中部方面特科隊
中部方面特科隊(ちゅうぶほうめんとっかたい、JGSDF Middle Army Artillery Unit)とは、愛媛県松山市の松山駐屯地に駐屯していた中部方面隊直轄の野戦特科部隊。
中部方面特科隊 | |
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創設 | 2018年(平成30年)3月27日[1] |
廃止 | 2024年(令和6年)3月20日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 隊 |
兵科 | 野戦特科 |
所在地 | 愛媛県 松山市 |
編成地 | 松山 |
上級単位 | 中部方面隊(平時は14旅団に隷属) |
担当地域 | 愛媛県(宇和島地域除く) |
概要
編集第14旅団の機動旅団改編に伴い、松山駐屯地に所在する第14特科隊(旧:第2混成団特科大隊)の後身として編成された。前身の第14特科隊本部の一部は旅団司令部の火力調整部へ、3個射撃中隊の一部は第15即応機動連隊の火力支援中隊及び第50普通科連隊の重迫撃砲中隊として分散配置された。
他方面隊の特科隊が団または団に準ずる隊編成(甲)および連隊編成をとるのに対し、当部隊はそれらよりも小さい師団・旅団特科隊に準じた隊編成(丙)で編成されている。整備支援は中部方面後方支援隊第301特科直接支援隊が担当する[2]。
新編当初から平時第14旅団に隷属し、有事の際に方面総監への直属という、特殊運用がとられる(西部方面対舟艇対戦車隊と同様の運用)が、31中期防及び防衛力整備計画 (2023)に基づき、2024年3月には中部方面隊に存在する他の師・旅団の特科連隊及び特科隊を集約し、「中部方面特科連隊」として改組。6年の歴史に幕を下ろした[3]。
警備地域は旧第14特科隊の警備地域を継承し宇和島地区1市3町を除く愛媛県全域[4]。
沿革
編集廃止時の部隊編成
編集- 中部方面特科隊本部
- 本部管理中隊「中方特‐本」
- 第1射撃中隊「中方特‐1」
- 第2射撃中隊「中方特‐2」
- 第3射撃中隊「中方特‐3」
整備支援部隊
編集歴代隊長
編集代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 内野敏紀 | 2018年 | 3月27日 - 2019年12月19日第14特科隊長 兼 松山駐屯地司令 |
陸上自衛隊九州補給処総務部長 |
2 | 服部真之介 | 2019年12月20日 - 2022年12月22日 | 陸上総隊司令部日米共同部勤務 | 陸上総隊司令部日米共同部 日米調整官 |
末 | 細川香宣 | 2022年12月23日 - 2024年 | 3月20日陸上自衛隊教育訓練研究本部 | 防衛大学校付 |
主要装備品
編集- 155mmりゅう弾砲 FH70
- 中砲けん引車
- 対砲レーダ装置 JTPS-P16
- 気象測定装置 JMMQ-M5
- 1/2tトラック/73式小型トラック
- 1 1/2tトラック/73式中型トラック
- 3 1/2tトラック/73式大型トラック
- 12.7mm重機関銃
警備隊区
編集- 本部管理中隊:松山市、東温市、伊予市、松前町、砥部町、久万高原町(3市3町)
- 第1射撃中隊:西条市、新居浜市、四国中央市(3市)
- 第2射撃中隊:今治市(1市)
- 第3射撃中隊:八幡浜市、大洲市、西予市、内子町、伊方町(3市2町)
以上出典[4]
脚注
編集- ^ 防衛省人事発令(2018年3月27日:1佐人事)
- ^ 第14後方支援隊第2整備中隊特科直接支援小隊から改組(方面特科隊と同様、平時は第14旅団に隷属)
- ^ リクジの超個性的部隊のすべて(9)「西部方面特科隊」「東北方面特科隊」「中部方面特科隊」(軍事研究2021年4月号)において「中部方面特科連隊」に改組予定との記載が確認できる
- ^ a b “陸上自衛隊 松山駐屯地 駐屯部隊”. 陸上自衛隊松山駐屯地. 2018年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月1日閲覧。
- ^ “松山駐屯地、部隊再編へ隊員が決意新た 記念行事で看板やシンボルマークお披露目(愛媛)”. 愛媛新聞. (2024年3月19日) 2024年3月21日閲覧。