アフリカ人
人口
編集国連経済社会局 (UNDESA) による、地域別の人口(2010年推定)[1]。地域分けは図参照。
地域 | 人口 |
---|---|
3億2404万4321人 | |
1億2668万9015人 | |
2億0945万9184人 | |
5778万0425人 | |
3億0426万1455人 | |
サブサハラ計 | 8億5632万7157人 |
アフリカ計 | 10億2223万4400人 |
各地のアフリカ人
編集古くからのアフリカ人
編集北アフリカ
編集北アフリカには、コーカソイドの地中海人種が住む。最大民族のアラブ人のほか、ベルベル人などの少数民族が属す。
人種的には地中海対岸の南ヨーロッパ人や地中海東岸の西アジア人に近い。サブサハラのネグロイドとの間には、生物学的特長が連続的に遷移するクラインをなす。
言語は主にアフロ・アジア語族の諸言語を話す。
サブサハラ
編集サブサハラ(サハラ砂漠以南のアフリカ)の大半にはネグロイドが住む。肌の色から黒人と呼ばれ、このことからこの地域をブラックアフリカと呼ぶ。
言語は主にニジェール・コンゴ語族、若干がナイル・サハラ語族やアフロ・アジア語族の諸言語を話す。
南西アフリカ
編集南西部のナミビア・ボツワナなどに、少数民族としてコイサン人が住む。かつてはもっと広範囲に居住したが、紀元前から2世紀ごろまで続いた、ネグロイドに属すバントゥー人の南部アフリカ進出 (Bantu expansion) に伴い、この地域に少数民族として残された。
人種的には、独自の人種カポイドをなすという説や、ネグロイドに属すとする説などがある。
言語は主にコイサン語族の諸言語を話す。
移民の子孫
編集カナリア
編集スペイン領のカナリア諸島にはカナリア人が住む。主に、15世紀以降に移民したスペイン人と、若干のポルトガル人などを祖先とする。
言語はスペイン語のカナリア方言を話す。
マダガスカル
編集マダガスカルには、5世紀ごろにインドネシアから移民した、モンゴロイドのアウストロネシア系諸民族が住む。
言語はアウストロネシア語族に属するマダガスカル語を話す。
ケープ
編集南アフリカ共和国のケープ地方には、少数民族として、17世紀以降のヨーロッパからの移民の子孫が住む。最大民族(それでも国全体では少数民族だが)は、オランダ人を主な祖先とするアフリカーナーである。
言語はインド・ヨーロッパ語族に属すアフリカーンスや英語を話す。
遺伝子
編集Y染色体
編集脚注
編集- ^ UNDESA: World Population Prospects, the 2010 Revision: Total Population - Both Sexes
- ^ a b c d Wood, Elizabeth T et al 2005 Contrasting patterns of Y chromosome and mtDNA variation in Africa: evidence for sex-biased demographic processes; also Appendix A
- ^ Naidoo, Thijessen et al 2010, Development of a single base extension method to resolve Y chromosome haplogroups in sub-Saharan African populations
- ^ Tishkoff, Sarah A. et al 2007 History of Click-Speaking Populations of Africa Inferred from mtDNA and Y Chromosome Genetic Variation
- ^ Berniell-Lee, Gemma et al 2009 Genetic and Demographic Implications of the Bantu Expansion: Insights from Human Paternal Lineages
- ^ Ehret, Christopher; Shomarka Keita (2004). “The Origins of Afroasiatic”. Science 306 (5702): 1680; author reply 1680. doi:10.1126/science.306.5702.1680c. PMID 15576591 .
- ^ Kivisild T., Rootsi S, Metspalu M, Mastana S, Kaldma K, Parik J, Metspalu E, Adojaan M et al. (2003). “The Genetic Heritage of the Earliest Settlers Persists Both in Indian Tribal and Caste Populations”. American Journal of Human Genetics 72 (2): 313–332. doi:10.1086/346068. PMC 379225. PMID 12536373 .
- ^ Wells. The Eurasian Heartland: A continental perspective on Y-chromosome diversity .
- ^ Underhill, Peter A; Myres, Natalie M; Rootsi, Siiri; Metspalu, Mait; Zhivotovsky, Lev A; King, Roy J; Lin, Alice A; Chow, Cheryl-Emiliane T et al. (2009). “Separating the post-Glacial coancestry of European and Asian Y chromosomes within haplogroup R1a”. European Journal of Human Genetics 18 (4): 479–84. doi:10.1038/ejhg.2009.194. PMC 2987245. PMID 19888303 .
- ^ Nilo-Saharans in Wood 2005, Hassan 2008, Tishkoff 2007 and Cruciani 2002
出典
編集関連項目
編集- アフリカ人のディアスポラ(アフリカ系の移民)
- アフリカ系アジア人