おしろい祭り(おしろいまつり)は、福岡県朝倉市杷木大山(旧杷木町地区)で毎年12月2日に開催される祭りである。

概要

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大山地区の一番奥にある大山祇神社で行われる。始まるまでに当番による膳の準備が始まると、膳には吸い物、豆、ナマスなどが盛られ、また、その横に大きな押し寿司が用意される。午後2時頃祭りが始まる。宮司のお払いがあり、祝詞が奏上されると、酒がまわり始め、氏子が少し酔ったところで、おしろいが塗られ始める。おしろいは、新米を粉にして水でといたもの(しとぎ)で[1]、昔の農家が氏子の繁栄と新穀の豊作を神に感謝し、来年の五穀豊穣を祈願する意味合いがある[1]。おしろいの顔への付き具合で来年の作柄を占う[1]。おしろいは家に帰るまで落としてはならず、火の中に入れると火事になり、帰って牛馬の飼料に混ぜて飲ませると無病息災だと伝わる[1]

おしろい祭りは全国的にも変わった珍しい奇習とされ[1]、泥うち祭り・鎮祭(チンザイ)とともに「杷木三大奇祭」と言われている。

起源

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もともと山の神は女の神で、おしろい祭りはその山の神が「おしろいで白く化粧する」ことを意味する[1]

類似の祭礼

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北海道の北桧山町(現・せたな町)でも、毎年2月の初午の日に「おしろい祭り」と呼ぶ行事が行われる[2]。春から始まるニシン漁の豊漁を祈願するもので、神前に供えた「しとぎ」を水に溶かし、それを祭りの参加者の顔に塗りつける[2]。ニシンが産卵に来ると、海がニシンの雄の白子で白く染まるため、その様子を表すことでニシンの豊漁を願うものである[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e f おしろい祭り | 朝倉市”. www.city.asakura.lg.jp. 2021年11月11日閲覧。
  2. ^ a b c おしろい祭り | 動画で見るニッポンみちしる | NHKアーカイブス”. 動画で見るニッポンみちしる~新日本風土記アーカイブス~. 2021年11月11日閲覧。

外部リンク

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