七ッ海操
七ッ海 操(ななつうみ みさお、1927年10月18日 - 1994年12月24日)は、茨城県猿島郡七郷村(※現役当時、現・同県坂東市大谷口)出身で立浪部屋に所属した大相撲力士。本名は野口 操(のぐち みさお)。最高位は西前頭12枚目(1954年5月場所)。現役時代の体格は188cm、109kg。得意手は左四つ、吊り、小股掬いなど[1]。
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七ッ海 操(1955年頃) | ||||
基礎情報 | ||||
四股名 | 野口 操 → 七ツ海 操 | |||
本名 | 野口 操 | |||
生年月日 | 1927年10月18日 | |||
没年月日 | 1994年12月24日(67歳没) | |||
出身 | 茨城県猿島郡七郷村(現在の坂東市大谷口) | |||
身長 | 188cm | |||
体重 | 109kg | |||
BMI | 30.84 | |||
所属部屋 | 立浪部屋 | |||
得意技 | 左四つ、吊り、小股掬い | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 引退 | |||
最高位 | 西前頭12枚目 | |||
生涯戦歴 | 326勝332敗15休(48場所) | |||
幕内戦歴 | 24勝29敗7休(4場所) | |||
優勝 |
幕下優勝1回 三段目優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 1947年6月場所 | |||
入幕 | 1954年1月場所 | |||
引退 | 1959年9月場所 | |||
備考 | ||||
2019年7月24日現在 |
来歴・人物
編集小学校を卒業後、地元の消防署に勤務していたが、19歳の時に立浪部屋へ入門。1947年6月場所で初土俵を踏んだ[1]。
当初の四股名は、本名と同一の「野口」。その後「七ッ海」に改名したが、これは、故郷の猿島郡七郷村に因んでいる。
以来、恵まれた体躯を生かして順調に出世し、1952年9月場所で新十両に昇進。
1954年1月場所では新入幕を果たし[1]、以後は幕内下位から十両で長く活躍した。
長身を利した吊り寄りの攻めを得意とし、背中を丸めて長いリーチを生かした足取りや渡し込み、小股掬いなどの小技も見せた。しかし足腰が脆く、幕内4場所目に於いて頸椎を捻挫した事もあって、力士としては大成できなかった[1]。
取り口や体格が、戦前の幕内力士・大浪(高嶋部屋)によく似ていたという。
1959年9月場所後、31歳で廃業し、以後は東京都葛飾区立石にて相撲料理店「七ッ海」を営んだ[1]。
1994年12月24日、逝去。享年67。
なお、「七ッ海」は現在(※2019年現在)、遺族(長男・長女)が経営している。
主な戦績
編集- 通算成績:326勝332敗15休 勝率.495
- 幕内成績:24勝29敗7休 勝率.453
- 現役在位:48場所
- 幕内在位:4場所
- 各段優勝
- 幕下優勝:1回(1952年1月場所)
- 三段目優勝:1回(1950年9月場所)
場所別成績
編集一月場所 初場所(東京) |
三月場所 春場所(大阪) |
五月場所 夏場所(東京) |
七月場所 名古屋場所(愛知) |
九月場所 秋場所(東京) |
十一月場所 九州場所(福岡) |
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1947年 (昭和22年) |
x | x | 新序 1–4 |
x | x | 西序ノ口11枚目 5–1 |
1948年 (昭和23年) |
x | x | 西序二段10枚目 2–4 |
x | 東序二段15枚目 3–3 |
x |
1949年 (昭和24年) |
西序二段8枚目 8–4 |
x | 東三段目16枚目 7–8 |
x | 東三段目18枚目 7–8 |
x |
1950年 (昭和25年) |
東三段目21枚目 9–6 |
x | 東三段目11枚目 5–10 |
x | 東三段目16枚目 優勝 12–3 |
x |
1951年 (昭和26年) |
東幕下23枚目 7–8 |
x | 西幕下23枚目 6–9 |
x | 東幕下27枚目 9–6 |
x |
1952年 (昭和27年) |
東幕下16枚目 優勝 12–3 |
x | 西幕下筆頭 10–5 |
x | 東十両12枚目 7–8 |
x |
1953年 (昭和28年) |
東十両13枚目 9–6 |
西十両10枚目 10–5 |
東十両6枚目 9–6 |
x | 東十両3枚目 10–5 |
x |
1954年 (昭和29年) |
西前頭18枚目 9–6 |
西前頭15枚目 8–7 |
西前頭12枚目 4–11 |
x | 東前頭16枚目 3–5–7[2] |
x |
1955年 (昭和30年) |
西十両筆頭 5–10 |
西十両5枚目 7–8 |
西十両6枚目 8–7 |
x | 西十両4枚目 6–9 |
x |
1956年 (昭和31年) |
西十両7枚目 5–10 |
東十両13枚目 7–8 |
西十両14枚目 5–10 |
x | 東十両22枚目 8–7 |
x |
1957年 (昭和32年) |
西十両14枚目 9–6 |
西十両11枚目 7–8 |
西十両11枚目 8–7 |
x | 西十両9枚目 7–8 |
西十両10枚目 6–9 |
1958年 (昭和33年) |
西十両15枚目 9–6 |
西十両7枚目 7–8 |
西十両8枚目 6–9 |
西十両10枚目 7–8 |
東十両11枚目 8–7 |
東十両9枚目 4–11 |
1959年 (昭和34年) |
東十両15枚目 9–6 |
東十両9枚目 5–10 |
西十両15枚目 8–7 |
東十両13枚目 3–12 |
西幕下2枚目 引退 0–0–8 |
x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
編集力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 |
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東海 | 0 | 1 | 大瀬川 | 1 | 0 | 大起 | 0 | 1 | 大晃 | 2 | 2 |
大蛇潟 | 0 | 1 | 神錦 | 3 | 0 | 九州錦 | 1 | 0 | 清水川 | 0 | 1 |
大天龍 | 0 | 2 | 楯甲 | 0 | 1 | 常ノ山 | 2 | 1 | 鶴ヶ嶺 | 2 | 0 |
輝昇 | 0 | 2 | 出羽ノ花 | 1 | 1 | 出羽湊 | 1 | 2 | 鳴門海 | 0 | 2 |
成山 | 0 | 1 | 緋縅 | 2 | 1 | 備州山 | 2 | 1 | 広瀬川 | 2 | 0 |
福ノ里 | 1 | 1 | 増巳山 | 1 | 0 | 宮錦 | 0 | 2 | 吉井山 | 2 | 1 |
若瀬川 | 1 | 0 | 若前田 | 0 | 1 |
改名歴
編集- 野口 操(のぐち みさお、1947年11月場所)
- 七ッ海 操(ななつうみ みさお、1948年5月場所-1959年9月場所)
参考文献
編集- 『戦後新入幕力士物語 第1巻』(著者:佐竹義惇、発行元:ベースボール・マガジン社、1990年)