ニギリ

囲碁の先手の決定法

ニギリは、囲碁用語の一つで黒番(先手)、白番(後手)を決める方法[1]

概要

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囲碁におけるニギリは、ハンディのいらない互先対局を行う場合に、先手後手ランダムに決定するために行う行為[1]。正式でないゲームでは、ニギリを採用せず、じゃんけんで先手と後手を決めることもある。

ニギリの手順

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  1. 握る側の対局者と当てる側の対局者を決める(年長者が握るのが慣習である)[1]。握る側は任意の数の白石を片手に握り、碁盤の上で握った手を伏せて置く[1]。握る石の個数は自由であるが、10個~20個程度が一般的である。
  2. 当てる側が黒石を1個(奇数の意)ないし2個(偶数の意)盤に置く。その際に、「奇数先」、「偶数先」と声に出すこともある[1]
  3. 黒石が置かれたら握る側は手を開いて白石が奇数か偶数かを調べ(わかりやすいように、石を2列に並べて、残ったのが1個か2個か表すこともある)、当たった場合は黒石を置いた方すなわち当てた方がそのまま先手(黒番)となり、外れた場合は白黒を交換して後手(白番)になる[1]。プロの公式対局ではモニター撮影がある関係で、碁石を交換せずに席を移ることもある。

ニギリの確率論

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ニギリはルール上白を握るが、では握る側が白を握った時、それが奇数である確率と偶数である確率は均等なのか、という議論が暫し見られる。詳しい結論はまだ出ていないが、数式上によると、奇数になる確率の方が僅かに高いとの事である。

類例

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  • 囲碁とほぼ同じ用具を用いる連珠の場合、ニギリで決めるのは仮先・仮後となる(連珠#開局規定を参照)。また囲碁と異なり、両対局者が石を適当な数だけ握り、開いて一方が奇数(白黒合わせて奇数)ならば黒石を握った者がそのまま仮先となり、両者とも奇数もしくは偶数(白黒合わせて偶数)の場合は白黒を交換するという方式を用いる。
  • オセロでは、石の表裏の色が異なることを利用し、ニギリをアレンジした伏せ石という方法で先後を決める。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f 囲碁の基本:対局のルール・流れ」『囲碁の日本棋院』。


関連項目

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外部リンク

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