ノムンハン
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ノムンハン (nom-un xan) とは、直訳すると「法の王」を意味するモンゴル語の呼称。以下のような意味・用法がある。
モンゴル人は16世紀以降、チベット仏教を受け入れたのにともない、チベット仏教独特の「高僧の地位継承」方法である化身ラマ(いわゆる「転生活仏」)制も受け入れた。モンゴルにおいて展開された化身ラマ(チベット語:トゥルク、モンゴル語:フビルガン)のランク分けは、以下のとおりである。
- ホトクト(呼図克図)
- ノムンハン(nom-un xan, 諾們罕)
- ダルハン(darxan, 達爾罕)
- パンディタ(panNDita. 班第達)
- カンブ(mkhan po, 堪布)
- チョルジ(chos rje, 綽爾済)
詳細は化身ラマを参照。
ノモンハン事件とノムンハーネイ・ブルド・オボー
編集1939年、満洲国とモンゴル人民共和国の国境紛争に、日本軍とソ連軍が介入して大規模な軍事衝突が生じた。この事件に対する日本・満洲側の呼称「ノモンハン事件」にみえるノモンハンという語は、満州国側の新バルガ旗と、モンゴル側の左翼前旗、中右翼旗の境界線上に設置された四つのオボー(塚)のひとつノムンハーネイ・ブルド・オボー(「ノムンハンの水の塚」の意)に由来する呼称である。このノムンハンは、左翼前旗の始祖ペンバの孫で、清朝によってノムンハンに認定され、このオボーの付近に葬られたチョブドンを指す。