タケヤ交通
タケヤ交通(たけやこうつう)は、宮城県柴田郡川崎町に本社を置く、観光貸切・路線バス会社。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒989-1501 宮城県柴田郡川崎町大字前川字中道南3-4 |
設立 | 2003年(平成15年) |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 6370101001598 |
代表者 | 代表取締役 大宮 利幸 |
外部リンク | https://takeyakotsu.jp/ |
概要
編集2003年の規制緩和による路線バス事業として設立された。2013年4月1日に「秋保・川崎 仙台西部ライナー」を運行開始。その他主に宮城県内の観光バス業務やスクールバス、ボートピア川崎などの送迎バス業務も行っている。
営業所
編集- 本社
- 宮城県柴田郡川崎町大字前川字中道南3-4
- 名取営業所
- 宮城県名取市増田字柳田384
歴史
編集現在運行中の路線
編集秋保・川崎 仙台西部ライナー
編集タケヤ交通本社前 - かわさきまち(川崎町役場)[注 1] - エコキャンプ入口前 - みちのく公園[注 2] - 秋保温泉郷[注 3] - 仙台市天文台[注 4] - 地下鉄広瀬通駅(降車のみ) - 仙台駅前[注 5]
通称は「西部ライナー」または「仙台西部ライナー」。バスは主に小型バス・中型バスを使用しているため、収容人数が少ない一方で、各施設の入口や駐車場にバス停を設け、1時間おきに運行しているのが特徴。
仙台市交通局が発行しているICカードicsca、仙台市交通局および宮城交通が2015年12月5日まで発行していたバスカード(メルシーカードを含む)・スキップカード・ジョイカードは使用することができない。独自の往復乗車券または回数乗車券を利用する。往復乗車券、回数乗車券はバス車内とタケヤ交通本社で購入可能。
2018年5月1日のダイヤ改正より、タケヤ交通本社前、エコキャンプ入口前、木の家前、きよ水前の4箇所に停留所を新設。(木の家前、きよ水前は秋保温泉郷内扱い)タケヤ交通本社前 - かわさきまち(川崎町役場)を路線延長した。国営みちのく杜の湖畔公園は北地区・南地区・里山地区の3地区へ行けるよう停車するようになった。
2024年6月1日に時刻・運賃を改定し、定期券を新設[3]。定期券は同年8月5日より「仙台MaaS」での購入が可能[4]。
せんだい海手線ループバス
編集(南ルート)荒井駅 - せんだい農業園芸センター - 震災遺構荒浜小 - 深沼海岸 - 海岸公園センターハウス - JRフルーツパーク - 海岸公園馬術場・冒険広場 - アクアイグニス仙台 - かわまちてらす閖上 - ゆりあげ港朝市 - 荒井駅
(北ルート)荒井駅 - 鐘崎総本店 笹かま館 - 海岸公園(岡田地区) - なかの伝承の丘・郷愁館 - 蒲生日和山 - キリンビール仙台工場 - 仙台うみの杜水族館 - 三井アウトレットパーク 仙台港 - 中野栄駅
2023年7月17日、同年8月20日までの期間限定で運行を開始。事業主体は仙台市観光課で、観光庁ブルーツーリズム推進事業の指定を受けた。右回り・左回り各8便を運行。運賃は1日乗り放題で500円。
2024年度は運行期間が7月1日 - 9月30日までに拡大され、新たに北ルートを設定(昨年からのルートは「南ルート」となる)。便数は南ルートが右回り・左回り各6便(うち左回り1便は日曜・祝日のみ運行)、北ルートが4往復。運賃は1日乗り放題で各ルート500円、両ルート共通乗車券は800円。
なお、沿線施設での夜間のイベントの際には特別ダイヤでの区間運行も実施される。
詳細は公式サイト[6]を参照。
白石蔵王山麓循環線
編集白石蔵王駅 - 白石駅 - 城下広場 - 鎌先温泉 - 弥治郎こけし村 - 蔵王キツネ村
2024年10月1日運行開始[7]。
水曜[8]運休。白石市内(白石蔵王駅 - 城下広場)のみの利用は不可。
休止・廃止された路線
編集仙台西部エアポートライナー
編集(直行便)タケヤ交通本社前 - みちのく公園 - 秋保温泉湯元 - 秋保・里センター - 仙台空港
(仙台駅前発着便)仙台駅前(63番のりば) - 仙台空港
2017年9月20日、1日4往復で試行運行開始[9]。訪日外国人旅行者(インバウンド)らの利用を見込む[10]。なお、運行開始から2018年4月末までの利用状況は1,792便614名で、約24%が外国人利用者であった[11]。
2018年6月1日より、仙台駅前経由便の試行運行を開始。あわせてみちのく公園 - タケヤ交通本社前間路線延長。仙台駅前経由便1日5往復、直行便1日1往復の計1日6往復となる[11]。
2019年1月15日より、同年3月31日までの期間限定(同年4月1日 - 9月19日まで延長)で、全区間において「料金半額キャンペーン」を実施[12]。
2019年9月20日に運行ダイヤを大幅に見直し。仙台駅前経由便の仙台駅前以西を廃止し、仙台駅前 - 仙台空港間のみの運行となる(これに伴い仙台駅前発着便は愛称が「仙台エアポートライナー」となる)。また、仙台駅前 - 仙台空港間の運賃を大人片道650円(2019年10月1日より大人片道660円[13])に値下げ(仙台バスのエアポートリムジンバスと同額)[14]。
「仙台エアポートリムジン」の共同運行開始(後述)に伴い廃止[15]。
仙台エアポートリムジン
編集県庁市役所前 ← 仙台駅東口(71番のりば)・仙台駅前(63-1番のりば) - 仙台空港
2020年4月1日運行開始。これまでタケヤ交通と仙台バスの両社が運行していた仙台駅前 - 仙台空港間のバスを統合し、両社共同運行としたものである(仙台バスは2020年6月1日で共同運行から撤退)。運賃は大人片道660円(2022年7月10日 - 同年8月31日(同年9月30日まで延長) までは「ワンコインキャンペーン」で大人片道500円[16])。
両者はこれまで仙台駅での乗り場が異なるなど使いづらく、仙台空港アクセス線が不通になった際には多数の乗客が押し寄せたものの、臨時便の手配も両社でバラバラに行うなど分かりづらい面があった。利便性を図るため乗り場と運賃を統一した共同運行とし、宿泊施設の多い仙台駅東口を経由するルートとしている[17]。
2022年11月18日より金・土・日・月曜日のみの運行となる。あわせてワンコインキャンペーンも再開(2023年1月31日まで)[18]。
2023年12月16日にダイヤ改正を行い、運行日を金・土・日・月・火曜日とし、仙台空港発のみ県庁市役所前に延伸(最終便を除く)。あわせて運賃を改定し、仙台駅まで大人片道800円、県庁市役所前まで大人片道1,000円とした[19]。
2024年3月22日(最終運行日は3月19日)より当面の間運行を休止[20]。
みやぎ蔵王 三源郷エアポートライナー
編集国営みちのく杜の湖畔公園[注 6] / 川崎町役場前 - 腹帯 - 青根温泉じゃっぽの湯前 - アクティブリゾーツ宮城蔵王 - みやぎ蔵王こけし館 - 遠刈田温泉神の湯前 - 蔵王町役場前 - 道の駅村田 第二駐車場 - 蔵の観光案内所前 - 仙台空港
2018年10月15日、1日2往復で運行開始。2019年3月15日までの試験運行[21]。報道によれば、2018年度の1日あたりの乗客数は10人未満で、0人の日もあったという[22]。
2019年度は6月21日より運行を開始(2020年3月31日までの運行)。2018年度は国の交付金を活用したが、2019年度は沿線3町(村田町・蔵王町・川崎町)が事業費1,000万円を支出する。バス停を3カ所(腹帯、アクティブリゾーツ宮城蔵王、遠刈田温泉神の湯前)追加[22]。
事業費の支出が終了したため2020年3月末をもって廃止[23]。
川崎町内循環観光路線バス
編集- みちのく・青・笹線
タケヤ交通本社前→みちのく公園→川崎観光協会SPRING→腹帯→青根温泉 じゃっぽの湯→タケヤ交通本社前→釜房ダム管理所→みちのく公園→タケヤ交通本社前
- みっけ・版画線
タケヤ交通本社前 - 日本の風景版画美術館 - みっけ学舎ホール - 秋保・里センター(往復)
- かわポート線
タケヤ交通本社前 - みちのく公園 - 秋保・里センター - 仙台空港
いずれも2021年11月20日 - 2022年1月31日まで運行した。みちのく・青・笹線とみっけ・版画線は一日乗車券(大人200円)で乗車できた。かわポート線は廃止された仙台西部エアポートライナー(直行便、後述)とほぼ同じルートを走った。運賃は秋保まで大人片道1,000円、川崎町まで大人片道1,200円であった。
khb東日本放送・仙台空港線
編集khb東日本放送(あすと長町)から名取市閖上地区を経由し、仙台空港とを結んだ。2021年12月4日 - 2022年1月30日までの土曜・日曜・祝日に運行(1日3往復)した[24]。
みやぎ蔵王山麓アクセス線
編集白石蔵王駅 - 白石駅東口 - 鎌先温泉 - 蔵王キツネ村 - 蔵王チーズ[25] - 遠刈田温泉 神の湯 - 青根温泉 じゃっぽの湯
2021年6月1日運行開始。毎週火・水曜日(同年11月1日より火・水・木曜日)運休。1日2往復(同年11月1日より青根温泉→白石蔵王駅の便を1便増便)。
2022年3月の福島県沖地震の影響により東北新幹線が運休となったため、同年4月1日から6月2日まで運休した。翌6月3日より運行を再開。新たに白石駅東口に停車[26]。
2024年5月31日をもって実証事業が終了したため、同日をもって運行終了[27]。
仙台東部ライナー
編集長町駅東口 - 中田中央公園南 - 閖上小中学校 - アクアイグニス仙台 - かわまちてらす閖上 - 名取市サイクルスポーツセンター - ゆりあげ港朝市 - 仙台空港
2022年7月23日実証運行開始。国の補助を活用し運行[28]。2023年2月10日までの運行予定であった[29]が、期間延長された。2023年3月1日から土曜・日曜・祝日のみの運行となり[30]、同年4月1日から「当面の間運休」となった[31]。
車両
編集いすゞ自動車製が主体。路線車は移籍車を中心に、近年は新車も導入している。
貸切車両
編集主にいすゞ・ガーラを中心に導入している。
路線車両
編集路線車はいすゞ自動車製が大半。次の車両を保有している。
脚注
編集注
編集- ^ 宮城交通・ミヤコーバスの「川崎町役場前」バス停とは異なり、役場の入口横(川崎郵便局 側)にバス停がある。かわさき町民バス「役場前」に同じ。
- ^ 開園時に限り「みちのく公園」バス停へ停車する。みちのく公園が閉園している場合でも「みちのく公園口」および「里山地区入口」を使用可能。
- ^ 秋保工芸の里、秋保・里センターほかホテル前の計9ヶ所に停車。
- ^ 開館時に限り「仙台市天文台」バス停へ停車する。閉館時は通過する。
- ^ 2015年12月6日より青葉通りの63番バス停。あおば通駅に近い。それ以前はヤマダ電機LABI近くにバス停が存在していた。
- ^ 他路線の「みちのく公園」に同じ南地区だが、この路線だけ正式名称のバス停名になっている。
出典
編集- ^ 同年12月28日には市近郊の医療従事者を招待予定。
- ^ “光のページェントをオープンバスで タケヤ交通、26日まで無料運行”. 河北新報. (2021年12月17日) 2021年12月27日閲覧。
- ^ “仙台西部ライナーのダイヤ改正と運賃改正について”. タケヤ交通 (2024年5月18日). 2024年6月9日閲覧。
- ^ “仙台MaaSで仙台西部ライナーの定期券販売開始”. タケヤ交通 (2024年8月1日). 2024年8月8日閲覧。
- ^ “釜房ダム管理所前バス停の廃止について”. タケヤ交通 (2024年9月6日). 2024年10月19日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “「白石蔵王山麓循環線」の運行開始について”. タケヤ交通 (2024年9月13日). 2024年10月13日閲覧。
- ^ 蔵王キツネ村の定休日。
- ^ “仙台西部エアポートライナー開業記念式典を開催します。”. タケヤ交通、仙台国際空港. 2017年10月29日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “仙台空港-秋保温泉、湖畔公園 直結バス運行開始”. 河北新報. (2017年9月21日) 2017年10月29日閲覧。
- ^ a b “仙台西部エアポートライナーの運行開始から半年 ―仙台空港~仙台駅前経由バス路線の試行運行を開始します―” (PDF). タケヤ交通、仙台国際空港 (2018年5月25日). 2018年6月3日閲覧。
- ^ “2019冬 足跡をつけにいこう 東北!! 2019年1月15日(火)~3月31日(日) 『料金半額キャンペーン』”. タケヤ交通. 2019年2月17日閲覧。
- ^ “運賃改正のお知らせ” (PDF). タケヤ交通 (2019年9月20日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “仙台西部エアポートライナー大幅ダイヤ見直しのお知らせ” (PDF). タケヤ交通 (2019年9月10日). 2019年10月5日閲覧。
- ^ “「仙台西部エアポートライナー」運行終了のお知らせ” (PDF) (2020年3月18日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ “仙台エアポートリムジン ワンコインキャンペーン実施中!!” (PDF). タケヤ交通. 2022年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月24日閲覧。
- ^ “「仙台空港―仙台駅」高速バス タケヤ交通と仙台バスが共同運行 停留所や料金を一本化”. 河北新報. (2020年3月18日). オリジナルの2020年12月3日時点におけるアーカイブ。 2020年4月4日閲覧。
- ^ “仙台エアポートリムジン 2022年11月18日以降のダイヤ” (PDF). タケヤ交通. 2022年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月30日閲覧。
- ^ “仙台エアポートリムジン 2023年12月16日以降のダイヤ” (PDF). タケヤ交通. 2023年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
- ^ “エアポートリムジン休止のお知らせ”. タケヤ交通 (2024年2月22日). 2024年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月31日閲覧。
- ^ “仙台空港←→村田・蔵王・川崎 高速バス試験運行開始”. 河北新報. (2017年10月16日) 2017年10月16日閲覧。
- ^ a b “<インバウンド>仙台空港→村田・蔵王・川崎 観光拠点を結ぶ高速バス今年も”. 河北新報. (2019年6月22日) 2019年6月26日閲覧。
- ^ “「みやぎ蔵王三源郷エアポートライナー」運行終了のお知らせ” (PDF) (2020年3月18日). 2020年4月4日閲覧。
- ^ “【期間限定】(株)タケヤ交通 様による実証事業観光バスが運行中です(khb東日本放送(あすと長町)~閖上~仙台空港)”. 名取市 (2021年12月10日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ 2021年11月1日に「蔵王酪農センター」より改称。
- ^ “みやぎ蔵王山麓アクセス線時刻表(2022.6.3 - )” (PDF). タケヤ交通. 2022年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月24日閲覧。
- ^ “みやぎ蔵王山麓アクセス線の実証事業終了について”. タケヤ交通 (2024年5月27日). 2024年6月9日閲覧。
- ^ “アクアイグニス経由の「なとりん号」運行開始 仙台・名取沿岸部の回遊性向上へ”. 河北新報. (2022年7月24日). オリジナルの2022年7月24日時点におけるアーカイブ。 2022年7月24日閲覧。
- ^ “宮城のタケヤ交通、新路線バス実証運行”. 日本経済新聞. (2022年7月21日). オリジナルの2022年7月31日時点におけるアーカイブ。 2022年7月31日閲覧。
- ^ “仙台東部ライナー時刻表” (PDF). タケヤ交通. 2023年8月13日閲覧。
- ^ “仙台東部ライナー”. タケヤ交通. 2023年8月13日閲覧。
外部リンク
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