キツネメバル

メバル科の魚

キツネメバル(狐眼張、狐目張、狐鮴、Sebastes vulpesメバル属に属するの一種。[1]北海道にはタヌキメバルという型のキツネメバルも生息する。

キツネメバル
キツネメバル Sebastes vulpes
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: カサゴ目 Scorpaeniformes
: メバル科 Sebastidae
: メバル属 Sebastes
: キツネメバル S. vulpes
学名
Sebastes vulpes
Steindachner et Döderlein,1884
和名
本文参照
英名
Fox jacopever

分布

編集

北海道南部以南から九州、朝鮮半島

形態

編集

全長30-45cm。側や蓋に多数のがあり、背部から体側には灰色黒色が混じる細かな模様が見られる。

生態

編集

成魚になると水深50-100mの岩礁域に生息する。岩場にいることが多いが、近くの砂場などの開けた場所に出ていることも少なくない。 温帯域や珊瑚礁域ではホンソメワケベラ掃除魚だが、本種が生息する北の海ではオキカズナギが掃除している。 交尾期はからで、5-6月、卵巣内で孵化した仔魚を出産する(卵胎生)。仔魚は流れ藻に隠れながら沿岸を漂流し、4-5cmの大きさに成長するとから殆ど離れないで生活するようになる。エビ類や小魚を食べる。

利用

編集

刺し網定置網などで、エゾメバルクロソイなどとともに混獲され、総菜魚として利用される。 釣りの対象魚にされる。 塩焼き干物煮付け鍋料理などにして賞味される。新鮮なものは刺身にも利用される。がのっている白身はソイ類の中でも特に美味だとされる。

別名

編集

五十音順。

オキメバル(沖眼張、沖目張、近縁種との混称)、キツコオホゴ、クロス、クロボッカ(ぼっか)、クロボッコ(黒ぼっこ)、スイ、ソイ(曹以、近縁種との混称)、マゾイ、タケノコメバル眼張、筍目張、標準和名がこの名の魚もいる)、ツヅリ、ナダツヅリ、バドウ、ヒキ、マゾイ(真曹以)、メバツヅリ、モロタビなどとも呼ばれる。

関連項目

編集

出典

編集
  • 田村哲 『釣魚映像図鑑』 SYNFOREST 2010年10月 非売品

出典・脚注

編集
  1. ^ Froese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2012). "Sebastidae" in FishBase. December 2012 version.