p.

関連項目

編集