2010年から WordPress チームは毎年、その年の数にもとづいて「トゥエンティ何々」という名前の新しいデフォルトテーマを公開しています。その年のフラッグシップテーマとしての役割を持つデフォルトテーマには、大きな役目があります。今回の場合、ブログとしても Web サイトとしても機能すること、WordPress に欠かせない機能に細心の注意を払って対応していること、そしてもちろん、美しくワクワクするような見た目であること、といった点です。
それでは、2012年の新しい WordPress テーマの公開です。
Twenty Twelve(トゥエンティ・トゥエルブ)は、エレガントで読みやすく、いろんなデバイスからコンテンツを見やすい「レスポンシブ・デザイン」対応のテーマです。
このテーマのキーとなる要素は、ホームページ用の特別なテンプレートです。最近、WordPress はコンテンツ管理システム(CMS)としてますます広く使われるようになってきています。ブログとしてだけではなく、いろんなコンテンツを WordPress で管理するサイトが増えてきているのです。このニーズに合わせたホームページテンプレートは、読者に最初に見てもらうイントロページを作るのにピッタリです。ホームページのコンテンツ(テキスト、画像、動画、その他)は上部に配置され、その下にはホームページのみに表示されるウィジェットを置くことができます。
このテーマの魅力は、細部のデザインにあります。「モバイルファースト」の考えのもとによく考えたレイアウトを始めとして、Twenty Twelve はいろんなサイズの画面やデバイスで表示されることを前提にしています。スマートフォン、タブレット、そして最新の HiDPI/Retina ディスプレイなど、読者の様々な環境で見やすく美しいテーマとなっています。
読みやすさと美しさを強調するために、Twenty Twelve では Open Sans タイプフェイスを採用しています。ベーシックな Web フォントとは違い、コンテンツにモダンでクリーンな雰囲気を与えてくれるはずです。
他にも「トゥエンティ何々」というテーマがある、ということについて最初に書きましたが、今回のテーマがそれらと大きく違っている点を2つ挙げてみたいと思います。
投稿フォーマット
投稿フォーマットのスタイルは、一覧表示でもシングル投稿表示でも統一されたものとなっています。標準のブログ投稿ではなくリンク・引用・アサイド・画像として表示するフォーマットを編集画面から選んだ場合、サイト上どこでもこの投稿フォーマットで表示されます。
カスタムヘッダー
カスタムヘッダー画像は最初にテーマを有効化した時には表示されません。Twenty Ten や Twenty Eleven テーマとは違い、このテーマには作者たちが選んだカスタムヘッダー画像は含まれていませんし、投稿や固定ページの上部でアイキャッチ画像をバナーとして使う機能も採用していません。テーマ自体はカスタムヘッダー画像に対応しているので、ヘッダー画像をアップロードすると使えるようになります。
これらの機能などについて詳しくは、テーマショーケースをご覧ください。
Twenty Twelve は Theme Foundry の Drew Strojny によってデザインされ、WordPress コミュニティに関わる多くの人たちの協力で完成しました。今すぐ WordPress.com ダッシュボードの「外観 → テーマ」画面からご利用いただけます。インストール型 WordPress.org ユーザーの皆さんにも、もうすぐ公式テーマディレクトリからダウンロードしてもらえるようになりますし、今年後半にリリース予定の WordPress バージョン 3.5 ソフトウェアにも正式にバンドルされる予定です。
この新しいテーマを、気に入っていただけますように!
この記事は Lance Willett が WordPress.com 英語版ブログに投稿した「New Theme: Twenty Twelve」の訳です。機能について不明な点があればコメント欄または日本語フォーラムでご質問ください。
翻訳: マクラケン直子
一昨年や昨年のと、結構雰囲気が変わりましたね。
とりあえず、色々と試してみます。