リソロフィス目(Lysorophia)は、石炭紀からペルム紀に繁栄した、空椎亜綱に属する水生の両生類である。リソロフィス目の動物は小さなヘビに似て非常に長い体を持っていた。1科5属を含む。

リソロフィス目 Lysorophia
Diplocaulus magnicornis
Brachydectes newberryi
地質時代
石炭紀 - ペルム紀
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
亜綱 : 空椎亜綱 Lepospondyli
: リソロフィス目 Lysorophia
: リソロフィス科 Lysorophidae
下位分類群
  • ?Brachydectes
  • ?Megamolgophis
  • Cocytinus
  • Lysorophus
  • Molgophis

概要

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頭蓋骨眼窩を持ち、軽くて開いている。また後前頭骨頬骨の間は離れている。下顎骨は短く、上顎骨前上顎骨は自由に動くことができる。

胴体は非常に長く、肋骨は小さくなっているか無くなっている。尾は短い。仙骨の数は99個に達する。

骨格や頭蓋骨のパターンは違っているものの、頭と脊椎の間の関節の形状から、リソロフィス目は細竜目の近縁種であるとされる[1]

分布

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リソロフィス目は、ペンシルベニア紀後期からペルム紀前期に北アメリカ大陸に生息したと考えられている。ユタ州サンフアン郡イリノイ州グランディ郡等で化石が発見されている。石炭紀のリソロフィス目はイングランドやアイルランドでも見つかっている[2][1]

出典

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  1. ^ a b Wellstead, C. F. (1991). “Taxonomic revision of the Lysorophia, Permo-Carboniferous lepospondyl amphibians”. Bulletin of the American Museum of Natural History 209: 1–90. 
  2. ^ Baird, D. (1964). “The aïstopod amphibians surveyed”. Brevioria 206: 1–17. 

参考文献

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  • Carroll, RL (1988), Vertebrate Paleontology and Evolution, WH Freeman & Co. p.180
  • von Zittel, K.A (1932), Textbook of Paleontology, C.R. Eastman (transl. and ed), 2nd edition, vol.2, p.225-6, Macmillan & Co.

外部リンク

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