亀の井別荘
大分県由布市の由布院温泉にある温泉旅館
亀の井別荘(かめのいべっそう)は、大分県由布市の由布院温泉にある温泉旅館である。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上2633-1 |
設立 | 1921年(大正10年) |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 7320001004069 |
事業内容 | 旅館業 |
外部リンク | https://www.kamenoi-bessou.jp/ |
概要
編集由布院温泉を代表する高級旅館で、由布院の歴史とともに歩み、由布院玉の湯と並びまちづくりの一翼を担ってきた。由布院玉の湯、山荘無量塔とともに、由布院御三家のひとつに数えられる[1]。約30,000m2の敷地に、本館の洋室6室と離れの和室15室のみ。客室内風呂・大浴場ともに天然掛け流しの温泉である。
- 客室数
- 洋室(本館) - 6室
- 和室(離れ) - 15室
- 所在地 - 由布市湯布院町川上2633-1
宿泊客以外も利用できる以下の施設が併設されている。
- 湯の岳庵(レストラン)
- 茶房 天井桟敷 / Bar 山猫(喫茶 / バー)
- 鍵屋(売店)
沿革
編集別府温泉で亀の井旅館(のちの亀の井ホテル)などを経営し別府の観光開発に尽力した油屋熊八が、賓客をもてなすために、1921年(大正10年)に由布院金鱗湖畔に建てて片腕・中谷巳次郎に託した草庵がもとになっている[2]。中谷巳次郎は1924年(大正13年)に由布院を訪れた林学者の本多静六の講演を聴き、由布院をドイツに倣った滞在型保養温泉とすることを目指した。
中谷巳次郎の孫の中谷健太郎は、1962年に亀の井別荘を継ぐと、1971年に玉の湯の溝口薫平らとともに50日間にわたりヨーロッパ各地を私費で視察してまちづくりを学び、ゆふいん音楽祭、湯布院映画祭、牛喰い絶叫大会等のイベントを企画するとともに、由布院のまちづくりに貢献し、由布院温泉を国内有数の温泉地に育てた。2009年12月には、第1回観光庁長官表彰を受けている[3]。
アクセス
編集脚注
編集- ^ JR「ななつ星」クルー 御三家旅館で研修 大分合同新聞、2013年1月5日
- ^ “【インタビュー】中谷健太郎さん(亀の井別荘相談役)|さびれた温泉地を滞在型保養地に変革”. サライ.jp (2018年1月4日). 2022年11月30日閲覧。
- ^ 観光庁長官表彰 亀の井別荘の中谷社長 - 大分合同新聞、2009年12月9日
参考文献
編集- 『虫庭の宿 - 溝口薫平聞き書き』 中谷健太郎、西日本新聞社、2009年8月、ISBN 978-4816707919
- 『由布院の小さな奇跡』 木谷文弘、新潮社(新潮新書)、ISBN 978-4106100949
外部リンク
編集座標: 北緯33度15分57.0秒 東経131度22分2.8秒 / 北緯33.265833度 東経131.367444度