上甑町中野
上甑町中野(かみこしきちょうなかの[3])は、鹿児島県薩摩川内市の大字[4]。旧薩摩国甑島郡甑島郷中野村、甑島郡上甑村大字中野、薩摩郡上甑村大字中野。郵便番号は896-1202[5]。人口は40人、世帯数は25世帯(2020年10月1日現在)[6]。「上甑村郷土誌」によると1977年(昭和52年)時点での面積は3.27km2である[7]。
上甑町中野 | |
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大字 | |
中野集落 | |
北緯31度50分14秒 東経129度52分45秒 / 北緯31.83725度 東経129.879028度座標: 北緯31度50分14秒 東経129度52分45秒 / 北緯31.83725度 東経129.879028度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 鹿児島県 |
市町村 | 薩摩川内市 |
地域 | 上甑地域 |
人口情報(2020年(令和2年)10月1日現在) | |
人口 | 40 人 |
世帯数 | 25 世帯 |
面積(1977年) | |
3.27 km² | |
人口密度 | 12.23 人/km² |
郵便番号 | 896-1202 |
市外局番 | 09969 |
ナンバープレート | 鹿児島 |
運輸局住所コード[2] | 46514-0717 |
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地理
編集薩摩半島の西部に浮かぶ甑島列島北部の上甑島の中央部に位置している。字域の南方には上甑町江石、西方には上甑町中甑に接しており、それ以外は里町里に接している。
中津川流域にある農村地帯であり、川沿いの平地に田畑があり、山裾に人家がある[8]。
字域内の垣内には中野の村社である厳島神社がある。厳島神社は平家の落人により平家の氏神である安芸国廿日市(現在の広島県廿日市市)の厳島神社を勧請し創建されたものであるとされており、当初は弁財天と称していたが、明治期に厳島神社に改称している[9]。
また、字域の中部を鹿児島県道348号桑之浦里港線が東西に通り、北部を鹿児島県道352号瀬上里線が通っている。
自然公園・自然保護地区
編集2015年(平成27年)3月16日に甑島列島の区域を対象とした国定公園として「甑島国定公園」が指定された[10][11]。集落を除いてほぼ全域が国定公園の区域に含まれており、2015年(平成27年)3月16日の鹿児島県告示「甑島国定公園区域内における特別地域の指定」により一部が特別地域に指定された[12]。
小字
編集『角川日本地名大辞典』によると上甑町中野の小字は以下のとおりである[13]。
橋ケ迫、遠目木、椎ノ森、滝ノ元、木ノ田ヶ迫、倉谷、木ノ口、尾崎、梶原、垣内、小段、古田、橋ノ上、薬師田、池平、鳥越、奥渡、永畠、中町、古門、橋ノ元、竹ノ元、平尾、村ノ上、石田、(穴かんむりに隹と鳥)田
歴史
編集中野村の成立
編集旧上甑村の区域で最も早くに人が住み着いた場所であると言われており[14]、垣内は中世に開墾された開墾地とされる[15]。
中野という地名自体は江戸期より見え、薩摩国甑島郡甑島郷(外城)のうちの中野村であった[16]。村高は「三州御治世要覧」では93石余[17]、「旧高旧領取調帳」では107石余であった[16]。
江戸時代の測量家である伊能忠敬が著した「九州東海辺沿海村順」によれば「上甑村」として掲載されており、家数は64であると記載されている[17]。
町村制施行以後
編集1889年(明治22年)に町村制が施行されたのに伴い、上甑島及び中甑島の全域にあたる中甑村、中野村、江石村、平良村、小島村、瀬上村、桑之浦村、里村の区域より上甑村が成立し、それまでの中野村の区域は上甑村の大字「中野」となった[16]。
2004年(平成16年)10月12日に上甑村が川内市、東郷町、入来町、祁答院町、樋脇町、鹿島村、下甑村、里村と新設合併し薩摩川内市が設置された[18]。この市町村合併に伴い設置された法定合併協議会において大字名については「従前の村名を町名とし、これを従前の大字名冠したものをもって、大字とする」と協定され、旧村名である「上甑村」の村を町に置換え、従前の大字名である中野に冠することとなった[19]。合併当日の10月12日に鹿児島県の告示である「 字の名称の変更」が鹿児島県公報に掲載された[20]。この告示の規定に基づき即日名称の変更が行われ、大字名が「中野」から薩摩川内市の大字「上甑町中野」に改称された[3]。
文化財
編集国指定
編集施設
編集公共
編集- 中野地区集会所
寺社
編集- 厳島神社
人口
編集以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の人口の推移である。
年 | 人口 |
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1995年(平成7年)[23] | 92
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2000年(平成12年)[24] | 84
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2005年(平成17年)[25] | 57
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2010年(平成22年)[26] | 64
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2015年(平成27年)[27] | 47
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2020年(令和2年)[6] | 40
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交通
編集道路
編集バス
編集コミュニティバスである「甑かのこゆりバス」が運行されている。里町里の里港から上甑町中甑を経て下甑町手打の手打港までを結ぶ路線が運行されており、中野の区域にあるバス停は2020年(令和2年)現在以下のとおりである[28]。
- こしき縦貫バス(里港 - 手打港)
- 中野
脚注
編集- ^ “日本 町字マスター データセット”. デジタル庁 (2022年3月31日). 2022年4月29日閲覧。
- ^ “自動車登録関係コード検索システム”. 国土交通省. 2021年4月26日閲覧。
- ^ a b “本市の町名一覧について”. 薩摩川内市. 2020年8月8日閲覧。
- ^ “川薩地区合併協議会 町・字の取り扱いについて”. 川薩地区合併協議会. 2020年8月13日閲覧。
- ^ “鹿児島県薩摩川内市上甑町中野の郵便番号”. 日本郵便. 2020年8月30日閲覧。
- ^ a b “国勢調査 令和2年国勢調査小地域集計 (主な内容:基本単位区別,町丁・字別人口など)46:鹿児島県”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月10日閲覧。
- ^ 上甑村(1980) p.2
- ^ 上甑村(1980) p.146
- ^ 巖島神社 - 鹿児島県神社庁 2011年11月4日閲覧。
- ^ “甑島国定公園”. 鹿児島県. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “広報さつませんだい(甑島国定公園が誕生しました)” (2015年3月25日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “鹿児島県公報(平成27年3月16日付号外)”. 鹿児島県 (2015年3月16日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ 角川(1983) p.1165
- ^ 角川(1983) p.994
- ^ 上甑村(1980) p.147
- ^ a b c 角川(1983) p.475
- ^ a b 平凡社(1998) p.360
- ^ 市町村の廃置分合(平成16年総務省告示第590号、 原文)
- ^ “町名・字名の取り扱いについて”. 川薩地区法定合併協議会. 2020年8月8日閲覧。
- ^ 平成16年鹿児島県告示第1735号(字の名称の変更、 原文)
- ^ a b “ヘゴ自生北限地帯”. 鹿児島県. 2020年8月23日閲覧。
- ^ 薩摩川内市教育委員会 1985, p. 77.
- ^ “国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年1月31日閲覧。
- ^ “甑島地域コミュニティ交通(春夏ダイヤ・秋冬ダイヤ)”. 薩摩川内市. 2020年8月29日閲覧。