中部方面システム通信群
(中部方面通信群から転送)
中部方面システム通信群(ちゅうぶほうめんしすてむつうしんぐん、JGSDF Middle Army System Signal Group)は、兵庫県伊丹市の伊丹駐屯地に群本部が駐屯する、中部方面隊直轄のシステム通信科部隊。
中部方面システム通信群 | |
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創設 |
1963年(昭和38年)3月31日 (中部方面通信隊) |
廃止 | 2022年(令和4年)3月16日 |
再編成 |
2022年(令和4年)3月17日 (中部方面システム通信群)[1] |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 群 |
兵科 | システム通信科 |
所在地 | 兵庫県 伊丹市 |
編成地 | 伊丹 |
上級単位 | 中部方面隊 |
担当地域 | 関西 |
概要
編集有線電話や無線通信、暗号に衛星通信などについて操作運用から機材整備など、通信に関することを担当する。
主任務は中部方面隊内各部隊との通信確保である。また、方面隊内におけるシステム通信に関する事項も任務としており、関係各部隊のシステム通信部門と密接に連携している。
中部方面隊の通信確保のため、群全部が同一駐屯地に所在することはなく、群本部・基地通信部隊本部及び基地システム通信中隊・野外通信部隊(指揮所通信大隊、中枢交換通信中隊)は中部方面総監部が所在する伊丹駐屯地に所在し、師団・旅団司令部所在駐屯地に基地通信中隊とその管内に所在する各駐(分)屯地に基地通信中隊派遣隊を配置している。
2004年(平成16年)3月から中部方面後方支援隊第302通信直接支援隊が各種整備業務支援を行っている。
沿革
編集中部方面通信隊
- 1963年(昭和38年)3月31日:中部方面通信隊が編成完結。
- ※ 編成:隊本部及び本部付隊、第103基地通信大隊、第104通信運用大隊、第302搬送通信中隊、各基地通信隊
中部方面通信群
- 第104通信運用大隊が大久保駐屯地から伊丹駐屯地へ移駐。
- 第302搬送通信中隊が大久保駐屯地から豊中分屯地へ移駐。
- 第103基地通信大隊が豊中分屯地から伊丹駐屯地へ移駐。
- 1975年(昭和50年)3月26日:基地通信業務を駐屯地単位方式から地域担任方式に改編(基地通信隊を廃止し、基地通信中隊派遣隊として分派)。
- 1976年(昭和51年)3月25日:第104通信運用大隊本部中隊が本部管理中隊に改編。
- 1997年(平成 9年)3月28日:第104通信運用大隊本部管理中隊内に映像伝送班を新編。
- 2001年(平成13年)3月26日:第105システム管理隊を伊丹駐屯地に新編。
- 2002年(平成14年)3月27日:映像伝送班が第104通信運用大隊本部管理中隊から群本部中隊へ移動。
- 2004年(平成16年)3月27日:部隊改編。
- 第104通信運用大隊本部管理中隊が本部付隊に改編。
- 中部方面隊の後方支援体制変換に伴い、整備部門を中部方面後方支援隊第302通信直接支援隊に移管。
- 第103基地通信大隊と第105システム管理隊を再編し、第104基地システム通信大隊を伊丹駐屯地に新編。
- 第310基地通信中隊を改編し第304基地システム通信中隊を伊丹駐屯地に新編。
- 2012年(平成24年)3月26日:部隊新編。
- 四国内(第14旅団担当地域)の駐(分)屯地に駐屯していた旧第312基地通信中隊の派遣隊で構成される第323基地通信中隊を善通寺駐屯地に新編。
- 第104通信運用大隊を改編し、第104指揮所通信大隊を伊丹駐屯地に新編。
- 第302搬送通信中隊を改編し、第303中枢交換通信中隊を伊丹駐屯地に新編。
中部方面システム通信群
部隊編成
編集- 中部方面システム通信群本部
- 中部方面システム通信群本部中隊「中シ通群-本」
- 中隊本部
- 群本部班
- 映像写真小隊
- 小隊本部
- 地上伝送班
- 写真班
- 空中伝送班(八尾駐屯地)
- 通信群教育隊
- 第104基地システム通信大隊
- 第104指揮所通信大隊
- 第104指揮所通信大隊本部
- 第104指揮所通信大隊本部付隊「104指通-本」
- 指揮所通信中隊「104指通-指」
- 通信支援隊「104指通-支」
- 第303中枢交換通信中隊「303中枢交」
- 中隊本部
整備支援部隊
編集- 中部方面後方支援隊第302通信直接支援隊「302通直支」(伊丹駐屯地):2004年(平成16年)3月27日から
主要幹部
編集官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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中部方面システム通信群長 | 1等陸佐 | 山口慎吾 | 2023年 | 3月13日陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部 指揮通信システム課指揮通信システム班長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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中部方面通信群長[2] | ||||
1 | 本庄政治 | 1963年 ※1964年 1月 1日 1等陸佐昇任 |
3月31日 - 1964年 7月15日中部方面総監部勤務 | 陸上幕僚監部通信課運用班長 |
2 | 根岸八州雄 | 1964年 ※1965年 7月 1日 1等陸佐昇任 |
7月16日 - 1965年 7月15日陸上自衛隊調査学校勤務 | 中部方面総監部通信課長 |
3 | 大西啓 | 1965年 | 7月16日 - 1967年 7月16日統合幕僚会議事務局第5幕僚室 | 陸上幕僚監部第3部業務計画班長 |
4 | 三浦二郎 | 1967年 ※1969年 1月 1日 1等陸佐昇任 |
7月17日 - 1969年 7月15日陸上自衛隊調査学校勤務 | 陸上幕僚監部通信課運用班長 |
5 | 小崎好一 | 1969年 | 7月16日 - 1971年 7月15日陸上幕僚監部第3部勤務 | 陸上自衛隊通信補給処保管部長 |
6 | 飛渡洋三 | 1971年 | 7月16日 - 1973年 7月15日陸上幕僚監部第3部勤務 | 通信団本部高級幕僚 |
7 | 本田武 | 1973年 | 7月16日 - 1976年 3月15日陸上自衛隊関西地区補給処通信部長 | 中央基地通信隊長 |
8 | 坂本八朗 | 1976年 | 3月16日 - 1978年 7月31日陸上自衛隊会計監査隊 中部方面分遣隊長 |
中部方面総監部勤務 |
9 | 吉河三和 | 1978年 | 8月 1日 - 1980年 7月31日陸上自衛隊通信学校勤務 | 陸上自衛隊通信補給処総務部長 |
10 | 井上武 | 1980年 | 8月 1日 - 1982年 3月15日陸上幕僚監部教育訓練部教育課 教材班長 |
陸上自衛隊通信学校第1教育部長 |
11 | 三石勉 | 1982年 | 3月16日 - 1984年 3月15日陸上幕僚監部装備部通信電子課 通信器材班長 |
陸上自衛隊通信学校研究部長 |
12 | 田中勇 | 1984年 | 3月16日 - 1986年 3月16日陸上自衛隊通信学校学校教官 | 陸上自衛隊幹部学校研究員 |
13 | 田中常光 | 1986年 | 3月17日 - 1988年 7月31日陸上自衛隊幹部学校研究員 | 陸上自衛隊幹部学校勤務 |
14 | 宮本芳昌 | 1988年 | 8月 1日 - 1990年 3月15日陸上自衛隊幹部学校研究員 | 通信保全監査隊長 |
15 | 佐藤光武 | 1990年 | 3月16日 - 1992年 3月15日統合幕僚会議事務局第5幕僚室 長期班長 |
北部方面総監部装備部長 |
16 | 猪狩正道 | 1992年 | 3月16日 - 1994年 3月31日陸上幕僚監部教育訓練部訓練課 教範・教養班長 |
通信保全監査隊長 |
17 | 佐伯義則 | 1994年 | 4月 1日 - 1996年 6月30日陸上幕僚監部人事部募集課 募集班長 |
統合幕僚会議事務局第3幕僚室 運用計画調整官 兼 総括班長 |
18 | 廣田義則 | 1996年 | 7月 1日 - 1998年 3月25日陸上幕僚監部人事部厚生課 厚生班長 |
陸上幕僚監部監理部総務課庶務室長 |
19 | 新井俊幸 | 1998年 | 3月26日 - 2000年11月30日陸上自衛隊通信補給処企画室長 | 調達実施本部名古屋支部副支部長 |
20 | 畑中誠 | 2000年12月 | 1日 - 2003年 3月31日統合幕僚会議事務局第5幕僚室 長期班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
21 | 成田千春 | 2003年 | 4月 1日 - 2004年11月30日陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務 | 陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務 |
22 | 橋本純一 | 2004年12月 | 1日 - 2006年 8月 3日陸上幕僚監部装備部通信電子課 通信器材班長 |
情報本部 |
23 | 馬塲清美 | 2006年 | 8月 4日 - 2008年11月30日陸上自衛隊研究本部研究員 | 自衛隊福島地方協力本部長 |
24 | 秋山賢司 | 2008年12月 | 1日 - 2010年11月30日統合幕僚監部総括副報道官 | 陸上自衛隊補給統制本部 通信電子部長 |
25 | 児玉巌 | 2010年12月 | 1日 - 2012年 7月31日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 自衛隊旭川地方協力本部長 |
26 | 梅田将 | 2012年 | 8月 1日 - 2013年 8月21日陸上幕僚監部防衛部防衛課 防衛調整官 |
陸上幕僚監部人事部厚生課長 |
27 | 丹間章人 | 2013年 | 8月22日 - 2015年 3月31日統合幕僚監部指揮通信システム部 指揮通信システム企画課 指揮通信システム企画班長 |
陸上自衛隊通信学校第1教育部長 |
28 | 伊藤幸二 | 2015年 | 4月 1日 - 2016年12月19日陸上幕僚監部防衛部 情報通信・研究課情報通信室長 |
陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
29 | 吉原孝典 | 2016年12月20日 - 2019年 | 3月22日防衛装備庁プロジェクト管理部 統合装備計画官付統合装備計画室 装備計画調整官 |
陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
30 | 一戸信逸 | 2019年 | 3月23日 - 2021年12月21日陸上幕僚監部装備計画部 通信電子課通信器材班長 |
陸上自衛隊教育訓練研究本部勤務 |
末 | 竹永竜也 | 2021年12月22日 - 2022年 | 3月16日陸上幕僚監部防衛部防衛課防衛調整官 | 中部方面システム通信群長 |
中部方面システム通信群長 | ||||
1 | 竹永竜也 | 2022年 | 3月17日 - 2023年 3月12日中部方面通信群長 | 陸上自衛隊教育訓練研究本部 主任研究開発官 |
2 | 山口慎吾 | 2023年 | 3月13日 -陸上幕僚監部指揮通信システム・情報部 指揮通信システム課指揮通信システム班長 |
脚注
編集- ^ a b 防衛省発令(1佐職人事)2022年3月17日付
- ^ 1968年2月29日以前の職名は中部方面通信隊長であるが、称号変更時に新たに任命辞令は発令されていない
出典
編集“防衛省人事発令”. 2015年4月1日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 中部方面システム通信群 (@jgsdf_ma_sig) - X(旧Twitter)