世宗大王 (駆逐艦)
世宗大王(セジョンデワン、日本語読み:せいそう だいおう、朝鮮語:세종대왕、英名:Sejong the Great, DDG-991)は、大韓民国海軍の駆逐艦。世宗大王級駆逐艦の1番艦。艦名は李氏朝鮮の国王世宗に由来する。
世宗大王 | |
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基本情報 | |
建造所 | 現代重工業 |
運用者 | 大韓民国海軍 |
艦種 | ミサイル駆逐艦 |
級名 | 世宗大王級 |
艦歴 | |
発注 | 2004年8月25日 |
起工 | 2006年5月20日 |
進水 | 2007年5月25日 |
就役 | 2008年12月22日 |
要目 | |
基準排水量 | 7,650トン |
満載排水量 | 10,290トン |
全長 | 165.9m |
最大幅 | 21.4m |
吃水 | 6.25m |
機関 | COGAG方式 |
主機 | LM2500 ガスタービン × 4基 |
推進 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 75MW |
速力 | 最大速 30ノット |
乗員 | 387名 |
兵装 |
Mk-45 127mm砲 × 1基 ゴールキーパー 30mmCIWS × 1基 SSM4連装発射筒 × 4基 RAM近SAM21連装発射機 × 1基 Mk 32短魚雷3連装発射管 × 2基 Mk41VLS 80セル 国産VLS 48セル |
搭載機 | リンクス × 2機 |
C4ISTAR |
KNTDS/リンク 11+JTIDS/リンク 16 Mk 7 AWS+ASWCS-K+SLQ-200 |
レーダー | SPY-1D(V) 多機能(4面) × 1基 |
ソナー |
DSQS-21 BZ-M 艦首 CAPTAS 曳航式 |
電子戦・ 対抗手段 |
SLQ-200 ソナタ統合電子戦システム SLQ-261K デコイ・システム |
艦歴
編集「世宗大王」は、KDX-IIIイージスシステム搭載型7,600トン級駆逐艦として現代重工業で建造され、2006年5月20日起工、2007年5月25日進水、2008年12月22日に釜山海軍作戦基地にて就役した後に作戦配備された[1]。
2010年7月に行われた環太平洋合同演習(リムパック2010)に潜水艦「SS-071 李億祺」と共に参加する。この帰国途上の8月12日、宮城県金華山沖東方約880キロで世宗大王の水兵(22歳)が胃出血を起こした。韓国大使館経由で日本政府に救助を要請し、海上自衛隊の救難飛行艇US-1が厚木航空基地から発進し、水兵を無事救助した。
2012年12月、北朝鮮によるミサイル発射実験に対応して韓国海軍保有の全イージス艦が出動し不測の事態に備える。同月12日、ミサイルは発射され「DDG-992 栗谷李珥」と共に黄海上空を飛翔するミサイルの軌跡を探知した[2]。さらに同日午前、「世宗大王」は辺山半島(扶安郡)の西方約160kmの海上でミサイルの残骸を発見し、潜水艦救難艦「ASR-21 清海鎮」がこれの回収に向かった[3]。
2016年7月、リムパックに参加。スタンダードミサイル(SM2)の発射訓練を行ったが、手動モードで発射した1発が不発となり、後日、国会国防委員会所属の国会議員から追及を受けた[4]。
2019年8月25日-26日、韓国軍が竹島周辺で行った「東海領土守護訓練」に参加。同海域の軍事訓練でイージス艦が参加したケースは初[5]
脚注
編集- ^ “国内初のイージス艦「世宗大王」が就役式、作戦配置”. WoW!Korea. 聯合ニュース. (2008年12月22日) 2011年2月28日閲覧。
- ^ “北朝鮮ミサイル発射 韓米当局の情報判断に問題点”. 中央日報. (2012年12月12日)
- ^ “ミサイル:韓国軍、銀河3号の残骸を黄海で発見”. 朝鮮日報オンライン. (2012年12月14日)
- ^ “韓国軍の誘導ミサイル、9発のうち4発命中せず”. 中央日報 (2016年9月26日). 2018年8月26日閲覧。
- ^ “韓国軍、独島防御訓練にイージス艦・特戦司を初めて投入”. 中央日報 (2019年8月26日). 2019年8月28日閲覧。