カンラン科
カンラン科(カンランか、橄欖科、学名: Burseraceae)は、被子植物門の科のひとつである。APG植物分類体系ではムクロジ目に属すが、その他の分類体系ではミカン目に属していた。
カンラン科 | ||||||||||||||||||||||||
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ガンボリンボ Bursera simaruba
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Burseraceae Kunth | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
カンラン科(橄欖科) |
形態・生態
編集分布・生育地
編集人間との関わり
編集カンラン(橄欖、Canarium album)はインドシナの原産で、江戸時代に日本に渡来し、種子島などで栽培され、果実を生食に、また、タネも食用にしたり油を搾ったりする。それらの利用法がオリーブに似ているため、オリーブのことを漢字で「橄欖」と当てることがあるが、全く別科の植物である。これは幕末に同じものだと間違って認識され、誤訳が定着してしまったものである[1]。オリーブは地中海周辺では古くから栽培・利用されており、新約聖書「マタイによる福音書」の有名な「橄欖山の垂訓」は、オリーブのほうである。また、美しいものは宝石として扱われる鉱物・橄欖石の名前もオリーブ由来である。
カンランの同属のピリナッツ(C. ovatum)はフィリピンで栽培されており、種子をナッツとして食用にする。
ミルラ(Commiphora abyssinica)の樹脂である没薬は、古代エジプトで、貴人のミイラを作るのに使われ、日本語のミイラ(木乃伊)は、ミルラが語源といわれる。
また、乳香は、Boswellia carterii の樹脂で、香料・薬用などに使われている。
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カンランの果実
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没薬
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乳香
下位分類
編集脚注
編集- ^ かつての中国でもカンランとオリーブを混同し、名前が定着してしまったため、現在の中国語でもどちらも橄欖(中国語版)である。
- ^ 熱帯植物研究会 編『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年。ISBN 4-924395-03-X。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-).「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList),http://ylist.info (2019年5月2日).
関連項目
編集外部リンク
編集- "Burseraceae" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2012年4月11日閲覧。
- "Burseraceae". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語).
- "Burseraceae" - Encyclopedia of Life