マドモアゼル
未婚(独身)の女性を指すフランス語
マドモアゼルまたはマドモワゼル(仏: mademoiselle[1])は、フランス語で未婚(独身)の女性を指す敬称の単数形である。英語の Miss に当たる。
概要
編集語義
編集「私の」という意味のmon(英語のmyにあたる)の女性単数形 "ma" と、「お嬢さん」という意味の "demoiselle"(英語のgirlにあたる)が結合した言葉である。
mademoiselle の複数形は "ma" および "demoiselle" の各々が複数形となってメドモワゼル(仏: mesdemoiselles[2])となる。日本語においてマドモアゼルの使用は見られるが、複数形のメドモワゼルの使用は稀。
是正
編集マドモアゼルは女性が父親の管理下であることを表す言葉だと女性団体から是正(ポリティカルコレクトネス)を求められていた。
2012年にフランスの首相が公文書での使用を廃止。政府の公文書においては全ての女性は既婚か未婚を問わずマダム(単数形:madame[3]、複数形:mesdames[4])の称号に統一された[5]。
脚注
編集- ^ フランス語発音: [madmwazɛl]
- ^ フランス語発音: [medmwazɛl]
- ^ フランス語発音: [madam]
- ^ フランス語発音: [medam]
- ^ 消える「マドモワゼル」、フランスの行政文書で使用禁止に(ロイター 2012年2月24日)
関連項目
編集- マドモアゼル (アメリカの雑誌) - 1935年から2001年まで発行された米国の女性誌。トルーマン・カポーティ、ジョイス・キャロル・オーツ、シルヴィア・プラスらの原稿を初めて活字にしたことで知られる。メアリー・ゴードン、ペリー・クラース、スー・ミラー、モナ・シンプソン、アリス・マンローらの作品も掲載した。
- マドモアゼル (日本の雑誌) - 1960年から1968年まで小学館から発行された日本の女性誌。
- マドモアゼル (映画) - 1966年に公開された仏英合作映画。トニー・リチャードソン監督、マルグリット・デュラス脚本、ジャンヌ・モロー主演。
- マドモアゼル (芸能プロダクション) - 日本の芸能プロダクション。
- 爆発貴婦人まどもあぜる - コンピュータゲーム『美食戦隊薔薇野郎』に登場する架空の人物。