めぐーる
概要
編集2005年2月1日付で市町村合併により白山市が発足したことから、旧松任市の「市内循環バス[4]」、鳥越地域の「鳥越委託バス」などのコミュニティバスを再編して運行開始した。その結果、白山市発足前にはコミュニティバスがなかった旧美川町域でも運行されるようになった[2]。ただし、旧白峰村域では運行されていない[注 1]。
1台のバスで、北鉄白山バスの一般路線バスとして運行した後に系統変更し、コミュニティバス扱いで運行する便[注 1][注 2]も存在する。
白山ろく地域のルートの一部時間帯では、予約制(デマンド方式)を採用している。
松任地域の「金沢脳神経外科病院」と「野々市駅北口」停留所で、隣接する野々市市のコミュニティバス「のっティ」と連絡している[5]。また、野々市市が野々市駅南口と公立松任石川中央病院間で運行している「シャトルバス のんキー」は、2021年のダイヤ改正で、めぐーるが運行していない区間にバス停留所を新設している[5]。
運行日
編集運行日は、一部ルートを除き月曜日から土曜日までの運行で、日曜日・祝日と1月1日から1月3日は運休となる[6]。2022年のダイヤ改正で、従来の平日のみの運行を改め、一部の路線を除き土曜日の運行を開始した[6]。
なお2011年度までは、松任・美川・吉野谷地域(吉野保育所、診療所・温泉ルート)および公立つるぎ病院ルートは月曜日から金曜日までの運行(吉野谷地区は12月30日から1月3日)、白山ろく地域ルート(河内、尾口、上野・阿手の各ルート)は原則として毎日運行[注 3]していた。
利用状況
編集2017年度(平成29年度)版「白山市統計書」によると、2012年から2020年までの運行日1日あたりの乗客数は以下のとおりとなっている[7][8]。鶴来地域は2015年度からの統計。
乗車人数推移 | |||||
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年度 | 1日平均人数 | 松任地域 | 美川地域 | 鶴来地域 | 白山ろく地域 |
2012年 | 535 | 275 | 49 | - | 211 |
2013年 | 509 | 274 | 53 | - | 182 |
2014年 | 533 | 284 | 57 | - | 192 |
2015年 | 592 | 246 | 77 | 87 | 182 |
2016年 | 583 | 250 | 57 | 120 | 156 |
2017年 | 570 | 251 | 72 | 104 | 143 |
2018年 | 623 | 272 | 87 | 130 | 134 |
2019年 | 641 | 319 | 96 | 93 | 133 |
2020年 | 531 | 259 | 79 | 63 | 130 |
沿革
編集運賃・乗車券類
編集- 運賃
- 運賃は、全区間1乗車につき100円均一、未就学児は無料(一部路線を除く)。
- 白山ろく地域の公立つるぎ病院ルートのみ、運賃100円均一の対象外で、一般路線バスと同運賃となる。
- 4月1日から4月14日まで、10月1日から10月14日までの期間(運行休止日を除く)は運賃が無料となる。10月の運賃無料期間は2022年度より追加[6]された。
- 乗車券
現行路線
編集いずれも主要バス停留所のみ記載。
松任・美川地域
編集- 北循環ルート
- 松任駅 - 北安田- 千代野小学校前 - 相木団地 - 松任駅北口 - 八ツ矢 - 松任駅
- 南循環ルート
- 松任駅 - 金沢脳神経外科病院 - フェアモールアピタ松任 - 公立松任石川中央病院 - 南松任 - 松任駅
- 北ルート
- 白山警察署 - 公立松任石川中央病院 - 松任駅 - 宮永 - 八田 - 浜八田 - 緑風台
- 東ルート
- 南ルート
- 松任駅 - 公立松任石川中央病院 - みずほ - 山島台 - 吉田 - よらんかいね広場前
- 南西ルート
- 松任駅 - 公立松任石川中央病院 - 島田 - 石川新区中 - 福留 → 松任駅(初便のみ)
- 西ルート
- 北西ルート
- 公立松任石川中央病院 - 松任駅 - 蕪城団地 - 中相川 - 海浜温泉 - 上小川 - 松任駅
- 松任美川ルート
- 福祉ふれあいセンター - ラスパ白山 - 松任駅 - 金城大学 - 加賀笠間駅 - 鹿島平 - 美川駅
- 美川・湊ルート(右回り)
- 中央病院ルート
- 美川駅 - 本吉町 - 宮丸 - 公立松任石川中央病院 - 市役所
鶴来地域
編集- 白山ルート
- レッツ - 白山警察署鶴来庁舎前 - 鶴来駅前 - 石川県ふれあい昆虫館前 - 白山町 - レッツ(右回り)
- 一ノ宮公民館前 - 石川県ふれあい昆虫館前 - 鶴来駅前 - つるぎ病院前 - 鶴来駅前(左回り)
- 過去に運行されていた運賃無料の「つるぎふれあい巡回バス」白山コースを引き継いだもの。ショッピングセンター「つるぎショッピングスクエア レッツ」の買い物バスとして加賀白山バスが運行し、鶴来駅のほか加賀一の宮駅(2009年11月1日廃止)前を経由していた。車両は加賀白山バス一般色の日産ディーゼル・RNを使用。「つるぎふれあい巡回バス」白山コースは2015年3月31日をもって廃止。
- 舘畑ルート(右回り・左回り)
- レッツ - 鶴来駅前 - 明島台 - コア前 - クレイン - 富光寺住宅 - クレイン - よらんかいね広場前 - 鶴来駅前 - レッツ
- 蔵山・林ルート(右回り・左回り)
白山ろく地域
編集★印は予約制採用路線。
- 公立つるぎ病院ルート
- 鶴来駅前 - 公立つるぎ病院 - 江津 - 釜清水
- 河内ルート(河内地域)
- 上野・阿手ルート(鳥越地域)
- 釜清水 - 上野 - 別宮 - 神子清水 - 阿手
- ★とりごえ保育園ルート(鳥越地域、土曜日運休)
- とりごえ保育園 - ファミール鳥越 - 瀬音
- 診療所・温泉ルート(鳥越・吉野地域)
- 吉野谷診療所 - 白山下 - 瀬波
- ★釜清水 - 上吉野 - 吉野谷診療所 - 瀬波
- ★尾口ルート(尾口地域)
鉄道との接続
編集- 野々市駅 - 小舞子駅間の各駅で接続している。
- 鶴来駅では鶴来地域の全ルート、小柳駅を除く以下の各駅では蔵山・林ルートと接続している。
車両
編集専用車両として、青空をイメージした空色基調に白山と山の植物を描いたラッピングバスの日野・ポンチョ(ショートボディ)を使用する[1]。同デザインのいすゞ・ジャーニーJ(ステップリフトバス)もある。松任・美川・尾口地域は、白山やアサガオ(旧松任市の推奨花で現在は白山市の花)のイラストをあしらったバスが走っている。このバスのデザインは、3地区の中学生から募集し選ばれた。
加賀白山バス時代には、中型車の日野・レインボーRJ(一般色)、ワンボックスカーのトヨタ・ハイエース(白色)も使用していた。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c “コミュニティバス「めぐーる」”. 白山市 (2024年11月18日). 2025年1月14日閲覧。
- ^ a b c d 『広報はくさん 第26号』白山市市民生活部広報広聴課、2007年3月10日、12-13頁。
- ^ 「コミュニティバス めぐーる出発進行」『北國新聞』朝刊2007年4月2日、21面。
- ^ 『松任市史 続現代編』白山市、2006年3月31日、477頁。
- ^ a b c “「白山」「野々市」バス相互乗り入れへ 交通空白地解消に新年度から”. 北陸中日新聞Web. (2021年1月23日). オリジナルの2021年1月23日時点におけるアーカイブ。 2021年5月9日閲覧。
- ^ a b c d e “広報はくさん 第206号” (PDF). 白山市企画振興部広報広聴課. pp. 6-7 (2022年3月1日). 2022年4月28日閲覧。
- ^ “平成29年度版 白山市統計書 運輸・通信 コミュニティバス「めぐーる」利用者数” (PDF). 白山市企画振興部企画課 (2022年2月9日). 2022年4月28日閲覧。
- ^ “令和3年度版白山市統計書 運輸・通信 コミュニティバス「めぐーる」利用者数” (PDF). 白山市企画振興部企画課 (2022年4月1日). 2022年4月28日閲覧。
- ^ 『広報はくさん 第44号』白山市市民生活部広報広聴課、2009年9月10日、5頁。
- ^ “広報はくさん 第74号” (PDF). 白山市市民生活部広報広聴課. pp. 6-7 (2011年3月10日). 2021年2月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月28日閲覧。
- ^ “広報はくさん 第86号” (PDF). 白山市市民生活部広報広聴課. pp. 2-3 (2012年3月10日). 2021年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月28日閲覧。
- ^ 『広報はくさん 第123号』白山市企画振興部広報広聴課、2015年4月1日、5頁。
関連項目
編集- 白山市#交通
- のっティ - 隣接する野々市市のコミュニティバス
- 北鉄白山バス - 運行受託事業者
- 日本のコミュニティバス一覧#石川県