ピアーヴェ川
ピアーヴェ川(ピアーヴェがわ、イタリア語: Piave)は、イタリア北部を流れアドリア海に注ぐ河川である。海に流れ込む川ではイタリア国内で5番目の長さの川になる。
ピアーヴェ川 | |
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延長 | 220 km |
平均流量 | 125 m3/s |
流域面積 | 4,126.84 km2 |
水源 | モンテ・ペラルバ、サッパーダ渓谷 |
水源の標高 | 2,037 m |
河口・合流先 | アドリア海(コルテッラッツォ付近) |
流域 | イタリア |
東アルプスのベッルーノ県サッパーダにあるペラルバ山の南斜面の標高2,037mに源を発する。南へ流れ、ヴェネツィアの北東のコルテッラッツォ(Cortellazzo)の港近くでアドリア海に注ぐ。
日本語文献では「ピアーヴェ川」のほか、「ピアベ川」[1][2][3][4][4]、「ピアーベ川」[5]、「ピアヴェ川」などの表記も使われる。
上流の山間部のレンティアーイ付近の氾濫原に三日月湖、湿地、落葉樹林、ヨシ原などがあり、ヴィンケット・ディ・チェラルダ自然保護区に指定されている。1976年にラムサール条約登録地となった[6]。
第一次世界大戦中の1917年11月には、カポレットの戦いでイタリア軍を撃破したドイツ帝国・オーストリア・ハンガリー二重帝国軍がこの川の東岸まで進出した。
脚注
編集- ^ “ピアベ川”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(コトバンク所収). 2017年2月2日閲覧。
- ^ 堺憲一. “ピアベ川”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所収). 2017年2月2日閲覧。
- ^ 望月一史. “ピアベ(川)”. 世界大百科事典 第2版(コトバンク所収). 2017年2月2日閲覧。
- ^ a b 『デュアル・アトラス 2016-2017年版 日本・世界地図帳』(朝日新聞出版、2016年)p.84
- ^ “ベッルーノ”. デジタル大辞泉(コトバンク所収). 2017年2月2日閲覧。
- ^ “Vincheto di Cellarda | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1998年1月1日). 2023年4月17日閲覧。