中の人
概要
編集等身大ヒーローなどの特撮作品で特定のキャラクターを演じるスーツアクターやプロスポーツにおけるマスコット[注釈 1]の操演者(文字通りスーツ・着ぐるみの「中に入っている人」)を指すインターネットスラングとして使われ始め、転じて、ある役柄を演じる俳優[注釈 2]や声優、バーチャルYouTuber(VTuber)を演じる人物、さらに、特定の企業や団体などのスタッフ・関係者(インサイダー)、ウェブサイトのウェブマスター(管理者)など、いわゆる裏方・黒衣役全般を指すように派生していった。
とりわけオンラインゲームの開発者、管理者、ゲームマスターや、ご当地萌えキャラ等を運営する中の人は「○○たんの中の人」「神」とも形容され、時に、ファンから崇拝に近いフィードバックや、熱烈なコンタクトを受ける場合もある。ただし仕事の性質上、公にはその素性が明らかでない者も多い。
「中の人」に明確な定義は存在しておらず、例えば声優を(キャラクター、あるいは作品製作に関わる)「中の人」と称する場合はあるが、音楽の製作に関わっていてもアーティストを「中の人」と称する例は少ない。
アニメ『古墳GALのコフィー』では、この語を元に、古墳たちの中に埋葬されている人を文字通り「中の人」と表現している。
語源
編集語源は吉田戦車の4コマ漫画『伝染るんです。』の作中にて、登場キャラクターの「かわうそ」が「下の人などいない!」と怒るセリフから派生したものと言われているが、同じく吉田による連載作品『ゴッドボンボン』内で「中の人などいない!」というセリフが登場しており、こちらの方が用例としては古い[いつ?]。またゲーム雑誌『ファミ通』にて吉田による4コマ漫画『はまり道』作中にて、スクウェア『フロントミッション』における戦闘用ロボットヴァンツァーに乗り込むパイロットのことを「中の人」と表現している。
「中の人」を名乗る人物
編集「中の人」を題材とした作品
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 北海道日本ハムファイターズのマスコット、ブリスキー・ザ・ベアー(BB)が中の人についてWeb上で言及したことがある。
- ^ 特撮ヒーロー物では変身前の姿を演じる素面役者を指す場合もある。