トピー工業
トピー工業株式会社(トピーこうぎょう、英文社名 TOPY INDUSTRIES, LIMITED )は、自動車・建設機械用部品を中心に製造する鉄鋼メーカーである。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 |
大証1部(廃止) 7231 1964年5月1日 - 2013年7月12日 |
本社所在地 |
日本 〒141-8634 東京都品川区大崎1丁目2-2 |
設立 | 1934年(昭和9年)12月19日 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 2010701019419 |
事業内容 |
鋼材の製造・販売 自動車・産業機械用部品の製造・販売 |
代表者 | 高松信彦(代表取締役社長) |
資本金 | 209億83百万円 |
発行済株式総数 | 2,407万7千株 |
売上高 |
連結:2,633億5百万円 単独:1,406億46百万円 |
営業利益 |
連結:28億51百万円 単独:△12億41百万円 |
純利益 |
連結:△44億97百万円 単独:△55億80百万円 |
純資産 |
連結:1,038億00百万円 単独:684億64百万円 |
総資産 |
連結:2,546億59百万円 単独:1,966億71百万円 |
従業員数 | 連結:6,153人、単独:1,854人 |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本製鉄 20.46% トピーファンド 4.81% 明治安田生命保険 4.14% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)3.81% みずほ銀行 3.35% (2020年3月31日現在) |
関係する人物 | 藤井康雄(元代表取締役社長) |
外部リンク | https://www.topy.co.jp/ja/index.html |
特記事項:各種経営指標は2020年3月期(2020年3月末時点)のもの。 |
自動車用ホイール部門の国内シェアが高く、スチールホイールではトップ、アルミホイールにおいても2018年に旭テックを買収したことにより中央精機を抜き、国内シェアトップに躍り出た。
概要
編集電気炉を持ち電気炉メーカーに分類される鉄鋼メーカーであるが、ホイールを中心に自動車・建設機械用部品を製造する輸送用機器メーカーも兼ねる。製品には一般的な電気炉メーカーと同様に建築・土木分野向けの形鋼・棒鋼などがあるほか、自動車用・建設機械用のホイールや、履帯などの建設機械の足回り部品がある。金属部門以外の事業では、クローラーロボットの製作や屋外・屋内広告の製作、合成マイカの製造を手がける。
製造拠点は4つの製造所とその下にある3つの工場からなる。電気炉を置く豊橋製造所(愛知県豊橋市)では形鋼・棒鋼や建設機械部品を製造。豊川製造所(愛知県豊川市)と綾瀬製造所(神奈川県綾瀬市)では主にホイールを製造し、下部組織の明海工場(豊橋製造所近く)・鞍手工場(福岡県鞍手郡鞍手町、ともに豊川製造所の下部組織)・羽村工場(東京都西多摩郡瑞穂町、綾瀬製造所の下部組織)ではタイヤの組み立てを行っている。神奈川製造所(神奈川県茅ヶ崎市)は建設機械用部品の工場である。なお、本社は東京都品川区大崎1丁目にある。
大手高炉メーカーの日本製鉄が約20%の株式を保有する筆頭株主であり、トピー工業は同社の持分法適用関連会社に分類される。2008年(平成20年)より日本製鉄(提携当時は、新日本製鐵)と提携しており、提携の一環として新日鉄が持株比率を引き上げ、関連会社とした。
沿革
編集- 1915年(大正4年) - 東京車輪製作所の前身「帝国発条製作所」設立。
- 1921年(大正10年)10月 - 東都製鋼の前身「宮製鋼所」設立。
- 1926年(大正15年)9月 - 東都製鋼の前身「東京シヤリング株式会社」設立。
- 1934年(昭和9年)12月 - 大同電気製鋼所、帝国発条を吸収合併。帝国発条から車輪部門を切離し、車輪工業の前身「株式会社東京車輪製作所」設立。
- 1941年(昭和16年)10月 - 東京車輪製作所が阿部鉄工所とプレス工業の車輪制作部門と合併、「車輪工業株式会社」に社名変更。
- 1943年(昭和18年)10月 - 宮製鋼所と東京シヤリングが合併し「東都製鋼株式会社」が発足。
- 1949年(昭和24年)5月 - 車輪工業と東都製鋼が東京証券取引所に株式を上場。
- 1953年(昭和28年)1月 - 東都製鋼が大阪・名古屋両証券取引所に上場。
- 1955年(昭和30年)7月 - 東都製鋼品川製作所と高浜製作所が合併し「東都造機株式会社」設立。
- 1956年(昭和31年)12月 - 「東都鉄構株式会社」設立。
- 1958年(昭和33年)11月 - 東都製鋼豊橋製鋼所(現・豊橋製造所)完成。
- 1961年(昭和36年)
- 1月 - 東都造機茅ヶ崎工場(現・神奈川製造所)完成。
- 11月 - 車輪工業豊川工場(現・豊川製造所)完成。
- 1964年(昭和39年)
- 1969年(昭和44年) - トピーインターナショナル,INC.(現・トピーアメリカ,INC.)設立。
- 1972年(昭和47年) - 豊橋製造所内に技術研究所(現 技術センター)創設。
- 1980年(昭和55年) - PT.インコアスク社(インドネシア)と技術援助契約締結。
- 1982年(昭和55年) - PT.パリンダ社(インドネシア)と技術援助契約締結。
- 1985年(昭和58年) - トピーコーポレーション(現・トピーアメリカ,INC.)設立。
- 1987年(昭和60年)
- 英国ダンロップ社とダンロップトピーホイールLtd.設立。
- 化粧品の原料となる高品質合成マイカの実用化に成功。
- 1988年(昭和61年) - PT.パコアクイナ社(インドネシア)と技術援助契約締結。
- 1995年(平成7年) - 福建源興トピー汽車零件有限公司(現・福建トピー汽車零件有限公司)設立。
- 1996年(平成8年)7月 - 明海発電株式会社を設立。
- 2008年(平成20年)
- 2010年(平成22年)4月1日 - 新日鉄エンジニアリング(現・日鉄エンジニアリング)傘下の日鉄ブリッジとトピー鉄構が合併し、日鉄トピーブリッジ株式会社が発足。
- 2012年(平成24年)1月27日 - 日鉄トピーブリッジが橋梁事業から撤退を発表。
- 2016年(平成28年) - MWイタリア社との戦略的提携強化。
- 2017年(平成29年)- ホイールズ インディア リミテッド社との合弁会社WIL カーホイールズ リミテッド(インド)設立。
- 2018年(平成30年)- リンテックス株式会社を完全子会社化。ATCホールディングス株式会社(旭テックの親会社)を完全子会社化。
主な関係会社
編集- 日本国内(全て株式会社である)
- トピー実業 - 鋼材・自動車部品などを扱う商社。完全子会社。
- トピー海運 - 内航海運業・港湾運送業・陸運業などを行う物流業者。完全子会社。
- トピーファスナー工業 - 工業用ファスナーメーカー。完全子会社。
- トピーレック - 商業施設「トピレックプラザ」の運営や、スポーツクラブの運営を行う。完全子会社。
- 九州ホイール工業 - 自動車用ホイールメーカー。完全子会社。
- 明海発電 - 独立発電事業者(IPP)。豊橋製造所内で火力発電所を運転し、中部電力に電力を供給。完全子会社。
- リンテックス - 自動車用ホイール、農業用ホイール、産業車輌用ホイールの製造、販売。2018年に新日鐵住金から株式取得。完全子会社。
- ATCホールディングス - 旭テックの親会社。完全子会社。
- 北越メタル - 電気炉メーカー。出資比率約35%。
- 日本国外
人材育成
編集脚注
編集参考文献
編集- 『メイド・イン・ジャパン-日本製造業変革への指針-』(ダイヤモンド社、1994年)
- 『産業技術短期大学大学案内2011』(産業技術短期大学、2010年)
- 『産業技術短期大学五十年のあゆみ』(学校法人鉄鋼学園 産業技術短期大学、2012.4.25)
ほか
関連項目
編集- 加盟団体
- 日本鉄鋼連盟 - 鉄鋼メーカーの業界団体
- 普通鋼電炉工業会 - 電気炉メーカーの業界団体
- 日本自動車部品工業会 - 自動車部品メーカーの業界団体
- 産業技術短期大学 - 鉄鋼業界が設立した大学
外部リンク
編集- トピー工業公式サイト
- トピー工業株式会社 (@TOPY_INDUSTRIES) - X(旧Twitter)