ソーティ
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ソーティ (Sortie) [注釈 1]とは、後方の拠点から航空機や艦艇、もしくは部隊といった単一の軍事ユニットを展開または派遣する事を意味する軍事用語である。出撃する航空機や艦艇、部隊は単独か複数かにかかわらず、特定の任務を帯びているのが普通である。
攻城戦
編集攻城戦では、守備側がその守備位置から包囲側に対して戦闘部隊を急遽送り出すことを「ソーティ」という。ソーティがサリーポート(sally port、出撃門)を通過する場合には、"sortie"のほか"sally"とも呼ばれる。
航空戦
編集航空戦では、個別に存在する機械の使用全般を示すのに用いられ、例えば、1つの作戦に6機の航空機が用いられれば、6ソーティと数えられる。
軍用機でのこの用語は、海軍で用いられたのが始まりである。フランス語の"sortie"は、まさに"exit"を意味する。これは、乗機や艦が空母や泊地から遠く離れた時に、短時間の戦闘という意味で生み出されたものである。
宇宙飛行
編集宇宙飛行では、特にNASAのコンステレーション計画での"sortie"という言葉が、オリオン宇宙船による、月までや太陽-地球系のラグランジュ点 L2までといった飛行のような、低地球軌道 (LEO) の流れを越える飛行のために生み出された。 NASAにより1968年から1972年まで行われたアポロ計画での、9回のそのような軌道まで、または月までの飛行においても、この用語が使われたことはない。